【3DS】ファイアーエムブレム 覚醒 レビュー
発売元 | 任天堂(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012/04/19 |
価格 | 4,800円(税込) |
レーティング | 【B】12歳以上(CERO について) |
ショップ/リンク | セブンネットショッピング / Amazon(通常版 / スペシャルパック) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ロールプレイングシミュレーション |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
■ 440人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
90pt
GOOD!
ファイアーエムブレムシリーズ初挑戦です。
シリーズ過去作については何も分からないので、あくまでシリーズ初心者として
プレイした感想を書かせていただきます。
今までに何作かシュミレーションRPGをプレイした事はありますが
今作は新しいなと感じる部分がいろいろとありました。
ユニット2体の連携であったり、そこから生まれるユニット同士の絆から生まれる
支援効果だったり、男女間においては結婚に至ることだったり、まずシステム的に
感情移入がしやすいものでした。
すれ違い通信による他のプレイヤーとのやり取りにもいろいろとバリエーションが
あり、すれ違い通信がとても楽しかったです。
3DSという事なので、3D表示の部分は気になる点ではあるかと思うのですが、
戦闘シーンではとても3Dの恩恵が活きていました。ユニットの動きや技の表現は
もちろんですが、何より背景が素晴らしかったです。夕日、風にゆれる草木、
浜辺の波の動きなど、とてもクオリティが高かったと思います。
一方で、静止画や幕間のムービーなども、無理のない程度の3D表示で、
2D表示のままでもとてもキレイで良かったです。
操作性も難しいものはほとんどなく、快適にプレイできました。
ユニットの育成がとても楽しく、ストーリーをある程度進めては育成するという
流れでプレイをしていましたが、飽きることなく最後まで楽しむことができました。
気がつけばプレイ時間が70時間になっていて自分でも驚いてしまいました。
1つのマップがわりと短い時間でクリアできますし、もし終わらなくても中断も
できますので、通勤の電車内でも気軽にできるのが嬉しかったですね。
ストーリーは王道ではありましたが、全編の中で何度か物語の転機があり、
とても素晴らしい構成だったと思います。また本編以外にも、ユニット同士の
関係を深めていくと、それぞれのユニット同士会話の中から見えてくる隠れた
エピソードが楽しめて、それもまた良かったです。
BGMに関しては、特に印象の残るものは正直なかったのですが、
逆に違和感を感じることも全くなかったので、世界観とBGMの雰囲気が
しっかりマッチしていたんだなぁと思いました。
BAD/REQUEST
ダウンロードコンテンツでしょうか。やはり値段がやや高いと思います。
あと、ダウンロードコンテンツのエピソードの中で、お金や経験値を多く
得られるものがあったのですが、これは便利な一方でゲームバランスが崩れて
しまうような気もしたので、プレイ回数の制限設定を設けても良かったのでは
ないでしょうか。
(と、いいつつも、僕は大変お世話になりました(苦笑)。)
COMMENT
最初はノーマル+クラシックモードで始めましたが、
クラシックモード独特の、戦闘で倒されると二度と復活しないというシステムが
初心者の僕には重かったので、ノーマル+カジュアルモードでやり直しました。
シリーズにながくふれられているユーザーの方にはぬるい設定なのかも
しれませんが、僕のようにシリーズ初心者には、これはとても嬉しい設定でした。
おかげで自分のペースで最後まで楽しく遊ぶことができました。
初めてのファイアーエムブレムでしたが、プレイして本当に良かったです。
全体を通して本当に丁寧に作りこまれたゲームで、僕の中ではこれまでの
3DSタイトルの中ではトップクラスにお気に入りの作品になりました。
シリーズタイトルということで、購入を迷っている初心者の方でも
十分に楽しめる作品だと思いますので、一度挑戦してみてもらいたいです。
ダウンロードコンテンツを追加購入されなくても、ボリュームは十分あるので
その点も特に気にされなくてもよいかと思います。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt |
65pt
GOOD!
・充実したユーザビリティ
・結婚システム
・豊富な支援会話
といったところでしょうか。
新要素のダブルについては不安でしたが、バランスを悪くしているということはありませんでした。
ただ、削りのつもりが予想外のダブルアタックで敵を倒してしまう事が多かったのは面倒でしたね。
BAD/REQUEST
・なんといっても戦闘マップの超単純化。
シミュレーションRPGは、各マップをどう攻略するかを考えるのが醍醐味というか、少なくともこれまでのFEではマップ毎に敵の配置やマップの仕掛けなどを考えて行軍するのが普通でした。
今作のマップは広い平地にバラバラに敵兵を配置して同時に四方八方から迫ってくるようなステージがかなり多いです。(そうじゃなくても、戦略が必要とされるマップはほぼありません。)
そのため、そういったステージでは守備or魔防の低いキャラクターはどう足掻いても生き残れず、成長しきった強いユニットに頼ってゴリ押しするしかありません。
遠距離魔法は激減し、各状態異常の杖に至っては完全になくなりました。
これもあって、本当にただ強いユニットを敵の攻撃範囲へつっこませてボコスカ殴り合いをするだけのゲームになってます。
もうすこし戦略を必要とさせるマップは用意できなかったんでしょうか。ガックリきました。
・開き直ったような課金システム
追加マップをダウンロード購入できますが、そのマップでは大抵便利なアイテムや大量の経験値、お金、または本編では仲間に出来ないキャラを仲間に出来ます。
ですが、追加マップやエクストラキャラクターは過去作の封印の剣などではクリア特典として出てましたし、それをお金を払って買うというのは・・・全部買おうとすると金額も膨大です。
手に入るアイテムなんかも今までのFEなら本編で手に入ったものもあり、すごく・・・セコいです。
COMMENT
ハードモードでプレイしました。
難易度は比較的高かったですが、戦略性に由るところではなく、敵ユニットの単純な数とステータスに由るところなので、まったく嬉しいものじゃ無かったです。
キャラクターデザインは最近活躍されてる絵描きさんですが、個人的には今までの若干古さを感じるような絵の方が好きでした。
キャラクターのキャラ付けも、強烈な個性を一つ与えただけでできてる印象があり、首をかしげたくなります。
ストーリーに関しては私は楽しめました。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 1pt |
65pt
GOOD!
●戦闘の早送り・モーション別の表示切替
今作は戦闘をストレスなく楽しめるのがよかったです
●アニメーション
今までと違いキャラがアニメになっているのは驚き
ビジュアルは賛否両論でしょうが、アニメがあるってだけで感動
●難易度選択
従来のFEは難易度が高いと子供が遊べないし
子供が遊びやすく難易度を下げると大人が楽しめない
ということが多かったので選択肢の多さは良いなと思います
●支援会話の多さ・手軽さ
会話の多さもさることながら
ダブル機能のおかげで控えキャラでの支援がつけやすくなったのは嬉しいです
●デュエルアタック
戦闘に自信のないお気に入りのキャラも
諦めずに戦場に出せるので良い機能でした
●キャラのスキル機能
敵・味方がスキルを持っているというのは新鮮でした
思わぬスキルで窮地にたたされたりするのは楽しかったです
BAD/REQUEST
●ビジュアル・アニメーション
賛否両論ですが、私は一部アニメが物凄く不快でした
主人公女でプレイして男キャラと支援Sにした際のアニメーション……
臭いセリフをドアップでされるのは辛いです……FEにそれは求めていない……
●ゴリ押しプレイがデフォ
マップが単調、仕掛けほぼなし、敵AI貧弱すぎ等、戦略性は低いです
ダブル・デュエルアタックができるので尚更です
●闘技場がない
限られたマップ数でいかにレベルを上げるか、もFEの楽しみの一つだったのですが
今作はその楽しみがまったくありません
闘技場のはらはらどきどきはもちろんないです、さよなら受付のおっちゃん
●ジョブチェンジ
ある程度縛りがあるなかで、誰を育てて誰を使うのか、という楽しみがないです
ジョブ縛りでのキャラ選択すらないのは、自由すぎて従来のFEの面白みが薄いです
●子供キャラの設定
ぽんぽん未来から子供が来るのは話的にもおかしいです
キャラも個性的を通り越してイロモノ扱いばかり
●全体のストーリー
ちょろちょろと戦争してるだけという印象
その上「ラストは竜と戦えればいいんでしょ」と言わんばかりの結末
年月を超え、子供を未来から寄越しといてストーリーは空っぽです
COMMENT
携帯ソフトのFEは全てプレイ済み
相変わらずかなり時間をかけて楽しめました
しかし、FEらしくて好きだった要素ががりがり削られているのが残念です
とはいえ、ゲームとしてはとても楽しくオススメできます!
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 2pt |
93pt
GOOD!
・快適性
シリーズ最高クラスの操作性の快適さを誇っています。
戦闘アニメの早送りや敵全体の攻撃範囲表示+敵一体の攻撃範囲表示など、ユーザーサイドが求めているものをちゃんと理解しているように思えました。
100時間以上プレイしていてシステムや操作不備による不快感をまったく感じなかったのはすごいと思います。
・結婚
親によって子供世代の所持スキルや成長限界値の変化、なれるクラスの変動が起こるため、非常に考えさせられます。
が、そこを考えるのが非常に面白い。
子供たちが皆個性豊かでキャラが立っているのもよかったですね。私のお気に入りは厨二病全開なウード君ですw
・やり込み
上記の結婚、そして何よりキャラ育成が非常に幅広いものとなっているため、過去最高にやり込めます。
今回はステータス上限値がかなり高くなっていることに加え、チェンジプルフを使う事で好きなキャラをとことん育て上げることができるようになりました。フリーマップ採用も相まってストーリーを進めずにキャラ育成に没頭してしまう事もしばしば…。(チェンジプルフについてはBADの項目でも触れます)
・ダブル、デュアルアタック
ダブルにより弱いキャラでもそれなりに戦えるようになるので育成が幾分か楽になったり、「お気に入りだけどちょっとこいつ弱くね?」なキャラたちも今までよりも安心して前線に送り込めるようになりました。
キャラゲーな面も持つ当シリーズではそこが非常にありがたいところ。
・グラフィック
DSで出された二作は論外の出来でしたが、今回はかなり改善されているように思いました。
特に避ける動作がアクロバティックだったりデュアルガード時の「守ってます!」感など(笑い)見ていて飽きが来ませんでした。
ムービーも高水準で、尚且つ長々と垂れ流したりしないのも好印象。
・サウンド
終章のBGMが非常に印象的でした。全体としてみると普通?やや良質かと。
BAD/REQUEST
・DLC
ぶっちゃけ酷い。あの内容であの値段はさすがにない。
中でもずば抜けて酷いのがDLCで仲間にできるキャラ。台詞は「…」「!」「?」のようなものしかないため育てる意欲がわかず(仲間になる時は普通に主人公と話していたにもかかわらず)、外見もマイユニットのパーツで作られているので全然似てなかったりするキャラも…。
ゲームの中身が素晴らしかっただけに、このようなところで不快感を感じることになるとは思わなかったです。
・ストーリー
もうちょっとどうにかできたんじゃないか?と首を傾げる出来。
特に主人公の正体は…。
・チェンジプルフ
下級で一回、上級で一回とか制限を設けた方がよかった、それくらい壊れアイテムです。
これのせいでレベルアップ時に成長を吟味することが今作ではあまりなかったように思います。1,2しか上昇しなくても「あー、まあいっか。今はスキルのためにレベル上げてるだけだし。」な感じでなんとも味気ない成長になってしまいました。
・名声
上がりにくすぎる。せめて上昇値は今の二倍三倍でよかったと思う。
「金と銀」で金を荒稼ぎしてからのスカウト連打で若干解消できますが、金と銀はDLCなので普通の方には難しいです…。
・支援会話
無駄に多すぎて途中で埋める気を失う。
「じゃあ埋めなくていいじゃん」と思われるかもしれませんが、埋めたい人間にしてみたらこれは結構重要な問題なんです…。
二つのセーブスロットを駆使すれば支援Sの会話と子供との会話も埋められますが、それはさすがに作業感やらされてる感が半端じゃなく、やはり途中でやる気をなくします。
いくらいいものでも多すぎると駄目、という典型的な例だと思いました。
COMMENT
FEシリーズの集大成と銘打って出された今作。正直DS二作の件があったため、最初はほとんど期待していませんでした。
しかし、その前印象をはねのけるかのような出来に非常に驚かされました。
多少の不満はありましたが、それを考慮しても胸を張ってこれは傑作だと言えます。
少しでも多くの人にプレイしていただきたい作品です。
発売スケジュール
- 2017/07/20
-
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
-
大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
-
チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
-
星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
-
PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
-
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
-
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
-
3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
-
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
-
New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
-
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
-
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
-
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
- 2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
-
G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
- 2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
-
ゼノブレイド
- 2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
-
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編
- 2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
-
アッコでポン!イカサマ放浪記
- 2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
-
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
- 2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS
- 2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
-
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
○育成
自己満足の域を出ないとはいえ、フリーマップやチェンジプルフで自分の気に入ったキャラをいくらでも強化できるというのはやはり楽しい。
聖魔で、クリア後も遺跡に潜って金を稼いではドーピングアイテムを買い漁っていたことを思い出します。
またノーコストだった兵種変更を、チェンジプルフというアイテムを通すことで育成やクラスチェンジに絡めたのも上手いと思いました。
これだけでも前2作のような機械的な印象がかなり減ります。
○支援会話が豊富
キャラゲーとしての側面を際立たせる要素には賛否どちらもあるようですが、収集要素として、またキャラクターに愛着を抱く一要素としてやはりこれは外せません。
○戦闘アニメ
暁には遠く及びませんし、蒼炎よりもやや下かとは思いますが、それ以外のシリーズ作品とは比べ物にならない出来です。
前2作ではかなりがっかりした要素なので、これを改善してくれたのは嬉しい。
○UI
まずロードが速い。
そして環境設定がとても丁寧です。
戦闘アニメ一つとってもオン・オフ・早送り(ただしこれは手動)が選べ、さらに細かく杖のみの設定、キャラ別設定もできる。
今回キャラが色々な場面で一言発するのがはっきり言って鬱陶しかったけれど、ボイスをイベントのみオンにする設定ができたのは助かりました。
○マイユニット
前2作ではかなり出しゃばっていたマイユニットですが、本作では「もう1人の主人公」という機能をしっかりと果たしていたと思います。
世界観に溶け込めない理由も(大したものではないが)ちゃんと用意してあります。
落とし所としてはこんなものでしょう。
○いつの間に配信
過去作のキャラが1日1キャラ、無料で使えるようになります。
公式絵の使い回しですが逆に違和感がなく、むしろ有料DLCよりも出来がいいと思っています。
○SRPGとして
確かに本作は、最も効率を追求すると暁のような無双プレイになってしまうでしょう。
しかし決して杜撰な調整をしているわけではないことは、ハードクラシックをダブル・チェンジプルフ・フリーマップを封印して「いつものFE」っぽく遊んでみれば分かると思います。
冷や冷やさせられる場面はあるもののちゃんと自力でクリアできる、まさしく「いつものFE」の難易度です。
また、ルナティックでは贅沢を言っていられない場面もあり、「ダブルは最後の選択肢」というつもりで遊ぶとこちらもなかなか楽しめます。
縛りプレイをして「難易度がちょうどいい」と誉めることに違和感を覚える人もいるかもしれません。
しかし縛っても難易度が低かった聖魔や奥義を縛れなかった暁と比較すれば、これだけ色々な遊び方を詰め込みながらSRPGとしての遊び方もちゃんと残っている点を私は評価したいです。
BAD/REQUEST
○ストーリー
雰囲気自体はいつものFEっぽいのですが、一言で言うなら「軽い」という印象を抱きました。
これ以上いいところも悪いところも特記することがない…そんなシナリオです。
○ルナティックプラス
敵のスキルがランダム…そんな運ゲーの要素を導入してまで理不尽な難易度を遊びたいとは思いません。
こんなもの作ってる暇があったらノーマル・ハード・ルナティックの間を埋める難易度を用意してもらいたいです。
○インフレ要因のダブル・デュアル
覚醒最大のバランスブレイカーで、SRPGとして楽しみたかったら縛りが必須の要素。
支援レベルにもよりますが、後半にダブルする場合は殆ど支援Aだと思うのでそれを前提とします。
まずゲーム後半のダブルでの能力上昇値合計は約+20。
しかもクラスごとに上昇する能力に偏りがあるので、プレイヤーが上げたい能力を重点的に上げられます。
1回で5つも能力が上がれば御の字のFEにおいてこの数値は脅威です。
これにデュアルアタック約65%・デュアルガード約30%がつきます。
「速さ×2(%)で発動する『連続』」と「技(%)で発動する『(従来の)大盾』」を誰でも同時に装備できると言えば、この強力さが伝わるのではないかと。
しかも縛れるダブルとは違い、こちらは数値は下げられても完全には縛れないという困りのものです。
これでこちらが負うべきリスクは「出撃枠1つ」だけ。リスクとリターンに雲泥の差があります。
間口の広さなども考慮して、「フリーマップも含めて縛ればSRPGとしても楽しめる」と私はプラスに捉えていますが、逆に言えば「縛らないとSRPGとしてはお話にならない」というのも事実です。
次作でも導入するなら調整は必須ですね。
○DLC
「過去作キャラを配信」というのは「本編に無関係なDLC」の落とし所としては悪くないと思いますが…。
イラストから漂う別人感・グラフィックの使い回し・支援会話は仕方ないにしてもレベルアップ時すら無言と「本当にキャラファンを喜ばせようとしてるのか?」と首をかしげざるを得ないクオリティです。
COMMENT
現段階でハード・クラシックとルナティック・クラシックで2周しました。
リメイク作では古参の顔色を窺いつつ新参を獲得しようとして中途半端になった部分が多々見受けられましたが、
本作では「色々な遊び方ができるようにしたから、後は好きにやれ」といい意味で開き直ったように思いました。
しかし決して雑な作りではなくキャラゲーとしてもSRPGとしてもレベルは高いです。総合的に見れば名作と呼んで差し支えないと思います。
ただ繰り返しになりますがSRPGとして楽しむには縛りプレイが必須なので、
「手強いSRPGとしてのFEに期待する」かつ「『嫌なら使うな』なんて発想は甘えだ」と思っている方は、買うと確実に失敗します。