【3DS】BRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY- レビュー
発売元 | スクウェアエニックス(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012/10/11 |
価格 | 6,090円(税込) |
レーティング | 【C】15歳以上(CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | RPG |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
■ 351人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 3pt |
52pt
GOOD!
ディフォルメのきいたキャラクターは可愛らしく馴染みやすい。
一枚の画のようであって立体的に作られており、
飛び出す絵本のような町並みは3D機能で見ると綺麗です。
(ただし一枚で綺麗な分、探索できる箇所は少ないので世界が狭くも感じます。)
私は普段あまりゲーム音楽は気にしないのですが
これは耳に残るものが多かったので、
BGM演出として際立っていたものと思います。
(裏を返せば、雰囲気のはっきりした曲なので
やかましいと感じる時がたまにあります。)
ジョブシステムは種類も多くまた強弱の差はあれど
どのジョブでも問題無く戦えるくらいには便利に設定されており
気に入った見た目や戦い方で選べるのはとても良い点だと思います。
イベントではキャラクターが声付きでよく喋りにぎやかで楽しい。
テンポも特に悪くはないので文字を読む邪魔にもなりません。
BAD/REQUEST
会話イベント演出はあまり良いとは思いませんでした。
会話シーンの大半が一枚背景にキャラが横並びで進みます。
OPではムービーを、一部にマップ上でキャラや視点が動き回る演出の時もあるので
先に挙げた様なものばかりだと見飽きてきます。
シナリオも、所々で興ざめる事があります。
主人公も敵軍もあまり重要な事は話し合わず、命がけの戦闘を開始します。
敵は精鋭部隊に関わらず、農村の少年や穏やかな少女で構成された
主人公側が連戦連勝。(まあだからって負けたらゲームオーバーなので…)
つらい戦いだった事や、やり方は正しかったのか
省みるコメントもそれほど無いため
劇中の展開とプレイヤーの気持ちが離れがちです。
シナリオの真相を知ると「この事態もう少し誰かどうにか出来なかったのか?」
と思わされ、かといってそれが\"そういう事になってしまったお話\"として
演出されているとも思えません。
\"Dの手帳\"に人物の補足が書き込まれていくのですが、
それにしても描写不足は感じました。
左手で操作できるように十字の右が決定、左がキャンセル
Lボタンも決定となっているのですが、使わない人には誤入力が発生して邪魔です。
使用するにしてもAボタンでは戦闘開始時の演出を省略出来るのですが
そこはL/右では反応しないので地味に使い勝手が悪いと言えます。
この機能のせいでよくあるゲームならアイテム欄などでのLRや十字で
10個飛ばしやページ切り替えが出来る所ですが、
出来ないので1つ1つ進める必要があり不便。
COMMENT
ジョブとアビリティの組み合わせや装備品の見た目などは
プレイヤーの好みで選べる幅が広いのは素晴らしいと思います。
ただしどのジョブも使いやすい事とブレイブ/デフォルトシステムは
中盤くらいから強い技を一気に打つ作業となり
あまり工夫のあるバランスでは無いとも言えます。
プレイ時間で言えばかなり遊べたと言えるのですが、主にシナリオ、
地味に不便な操作や戦闘の遅いテンポ、全体のバランスなどが重なって、
結果的にまたいつかやりたいとは思いづらい作品でした。
コンセプトやキャラクターは面白かったので残念です。
オリジナリティですが、RPGとしてオーソドックスな雰囲気ながらも
ブレイブ/デフォルトシステムや必殺技システムがある点
キャラデザイン・音楽・シナリオ・声優と様々な人を起用している点では
比較的高いのではと思いました。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt |
56pt
GOOD!
・シナリオ
中盤手前辺りまでの徐々に分かってくる感と、王道ながらもしかしてこいつ・・・と思わせる展開は面白かった。
最初は読むのが面倒だった手帳をいつの間にか楽しみに見ている自分に気づいた時はよく作りこんであるなと思った。
・ジョブシステム
ジョブポイントを稼いでスキルを集める事に快感を覚える人にはお勧め。
特定の組み合わせでこんな事もできるのか、的な発見があり面白かった。
また、序盤は重宝した組み合わせが最終的には使いづらくなってしまったりとよく考えてあるように思えた。
・音楽
場面や展開に上手く合わせてある、飽きも来なかったので素晴らしいと思う。
・バランス
ジョブやスキルが揃ってくるまではやや難しめ、揃ってくると試行錯誤で色々出来て面白い。
・声優
とある騎士団長がとあるキャラを叱りつけるイベントの騎士団長の演技は素晴らしかった。
・グラフィック
キャラが可愛らしい。
個人的にデフォルメされたキャラがちょこちょこ動くのが好きなのでツボでした。
BAD/REQUEST
・シナリオ
中盤から終盤辺りの冗長っぷりはプレイ時間稼ぎに思えて仕方なかった。
繰り返し作業が発生した段階で飽きて暫くの間投げ出すくらいの冗長っぷり。
シナリオの都合上仕方なかったのだろうが自分たちだけが正しいんだ! という思い込みで
相手の意見をろくに聞かず言いたい放題言いっ放す⇒戦闘という流れが全く共感できなかった。
敵も味方ももっと聞く耳を持ちなさい。
ラスボスのぽっと出感というか取ってつけた感が目立つ、
1つ手前のボスに対してもっと動機とか背景を作りこんでいった方がよかったんじゃないかと思う。
・ジョブシステム
一部に強力すぎるスキル、ジョブの組み合わせがありそれを使えばラスボス含めたほとんどの相手に対応可能、
初心者救済なのかもしれないがあまりにも安定感がありすぎるような・・・
特定のジョブや装備だと特定のスキルは使えない、みたいな制限があった方が良かったかもしれない。
・バランス
レベルカンスト、スキル全収集が時間さえ使えば割とあっさり出来てしまうため
あまり稼ぐと一気に陳腐なバランスになる。
また、上述の一部強力すぎるスキルの組み合わせや
すれ違いによる村の復興で序盤から購入できる強力すぎる装備品もそれを助長する。
・システム、ユーザーインタフェース
パーティーから離脱したキャラ(すぐに戻ってくる)のスキルセットが初期化されるのが面倒だった。
アビリンクを外す理由は分かるがスキル初期化は本当に意味不明、プログラミングで手抜いているとしか思えない。
十字キー右が決定なのは不便、お店でカテゴリ変えようとして右を押すと購入数指定画面が表示されるのに辟易した。
アイテム欄のページ送りが欲しい、アイテムが増えてくると目当てのアイテムまでスクロールするのが手間。
タッチスクリーンに表示されるメニューで十字キー、ボタンが効かないのも不便。
セーブデータが一つしか無いなのは売上増やしたいだけじゃないのかと邪推する程度には賛同できない。
・声優
某お子様キャラの声役がひどい。
COMMENT
面白い部分は非常に面白いが不親切だったり手抜きに感じてしまう部分があったりでやや残念。
序盤から中盤にかけてと中盤以降の品質に差というか温度差を感じる作品だった。
方針が変わったのか予算が足りなくなったのかは分からないが中盤以降は失速感とやらされている感が強かった。
バランスは自分から崩しに行かなければ歯ごたえを感じられる良好なものだと思う。
文句を言いながらも70時間は遊んでいたので体験版をやってみて面白いと思ったのなら買って損は無いと思う。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 1pt | 3pt |
56pt
GOOD!
・基本的に片手で操作できる
電車内でやっているのでこれは非常に便利でした。ただし、ボタンの割り振りが誤作動しやすい設定なのも事実。これについては悪い所で。
・音楽が良い曲ばかり
最初は吉田明彦さんキャラに惹かれ、ゲーム自体に手を出すきっかけとなったのがアレンジアルバムである「ルクセンダルク大紀行」を聴いたことでした。
サントラのコメントを見ていると、作曲者のRevoさんは昔からスクエニのRPGがお好きなようで、ゲームの盛り上げ方をよくわかってらっしゃるなあと思いながら聴いていました。
特にラスボス戦あたりは往年のスクエニの名作RPGをやってきた方々はにやりとするのではないでしょうか。
・たくさんのジョブを覚えるのが楽しい!
これまでは、例えば白魔法は白魔道士のジョブになっていなければ使うことはできないというのが自分の中では常識となっていました。
しかし今作はセットさえすれば黒魔道士でありながら、サブで白魔法も使うことができるのです。
これでバトルに参加していても防御か回復しかやることがないキャラが出てくるようなことはありません。
それだけでなく、他のジョブで覚えたこまごまとしたアビリティもくっつけられます。
例えば黒魔道士なら、戦闘終了と同時にMPが全回復+割増されたジョブポイントをゲット+MP10%UPという具合に強化できます。
ジョブに合わせてちゃんとコスチュームがかわり、四人全員デザインがちょっとずつ違います。無駄にジョブを切り替えて全員比較することを何度も繰り返してしまいました。
しかもイベントシーンもそのままなのが楽しい。
(顔を完全に覆ってしまうような衣装のジョブだと、イベントシーンがなかなか微妙な感じになってしまったりしますが)
前述のとおり、アビリティのセット次第でどんなジョブもそれなりに使えるようになるので、完全に見た目だけでジョブを選んだとしてもそれほど問題はありません。
・ブレイブ&デフォルトシステムが楽しい
これまでのRPGですと例えば、戦闘不能キャラを回復させる際、フェニックスの尾を一回使っただけでは十分にHPが回復せず、生き返らせた瞬間にまたすぐにやられてしまうというような苦々しい体験をした方は多いと思います。
しかしこのゲームでは行動回数を「ブレイブ」というシステムで前借りできるので、1ターンの間に2回行動して少なくとも一撃でやられない程度にまで回復させることも可能です。
また「デフォルト」システムを使うことで防御を単にダメージを少なくするためだけの手段ではなく、次の行動を有利にするための積極的な下準備という位置づけにした点は面白かったと思います。
・パーティメンバーが早いうちからそろう
これはかなり大事な点だと思います。
長期間パーティを離れるキャラもいないし、最初から最後まで安心して育てることができるのは良かった。
・キャラクターが魅力的
主人公たちは個性は強いものの、基本的に前向きで素直な性格なのが良かったですね。
敵方も一癖もふた癖もある魅力的なキャラばかりで短い出番(一部除いて)で強烈な印象を残してくれます。
一部除いてどの声優さんも素晴らしい演技で、台詞を聞いていて思わず涙が出そうになるところも。
ただ、それだけにストーリー上の見せ方に納得いかないところが多々ありました。
それについては悪い所で。
・パーティチャットが楽しい
キャラ同士のちょっとしたかけあいがたびたび入るのが楽しいです。特に食べ物関連の話題が多いのが微笑ましかった。
基本的に和気あいあいとしていてこいつら仲いいなあ、とほのぼのします。
各キャラの性格がわかったり、ルクセンダルクの習俗がわかったりするのが良かったですね。
BAD/REQUEST
残念ながらこれはたくさんあります。
<ストーリー・キャラ>
・物語に明らかな穴があるのに説明されない
そこが明らかになれば物語の大半が破綻するというレベルの誰でも気づくようなまさに大穴があるのですが最後まで説明なし。
スタッフインタビューを見る限り考えてなかったらしいです。
そこが一番はっきりさせて欲しかったのに……。
・罪悪感なくさくさく相手を殺す主人公たち
それまで殺人とほぼ縁遠かったであろう主人公たちが己の正義の名のもとにさくさく相手を殺していきます。
あまりにそんな展開が続くので新しいキャラが出る度に今度はコイツを殺さなきゃいけないのかとだんだん憂鬱な気分になってきます。
しかもたった今殺したばかりで下手をしたらすぐそこに死体が転がっているような相手について、パーティチャットでのんきに思い出話したり、使っていた技の解説をし出したり……。
感情の流れとしておかしい、あまりに無神経すぎると違和感を抱くことが何回もありました。
・話の都合上わざと愚かにされるキャラたち
自分こそが正しいという思いこみだけで主人公たちも敵もつっぱしります。
お互いろくに事情を説明しないまま、すぐに信念だの理想だのいきなり精神論を振りかざし始め、明らかに次元が違う話に持って行く。
謎の解明を先伸ばしにするためにわざとキャラを愚かにしている感じがするのが鼻について嫌でした。
そのくせ「Dの手帳」を見ると魅力的な人物に書かれていて、それがどうしてストーリー中ではこういうおかしな動かし方になるのかと……。
こっちは相当前の段階から黒幕の正体に気づいているのに、主人公たちがわざと愚かにされているせいで、なかなか真相にたどりつけずイライラすることが多かったです。
・終盤の繰り返し作業がだるい
覚悟してはいましたが一体何回同じことを繰り返すのか、本当にうんざりします。
しかもその繰り返しをやらないと真のエンディングまでたどりつけないという……。
てっきり災いの大元を引っぱりだすために主人公たち全員が納得の上で繰り返しているのかと思いきや、全く何も考えていないらしいとわかったときにはあきれ果てるしかありませんでした。
繰り返しているのを自覚してぼやいている台詞まであるのに、初めてじゃないはずの事件にいちいち驚いているのは一体何故?
もし都合よく忘れているという設定ならその旨をちゃんとゲーム内で説明してくださいよ!
真のエンディングを迎えるためにどうしても回避できないあの作業に関するイベントがスキップできないのも大きなマイナス点。
そもそもRPGというのはただでさえ単純な繰り返し作業が多いジャンルなのだから、その負担を減らす努力はもっとして頂きたかった。
繰り返し自体がテーマであるとはいえ、律儀に追体験させる必要はどこにもないでしょうに……。
<バトル・システム>
・敵の与えるダメージが大きい
序盤から致命的なステータス異常攻撃をしかけられたり、先制で身動きもできないまま全滅させられたり……(しかもなかなか金が貯まらない)。
多分ブレイブで先制してたたみかけるのが前提の戦い方だから、その分敵を強くしてバランス取ろうとしたんでしょうが、逃走も失敗することが多いし、とにかく全滅しやすい。
仕方ないので総当たり戦になりますが、普通に眺めていると動きが遅く、ずっと早送りボタンを押しっぱなしなので手が疲れます。
バトルの演出を極力抑えたモードでもつけておいてくれたらずいぶん楽になったのですが。
・エンカウント率が高い&あまり下がらない
このゲームはエンカウント率が高いという印象を受けます。
アビリティと装備品でかなり下げることはできるらしいのですが、実際そうしてみても体感的にはそれほど減ったということはありません。
前述のとおり逃げるという選択肢はほぼないも同然、しかも全滅しやすいという状況が長く続くためだんだん戦うのが億劫になってきます。
・使いたくない必殺技
必殺技を使うと各キャラのテーマ曲が流れますが、これが飛ばせない上、限界まで強化してもそれほど威力が上がらないのがネックとなって、中盤?終盤はほぼ使っていませんでした。
曲自体はとてもいいんですけれどもね……。
また召喚獣のムービーはテーマ曲が流れている間にもあらかじめ早送りボタンを押しておけばスキップできますが、ムービーが始まったあとに押してもスキップできないのが不便でした。
・武器が並べ替えできない
これに限らずアイテムもそうなのですが、頻繁に使うだけに特に不便に感じたのが装備品の武器のところだったということで。
おすすめ機能を使うとジョブの適性を無視して何でもかんでも両手がふさがる武器を持たせたがるので、自分で選ぼうとすると武器が攻撃力の強い順番で並んではいないことと並び替えできないことに気づきます。
仕方なく試しに一つ装備してみて他のと能力値を比較することを繰り返していました。
しかしこの方法にも問題点があります。
武器は全部が入っている一覧と剣や杖など種類ごとにまとめられたタブを切り替えられるようになっています。
面倒なのは剣のタブで一つ剣を選ぶと何故か武器全部の一覧に戻ってしまうことです。
いちいちそこでまた剣のタブに切り替えねばいけないのでとにかく不便です。
・ミスが起こりやすい操作方法
ブレイブは回数分ボタンを押す必要があります。
だんだんだれてきて惰性で押していくと「今誰が何回ブレイブしたっけ?」とわからなくなることがある。
また今選択されているキャラもステータス表示されている部分の背景の色が変わるだけなのでわかりづらい。
顔アイコンが横に飛び出すとか、もっと背景を目立つ色にしてほしかった。
上画面でキャラクターが一歩前に出ることでもわかるのですが、そんなに両画面を忙しく視線を動かしたくありませんからね。
コマンド入力した最後に「これでいいですか?」という確認メッセージが出ないため入力の失敗が取り返せません。
基本的に片手で操作していたので、ちょっとした拍子に十字キーの右ボタンを押しすぎて決定にしてしまい、不本意なバトル展開になることがしばしばありました。
フルブレイブした上にさらに確認ボタンまで押さねばならないとしたら手間ですから実装しなかったのかもしれないですが……。
また、一部の操作はどうしてもAボタンを使わねばならなかったり、画面にタッチしなければ進まなかったりして完全に片手でプレイできるわけではないところも中途半端に感じました。
あと、個人的に魔法を全体効果にする場合はL1やR1ボタンを使うものというイメージがあるのですが、今作は十字キーの上ボタンがそれに対応します。
これが地味に操作しにくかったです(前述のとおりうっかり手が滑って右ボタンを押して決定してしまったりと失敗が多くなる)。
かといってキーコンフィグができるわけでもないので、不親切に感じました。
<その他>
・あるキャラの声優が微妙
声優に子役を使うのはいいにせよセリフがあまりに過激で、こういうことを子供に言わせるのってどうなんだろう、と少々不快でした。
COMMENT
力を入れているところと手抜きなところの差が非常に大きいゲームです。
ジョブシステムや、ビジュアル、音楽、キャラクターはいいと思いますがいかんせんストーリーや感情の流れの見せ方が不自然で納得いかない点が多すぎました。
これが容量の少なかった昔のRPGであれば、どれほど人を殺しまくっても不自然な展開でも「まあこんなものだろう」と違和感は少なかったと思います。
しかし、今は携帯ゲームといえども昔とくらべものにならないほど大量の情報をゲームに詰めこめる時代になりました。
大容量になった弊害といえばいいのか、詳しく物語の背景を説明すればするほど想像の余地がなくなり、矛盾点やおかしな点ばかりが目につくようになってくるのです。
今作にも「Dの手帳」という非常に膨大で緻密な設定資料が入っており、キャラクターのことやルクセンダルクという世界をより親しみやすくリアルに見せてくれる役を担ってくれています。
ところがその一方で実際のゲーム内でキャラが繰り返しやっているのは、そうした設定があるとはとても思えない、何も考えていないとしか言えないようなとっぴで不自然な言動と行動なのです。
設定上と実際のゲームの中でのキャラクターの在り方に大きなギャップがあり、最初から最後までそれが埋まることがなかったのが今作の一番の問題であると感じました。
最近のゲームをやっていてよく思うことですが、緻密な設定は単に用意すればいいというものではなく、それをゲームという媒体でいかに効果的に見せることができるかが重要なのではないかと。
今作においてはARムービーやカメラ、通信機能など3DSの機能を最大限に使った面白い試みをしていましたが、そうした目新しいところに飛びつく前にもっと丁寧につきつめるべきところがあったのではないか?と残念でなりません。
ということで、誰に勧められるかといえば非常に難しいです。
初心者であれば序盤?中盤の全滅率の高さは充分プレイを継続しにくい要素となるでしょうし、逆にRPG慣れしている人にとっては終盤の繰り返しのだるさやシステム周りの不便さが鬱陶しいでしょう。
昔のFFに思い入れがあって懐かしさに惹かれてちょっとプレイしてみたいと思っている人にも、あの全く洗練されていない無意味な繰り返し作業のことを考えると素直にお勧めしにくい。
それでも私が真のエンディングまで行けたのは、ジョブシステムの楽しさとサントラに入っていた真のラスボス曲のかっこよさ故です。
これらから考えると、RPGはストーリーが第一という方にはお勧めしかねるが、他の要素が良ければいい、あるいはじっくり腰をすえてつきあう時間と心の余裕がある、という方はプレイしても良いのでは?と思います。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
57pt
GOOD!
【ジョブシステム】
FF5の進化版と言ったところでしょうか。
ジョブの種類も豊富ですし、物語の進行と共にサポートアビリティ枠が増えていくので、敵がなかなかの歯応えになる中盤辺りは特に「この組合せなら楽になるかも」「こういう作戦で行くと面白いかも」とあれこれ思考錯誤するのがとても面白いです。
服装デザインもカッコイイ物からコミカルな物、セクシーな物と色々あったので、飽きずに楽しめました。
【声優陣】
豪華です。しかも個性派揃いです。
主役4人を含めみんな声に特徴があるので、目を瞑っていても誰が喋っているかハッキリ分かると思います。
BAD/REQUEST
【シナリオ】
神シナリオと評判のシュタゲと同じライターさんという事ですが、この作品に関しては完全に失敗です。
ただ恐らくライターさんとしては「こんな感じのを書いて下さい」というオファーを受けての挑戦だったと思われますので、失敗の原因はそもそものコンセプトを企画した側にあるのかも知れませんが。
RPGでしかも本作のようにある程度自由に空間を移動する事が出来る環境において並行世界&ループの話を扱うというのは、かなり無理があったと思います。
そのような無理な試みをした為に、プレイしたら誰でも気づくくらい多くの粗や矛盾がこの作品には生じてしまっています。下記はその一例です。
・百歩譲って初回は若気の至りで多くの失敗をしてしまったのも仕方ないかも知れませんが、何度もやり直すチャンスを与えられていながら全く過去の反省を生かす事なく一切の話し合いを放棄し無用な殺戮を繰り返す主人公達。
・家族ぐるみで付き合いの長かった幼馴染の顔を完全に忘れ去っている人がいる。
・全部分かっているはずなのに、誰にも事実を伝えようとしない人がいる。
等々。
おかげで最終的に主人公達がどんなに頑張って目的を達成しても、それは自分達が愚かだった為に生じた大きなマイナスを何とかチャラにしただけであって、決して何かプラスの行いをしたようには見えませんでした。
世が世なら全員この後どこかに幽閉または投獄されても文句は言えないレベルです。
あと、セリフ回しがクドいという評価が多いそうですがそれに加えて個人的に、「?なのだが・・・な。」という余り普通は使わない言い回しがやたら多用されているのですが、一度違和感を覚えたら気になってしょうがありませんでした。
【子役起用】
割と頻繁に登場するあるキャラの声を最近人気の子役が担当していますが、明らかにミスキャストです。
これは最早許せるか許せないかの問題で、このキャスティングを「これ以上ないくらい合ってる!」とか「最高!」とか評価する人がいるとは思えません。
芝居と学芸会の区別も出来ていないレベルの子役を無理にこういう作品に出すのは、多くのバッシングも受けるでしょうし、本人の為にもならないのではないでしょうか。
COMMENT
【音楽】
GoodでもBadでもないので、こちらで述べます。
音楽担当のRevoという人の曲を聴くのは初めてだったのですが、この作品だけに関して言うなら、特に素晴らしい出来ではありません。
RPGという非常に曲のバリエーションをつけ易いジャンルである事、弦一徹ストリングスという一流の演奏集団を使える環境にある事を考慮すると、やや作曲・編曲技術が不足しているかも知れません。
主旋律重視でバックのアレンジに緩急の乏しい曲が多いので、最初は良く感じても飽きが来やすいと思います。
アスタリスク所持者戦の曲とか、その典型例ではないでしょうか。
ただ、このRevo氏はゲーム音楽のノリに関しての理解力が高く、「この場面ではこういう曲が合う」「こういう曲ならプレイヤーのテンションが上がる」という感覚に長けていて、そういう面では植松氏や浜渦氏よりも上だと思います。
「王道RPG」の音楽を担当するにはうってつけの人材かも知れません。
続編が出るなら是非また音楽担当になってほしいです。
【総評】
シナリオの失敗が評価を悪くしていると言わざるを得ません。
プレイ途中の人の評価が高くてクリア済みの人の評価がそうでもないのは、確実に後半部のシナリオの影響だと思います。
総合して、良い所も悪い所もある、まずまずのゲームでした。
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GOOD!
キャラクター
ころころで可愛らしい
世界観
いかにもなRPG
発売前からワクワク
音楽
後で何回も何回も聞く羽目になるけれど良かった
BAD/REQUEST
街の作り
ホテルの内部に入れるのは最初の街だけ。その他は扉の前まで
これにはガッカリ
サブキャラクター
メインの四人とは違うイラストレータの方で
今風というか狙いましたという感じのキャラがチラホラ
ストーリー
正直最後までやってもなんだかなあ・・スッキリしませんでした。
最初は戦争を起こしたりする敵にイライラ、中盤はそれを全くまとめられない
公国元帥にイライラ。部下のやってることをちゃんと把握しなさい
ポンポン人が死ぬのも合わなかった・・
その敵たちも自分たちも空回りでうーん?
やってる意味があるのかないのか
中盤のループは本当に止めたくなりました。
COMMENT
タクティクスオウガ、FFT、ベイグラントストーリー、光の四戦士をプレイしていて
光の四戦士のような感じなのかと思っていましたが
なんだかストーリーがとてつもなく合いませんでした・・。
あのサブの漫画チックなキャラクターがどうしても駄目だった・・
ちょっとテイルズシリーズみたいな感じなのかもしれないです。
たまにキャラクターの掛け合いがあるのもご当地の美味しいものやデレデレしたのが
多かったし
次回作もこういう感じなら多分買いません。
最初にアニエスのイラストが発表された時はあんなにわくわくしたのに・・