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【3DS】BRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY- レビュー

BRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY-
発売元 スクウェアエニックスオフィシャルサイト
発売日 2012/10/11
価格 6,090円(税込)
レーティング 【C】15歳以上(CERO について)
ショップ/リンク
タギングトップ3    
タイトル概要 RPG

スコアボード

BRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY-評価ランク
総合ポイント
68
難易度
2.35
レビュー数
48

スコアチャート BRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY-レビューチャート


0%
0-9
0%
10-19
2.1%
20-29
4.2%
30-39
4.2%
40-49
18.8%
50-59
33.3%
60-69
22.9%
70-79
12.5%
80-89
2.1%
90-100
【60点以上】
70.8%
【標準偏差】
13.73

ユーザーレビュー


477人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
3pt 4pt 3pt 4pt 4pt 2pt 2pt
総合点
69pt

GOOD!

オリジナリティ:
オリジナリティは高くないが王道。変に凝ったことをしないで、昔からの伝統的なJRPGに少し手心を加えた部分が、とてもバランスがよく楽しめた。ブレイブ&デフォルトはシンプルでいて中々よいアイディアだと思った。

グラフィック:
デフォルメが上手く粗がない。目がチカチカするようなこともなく、ストレスを感じずに楽しめた。街が結構綺麗で好き。

熱中度:
レベルもジョブもサクサク上がるので、飽きないで楽しめた。またジョブ数も多くそれぞれに特徴があり、やりこみ要素も結構あった。

BAD/REQUEST

オリジナリティ:
ブレイブ&デフォルトはボス戦ではいい味出してるんだけど、雑魚戦では単なる作業に成り下がる。序盤以降雑魚キャラは1ターン目に皆でブレイブしてドツキまくるか、ヴァルキリー獲得後は2人でブレイブ+クレセントムーン×2やれば一掃できるっていうのはさすがにないと思った。

快適さ:
十字キーの左右で決定・戻るの入力になるのだが、正直かなり鬱陶しい。特に、画面の右側にあるから思わず右を押したら決定になり、左側にあるから左を押したら戻るになるのはストレスがたまった。必殺技を使うと戦闘が早送りできなくてクッソ遅い。真エンドのためには同じことを何度か繰り返さなければならないので、かなり面倒だった。ヴィクトリアの声優が不快。

ストーリー:
リングアベルのアレはいくらなんでもないでしょう。何でイデアの親も師匠も他の皆も対話をしようとしないでイキナリ襲い掛かってくるのか。エアリーについても、事件前に神殿で一緒に暮らすか何かして精霊としてパートナーになってると思ってたら、大穴で初めて出会ったって、それでクリスタルの精霊を名乗られて頭から信じるってのはどうよ。などなど。

COMMENT

快適さとストーリーが絶望的なこと以外は良作だと思う。個人的には3DSのRPGではお勧めできるほうだけど、絶賛するほどではない。良くも悪くも普通。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
creさん [2013/07/12 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ


406人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 5pt 4pt 4pt 2pt
総合点
85pt

GOOD!

・年齢制限
最近のゲームは世論の攻撃を恐れてか、不自然なまでにマイルド風味にされているものが目立ちますが、本作はそういった不要な遠慮は感じられませんでした。FCやPCEのゲームを触ったことのある世代ならわかるとおもいます。

・ブレイブシステム
序盤は単にコマンド選択回数が増えるだけの面倒なシステムだと思っていましたが、中盤以降で敵が反撃やデフォルト(防御)を使ってくると駆け引きの妙が見えてきます。またボスはどれも手ごわく、ブレイブ解放のタイミングを伺いながらの戦闘は楽しかったです。
ただ、それ以外の雑魚戦はブレイブ全開⇒1ターン撃破が基本の作業感全開のバトルでした。

・多彩なジョブと育成(熱中度5)
ジョブ数が多く、メインジョブとコマンドアビリティとサポートアビリティの組み合わせを考えるだけでもかなりの時間を費やしたと思います。しかも組み合わせ次第では驚異的な戦闘力を発揮できるため、あれこれ悩むのが楽しかったです。世界樹もスキルの組み合わせを考えるのが楽しいゲームでしたが、本作はジョブの多さによって組み合わせパターンが多岐に渡ります。
終章クリア時点でマスターしたジョブは1キャラにつき1?2職でした。まだまだ遊べそうです。
ただ、空蝉の超回避はFF11と同じくバランスブレイカーだったような気がします。

BAD/REQUEST

・VS敵幹部
敵幹部とのバトルがほとんどサブストーリーに割り振られており、好きなときに倒しに行けるためどうにも盛り上がらない。せめてプレイヤーキャラとの関わりの深い敵幹部はメインストーリー上で「激突止むを得ず」のような演出が欲しかった。

・ストーリーの不自然さ
アナゼルは生まれつき鉄仮面を被っていたわけでは無いでしょう…仮面の下の素顔を誰も覚えていないという設定でしょうか?
また巫女やイデアが公国と対立する理由も消化不良です。「話せばわかる」のはずなのに誰も教えてくれません。イデアだけ仲間はずれということですか?
一応、公国の一部の者が地方で好き勝手やらかしてしまったため話がこじれてお互い引っ込みが付かなくなったのだろうと解釈していますが…

・戦闘音楽が少ない
ストーリも長く、ボス戦も非常に多いため通常戦闘・ボス戦・アスタリスク戦の3曲をかなりの時間聴きました。どの曲も名曲だと思いますが、テイルズみたいに途中で音楽の変化など入れてくれると6章以降のダレもなくなったのではないかと思います。

・召喚魔法
独特な演出、デザインの意味は他の方のレビューを読んで理解しましたが、どれもビジュアル面がイマイチで格好悪いものばかりです。1?2回しか使いませんでした。

・UI
セーブがタッチパネルからしか出来ない点が不自由しました。また、買い物の際に武器防具の強さ出ないため売り買いが面倒です。
ジョブを選ぶとき、そのジョブの習得済みのアビリティと効果を同時に確認できないため、ジョブチェンジが面倒です。「ジョブメニュー」「ジョブコマンド」「サポートアビリティ」の3つの画面を往復しながら習得アビと効果を確認しなければなりません。

・装備制限なし
すべてのジョブがすべての武器防具を装備できてしまいます。一応適正値による効果補正がかかりますが、これは装備選び・収集の楽しみがなくなってしまい、興ざめです。
例えば強い盾を手に入れたとき、ナイトの両手持ちをどうするか悩むのではなく、「取り敢えず魔法キャラに装備させとけ」となってしまいます。

・魔法キャラの不遇
基本的に物理攻撃職が強いです。魔人や召喚士、時魔導士の出番が全く無い…
雑魚戦闘がブレイブ全開⇒1ターン撃破を基本とするため物理職でないとすぐにガス欠になることも一因です。

COMMENT

特にやりこみプレイはせずに終章クリア後のプレイ時間が77時間でした。社会人プレイヤーなので、つまらないと思ったものは即プレイ中止をしますが、これは最後まで一気にプレイしてしまいました。
FF1?6までが好きな人なら間違いなくハマると思います。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
鋼鉄銃士さん [2013/05/20 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ


394人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
3pt 3pt 4pt 4pt 2pt 1pt 3pt
総合点
56pt

GOOD!

・基本的に片手で操作できる
電車内でやっているのでこれは非常に便利でした。ただし、ボタンの割り振りが誤作動しやすい設定なのも事実。これについては悪い所で。

・音楽が良い曲ばかり
最初は吉田明彦さんキャラに惹かれ、ゲーム自体に手を出すきっかけとなったのがアレンジアルバムである「ルクセンダルク大紀行」を聴いたことでした。
サントラのコメントを見ていると、作曲者のRevoさんは昔からスクエニのRPGがお好きなようで、ゲームの盛り上げ方をよくわかってらっしゃるなあと思いながら聴いていました。
特にラスボス戦あたりは往年のスクエニの名作RPGをやってきた方々はにやりとするのではないでしょうか。

・たくさんのジョブを覚えるのが楽しい!
これまでは、例えば白魔法は白魔道士のジョブになっていなければ使うことはできないというのが自分の中では常識となっていました。
しかし今作はセットさえすれば黒魔道士でありながら、サブで白魔法も使うことができるのです。
これでバトルに参加していても防御か回復しかやることがないキャラが出てくるようなことはありません。
それだけでなく、他のジョブで覚えたこまごまとしたアビリティもくっつけられます。
例えば黒魔道士なら、戦闘終了と同時にMPが全回復+割増されたジョブポイントをゲット+MP10%UPという具合に強化できます。
ジョブに合わせてちゃんとコスチュームがかわり、四人全員デザインがちょっとずつ違います。無駄にジョブを切り替えて全員比較することを何度も繰り返してしまいました。
しかもイベントシーンもそのままなのが楽しい。
(顔を完全に覆ってしまうような衣装のジョブだと、イベントシーンがなかなか微妙な感じになってしまったりしますが)
前述のとおり、アビリティのセット次第でどんなジョブもそれなりに使えるようになるので、完全に見た目だけでジョブを選んだとしてもそれほど問題はありません。

・ブレイブ&デフォルトシステムが楽しい
これまでのRPGですと例えば、戦闘不能キャラを回復させる際、フェニックスの尾を一回使っただけでは十分にHPが回復せず、生き返らせた瞬間にまたすぐにやられてしまうというような苦々しい体験をした方は多いと思います。
しかしこのゲームでは行動回数を「ブレイブ」というシステムで前借りできるので、1ターンの間に2回行動して少なくとも一撃でやられない程度にまで回復させることも可能です。
また「デフォルト」システムを使うことで防御を単にダメージを少なくするためだけの手段ではなく、次の行動を有利にするための積極的な下準備という位置づけにした点は面白かったと思います。

・パーティメンバーが早いうちからそろう
これはかなり大事な点だと思います。
長期間パーティを離れるキャラもいないし、最初から最後まで安心して育てることができるのは良かった。

・キャラクターが魅力的
主人公たちは個性は強いものの、基本的に前向きで素直な性格なのが良かったですね。
敵方も一癖もふた癖もある魅力的なキャラばかりで短い出番(一部除いて)で強烈な印象を残してくれます。
一部除いてどの声優さんも素晴らしい演技で、台詞を聞いていて思わず涙が出そうになるところも。
ただ、それだけにストーリー上の見せ方に納得いかないところが多々ありました。
それについては悪い所で。

・パーティチャットが楽しい
キャラ同士のちょっとしたかけあいがたびたび入るのが楽しいです。特に食べ物関連の話題が多いのが微笑ましかった。
基本的に和気あいあいとしていてこいつら仲いいなあ、とほのぼのします。
各キャラの性格がわかったり、ルクセンダルクの習俗がわかったりするのが良かったですね。

BAD/REQUEST

残念ながらこれはたくさんあります。

<ストーリー・キャラ>

・物語に明らかな穴があるのに説明されない
そこが明らかになれば物語の大半が破綻するというレベルの誰でも気づくようなまさに大穴があるのですが最後まで説明なし。
スタッフインタビューを見る限り考えてなかったらしいです。
そこが一番はっきりさせて欲しかったのに……。

・罪悪感なくさくさく相手を殺す主人公たち
それまで殺人とほぼ縁遠かったであろう主人公たちが己の正義の名のもとにさくさく相手を殺していきます。
あまりにそんな展開が続くので新しいキャラが出る度に今度はコイツを殺さなきゃいけないのかとだんだん憂鬱な気分になってきます。
しかもたった今殺したばかりで下手をしたらすぐそこに死体が転がっているような相手について、パーティチャットでのんきに思い出話したり、使っていた技の解説をし出したり……。
感情の流れとしておかしい、あまりに無神経すぎると違和感を抱くことが何回もありました。

・話の都合上わざと愚かにされるキャラたち
自分こそが正しいという思いこみだけで主人公たちも敵もつっぱしります。
お互いろくに事情を説明しないまま、すぐに信念だの理想だのいきなり精神論を振りかざし始め、明らかに次元が違う話に持って行く。
謎の解明を先伸ばしにするためにわざとキャラを愚かにしている感じがするのが鼻について嫌でした。
そのくせ「Dの手帳」を見ると魅力的な人物に書かれていて、それがどうしてストーリー中ではこういうおかしな動かし方になるのかと……。
こっちは相当前の段階から黒幕の正体に気づいているのに、主人公たちがわざと愚かにされているせいで、なかなか真相にたどりつけずイライラすることが多かったです。

・終盤の繰り返し作業がだるい
覚悟してはいましたが一体何回同じことを繰り返すのか、本当にうんざりします。
しかもその繰り返しをやらないと真のエンディングまでたどりつけないという……。
てっきり災いの大元を引っぱりだすために主人公たち全員が納得の上で繰り返しているのかと思いきや、全く何も考えていないらしいとわかったときにはあきれ果てるしかありませんでした。
繰り返しているのを自覚してぼやいている台詞まであるのに、初めてじゃないはずの事件にいちいち驚いているのは一体何故?
もし都合よく忘れているという設定ならその旨をちゃんとゲーム内で説明してくださいよ!
真のエンディングを迎えるためにどうしても回避できないあの作業に関するイベントがスキップできないのも大きなマイナス点。

そもそもRPGというのはただでさえ単純な繰り返し作業が多いジャンルなのだから、その負担を減らす努力はもっとして頂きたかった。
繰り返し自体がテーマであるとはいえ、律儀に追体験させる必要はどこにもないでしょうに……。

<バトル・システム>

・敵の与えるダメージが大きい
序盤から致命的なステータス異常攻撃をしかけられたり、先制で身動きもできないまま全滅させられたり……(しかもなかなか金が貯まらない)。
多分ブレイブで先制してたたみかけるのが前提の戦い方だから、その分敵を強くしてバランス取ろうとしたんでしょうが、逃走も失敗することが多いし、とにかく全滅しやすい。
仕方ないので総当たり戦になりますが、普通に眺めていると動きが遅く、ずっと早送りボタンを押しっぱなしなので手が疲れます。
バトルの演出を極力抑えたモードでもつけておいてくれたらずいぶん楽になったのですが。

・エンカウント率が高い&あまり下がらない
このゲームはエンカウント率が高いという印象を受けます。
アビリティと装備品でかなり下げることはできるらしいのですが、実際そうしてみても体感的にはそれほど減ったということはありません。
前述のとおり逃げるという選択肢はほぼないも同然、しかも全滅しやすいという状況が長く続くためだんだん戦うのが億劫になってきます。

・使いたくない必殺技
必殺技を使うと各キャラのテーマ曲が流れますが、これが飛ばせない上、限界まで強化してもそれほど威力が上がらないのがネックとなって、中盤?終盤はほぼ使っていませんでした。
曲自体はとてもいいんですけれどもね……。
また召喚獣のムービーはテーマ曲が流れている間にもあらかじめ早送りボタンを押しておけばスキップできますが、ムービーが始まったあとに押してもスキップできないのが不便でした。

・武器が並べ替えできない
これに限らずアイテムもそうなのですが、頻繁に使うだけに特に不便に感じたのが装備品の武器のところだったということで。
おすすめ機能を使うとジョブの適性を無視して何でもかんでも両手がふさがる武器を持たせたがるので、自分で選ぼうとすると武器が攻撃力の強い順番で並んではいないことと並び替えできないことに気づきます。
仕方なく試しに一つ装備してみて他のと能力値を比較することを繰り返していました。
しかしこの方法にも問題点があります。
武器は全部が入っている一覧と剣や杖など種類ごとにまとめられたタブを切り替えられるようになっています。
面倒なのは剣のタブで一つ剣を選ぶと何故か武器全部の一覧に戻ってしまうことです。
いちいちそこでまた剣のタブに切り替えねばいけないのでとにかく不便です。

・ミスが起こりやすい操作方法
ブレイブは回数分ボタンを押す必要があります。
だんだんだれてきて惰性で押していくと「今誰が何回ブレイブしたっけ?」とわからなくなることがある。
また今選択されているキャラもステータス表示されている部分の背景の色が変わるだけなのでわかりづらい。
顔アイコンが横に飛び出すとか、もっと背景を目立つ色にしてほしかった。
上画面でキャラクターが一歩前に出ることでもわかるのですが、そんなに両画面を忙しく視線を動かしたくありませんからね。
コマンド入力した最後に「これでいいですか?」という確認メッセージが出ないため入力の失敗が取り返せません。
基本的に片手で操作していたので、ちょっとした拍子に十字キーの右ボタンを押しすぎて決定にしてしまい、不本意なバトル展開になることがしばしばありました。
フルブレイブした上にさらに確認ボタンまで押さねばならないとしたら手間ですから実装しなかったのかもしれないですが……。
また、一部の操作はどうしてもAボタンを使わねばならなかったり、画面にタッチしなければ進まなかったりして完全に片手でプレイできるわけではないところも中途半端に感じました。
あと、個人的に魔法を全体効果にする場合はL1やR1ボタンを使うものというイメージがあるのですが、今作は十字キーの上ボタンがそれに対応します。
これが地味に操作しにくかったです(前述のとおりうっかり手が滑って右ボタンを押して決定してしまったりと失敗が多くなる)。
かといってキーコンフィグができるわけでもないので、不親切に感じました。

<その他>

・あるキャラの声優が微妙
声優に子役を使うのはいいにせよセリフがあまりに過激で、こういうことを子供に言わせるのってどうなんだろう、と少々不快でした。

COMMENT

力を入れているところと手抜きなところの差が非常に大きいゲームです。

ジョブシステムや、ビジュアル、音楽、キャラクターはいいと思いますがいかんせんストーリーや感情の流れの見せ方が不自然で納得いかない点が多すぎました。
これが容量の少なかった昔のRPGであれば、どれほど人を殺しまくっても不自然な展開でも「まあこんなものだろう」と違和感は少なかったと思います。
しかし、今は携帯ゲームといえども昔とくらべものにならないほど大量の情報をゲームに詰めこめる時代になりました。
大容量になった弊害といえばいいのか、詳しく物語の背景を説明すればするほど想像の余地がなくなり、矛盾点やおかしな点ばかりが目につくようになってくるのです。
今作にも「Dの手帳」という非常に膨大で緻密な設定資料が入っており、キャラクターのことやルクセンダルクという世界をより親しみやすくリアルに見せてくれる役を担ってくれています。
ところがその一方で実際のゲーム内でキャラが繰り返しやっているのは、そうした設定があるとはとても思えない、何も考えていないとしか言えないようなとっぴで不自然な言動と行動なのです。
設定上と実際のゲームの中でのキャラクターの在り方に大きなギャップがあり、最初から最後までそれが埋まることがなかったのが今作の一番の問題であると感じました。

最近のゲームをやっていてよく思うことですが、緻密な設定は単に用意すればいいというものではなく、それをゲームという媒体でいかに効果的に見せることができるかが重要なのではないかと。
今作においてはARムービーやカメラ、通信機能など3DSの機能を最大限に使った面白い試みをしていましたが、そうした目新しいところに飛びつく前にもっと丁寧につきつめるべきところがあったのではないか?と残念でなりません。

ということで、誰に勧められるかといえば非常に難しいです。
初心者であれば序盤?中盤の全滅率の高さは充分プレイを継続しにくい要素となるでしょうし、逆にRPG慣れしている人にとっては終盤の繰り返しのだるさやシステム周りの不便さが鬱陶しいでしょう。
昔のFFに思い入れがあって懐かしさに惹かれてちょっとプレイしてみたいと思っている人にも、あの全く洗練されていない無意味な繰り返し作業のことを考えると素直にお勧めしにくい。
それでも私が真のエンディングまで行けたのは、ジョブシステムの楽しさとサントラに入っていた真のラスボス曲のかっこよさ故です。
これらから考えると、RPGはストーリーが第一という方にはお勧めしかねるが、他の要素が良ければいい、あるいはじっくり腰をすえてつきあう時間と心の余裕がある、という方はプレイしても良いのでは?と思います。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
うみさちさん [2013/05/20 掲載]

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405人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
3pt 3pt 4pt 3pt 4pt 3pt 3pt
総合点
67pt

GOOD!

 このゲームの第一印象として初期のRPGのような悪く言えば古典的なRPGというのが大半の意見だろう。だが実際やってみると細部まで丁寧につくられた「現代向けの初期FF」というのが分かる。
・ストーリー
ストーリーは起承転結がしっかりなされたおり王道路線を地でいったしっかりとしたものである。(後半にややダレる展開があるがBAD欄にて)
・バトル
バトルにはいわゆるターン制バトルにターンの前借り&行動の貯蓄ができるブレイブ&デフォルトをトッピング。ザコ戦で一気にブレイブして敵をなぎ倒す爽快感が味わえる(これが簡単すぎてつまらなければ普通に戦えばいい。今回のザコは全体攻撃、状態異常付加、強力なカウンター、果ては即死魔法と曲者揃いなので歯ごたえのある戦闘が楽しめるはず。)とおもえばとおもえばボス戦ではどこでデフォルトするか、どのタイミングでブレイブで畳み掛けるか等戦略に深みをもたせている。これにさらにカスタマイズ性に富んだジョブシステムを加え、最近古典的で敬遠されがちな今作のバトルシステムを最高に面白いシステムとして昇華させている。    
・グラフィック・音楽
グラフィックは一件簡素だが細部にまで丁寧にえがかれている。  
音楽はどれも耳に残る良曲揃い。さらにキャラクターボイスはフルボイス(OFF可能)で声優陣もアニエス役の小清水亜美をはじめ実力は声優陣で固められている。

BAD/REQUEST

・セーブデータが一つしか作れない
やはりセーブデータが一つしかつくれないのは辛いところか・・・。
・メインキャラクターに関して・・・
礼儀正しく、清楚な大和撫子だが世間知らずで自身が信仰しているクリスタル正教にやや盲信的なところがあるアニエス。曰く「白黒つけないと(やや自分基準)気が済まない」と自分よがりな正義感な突っ走り気味にイデア等人によってはうけつけないかもしれない。
・シナリオ後半に関して
ストーリーの設定上しかたないかもしれないが後半過去に訪れた場所を何度もめぐる展開があり、これが冗談抜きでダレる・・・。
本作を傑作と評したい筆者自身もこれには苦言を呈さざるをえない・・・。
・割と結構やられる。
今回ややザコが強いのは上記の通りだがそれに加えたまに先制攻撃されたり、逃走成功率がそれほど高くない、ランダムエンカウント等いわゆる「事故」が頻発する。それは後半につれて酷くなっていくので要注意。

COMMENT

初期のFFやDQ等全くしらない自分が「古き良きRPG」の言葉の意味をかみしめた一作。
最近やや迷走ぎみのRPG事情に一石を投じる作品になったのではないか。
とりあえず初期のFF等が好きな方には間違いなくオススメできる。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
you sさん [2013/05/04 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ


439人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 3pt 4pt 4pt 4pt 3pt 2pt
総合点
75pt

GOOD!

・シナリオ
薄いという評価もありますが、個人的にはかなり良かったです。3DSでこのくらいあれば十分。後半はストーリーが薄くなりますが、それでも最後の最後までプレイすると深い内容だと思いました。ボリュームとしては短い、少ないと思われるものの密度は濃く、やりきれないほど暗い話や現実世界にも通ずる問題など、色々と考えさせられる面も多かったです。

・システム
すれ違いにより他のプレイヤーのキャラを借りて戦闘で使う、というのは新しいシステムでした。しかもこのシステムも本編関係していると最後に知り、凄いなと思いました。開拓も最初のうちは楽しかったです。あと、最近ではパラメーターが多すぎてよく解らない、覚えるのが面倒ということもありますが「古きよきRPG」という意味でシンプルで解りやすく属性なんかも単純でよかったです。

・バトル
ブレイブ&デフォルトというシステムが秀逸で、ジョブアビリティとの戦略性もあって色々試したくなる。ボス戦ではデフォルトでのターンごとの駆け引きなんかも面白かったです。また、全体としてサクサク感がとても爽快でした。

・ジョブ
FF5好きとしては、ジョブだけでもかなり楽しかったです。一部使わないジョブなんかもありましたが、なぜか全部マスターさせたくなる異例の熱中度。これのせいで(?)プレイ時間が100時間を超えてしまいました(笑)

・声優
個人的にあまり喋るゲームは好きではないのですが、一部キャラは本当に感情移入してしまうくらいで、全体的に素晴らしい声優陣でした。

・音楽
良い意味で、気にならない。オーケストラ音源を贅沢に使い、全体的にしっかりとしたイメージでした。ストーリー後半の楽曲は特にテンションが上がります。

・街
これは私だけかもしれませんが、3DSを初めてプレイしたのもあって、街のグラフィックの作りこみ、特に3D時の奥行きに唖然とするほど驚きました。

BAD/REQUEST

・一部声優
総じて素晴らしいと書いた声優陣でしたが、他の方も書かれているように、あるキャラだけは許せず全部飛ばしたくなるくらいでした。他にもっといい配役が出来たはずなだけに、残念でした。

・開拓
よく言われている都市部と地方でのすれ違いの問題が露呈するように思えます。ただ、そのケアとして一日一度ですが通信する事で人口が増える仕組みがあったことは評価。しかしながらこれが早いうちに進むかどうかで、難易度がかなり変わるように思えました。逆に進んだ人は、強すぎる武器が手に入るという意味でゲームバランスがやや崩れました。開拓が早く終わるとあまり意味を成さないのでそこもbad。

・バトル
基本的にごり押しでいけることが解ってからは、サクサク進める反面、楽しさは減りました。他の方もいわれていますが、システムとして「音楽が終わるまで補助効果」という特性上、早送りが出来なくなるためテンポがやたらと遅くなり、ストレスを感じて途中から使わなくなりました。実際、コマンドで色々考えているうちに曲の殆どが流れてしまうという事も多く、あまり補助を感じなかったです。一ターン効果有とかの方が戦略的に面白かったように思えます。

・魔法
結構前半から、白魔法くらいしか使わなかったように思えます。せっかくファンタジーなのに黒魔法の影が薄すぎて・・

・ジョブバランス
数多くのジョブで育てられるのは楽しいのですが、ジョブによって強弱がハッキリしすぎていたのが残念でした。これはバトルが基本的にごり押しでいけてしまうこともその理由のひとつだと思います。

・ストーリー
全体的には評価できますが、最後の作業はやっぱり苦痛でした。せめてもう一回くらい減らしてもよかったのではと思ったり。。

・操作性
片手プレイ可能なのですが、戦闘開始の時のモーションを飛ばすのはAボタンしか無理だったり、右が決定という配置ゆえにアナログパットに触れてしまって誤操作など、微妙な点がありました。

COMMENT

BADも多々ありましたが、総じて良い作品でした。久々に良いRPGをプレイしたという感覚です。個人的にあるキャラクターに感情移入してしまい、その声優の素晴らしさもあって最後まで本当に楽しくプレイできました。古きよきRPGという事で全体的に古風な部分もありますが、ARやすれ違いなど現代のハードスペックをきちんと生かした演出も秀逸でした。ストーリー的にもファンタージーでありながら、国や戦争の問題、それが起こる仕組みなどいたるところで考えさせられる部分もあり、原点回帰という言い方的から大人向けっぽいですが、3DSということで是非子供にもプレイして欲しい作品です。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
cloさん [2013/05/09 掲載]

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【3DS】BRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY-
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ゲームバランス、操作性や分かりやすさなど

プレイ時間:通算プレイ時間です。クリア時間ではありません
「クリア済」:原則「エンディングまでたどりついた」が基準です

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サイト情報


2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
NARUTO -ナルト- 忍列伝

2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
チャリ走 DX

2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
星のカービィ ロボボプラネット

2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
PROJECT X ZONE

2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール

2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション

2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
3次元エアホッケー

2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁

2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
New International ハイパースポーツ DS

2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”

2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち

2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム

2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ

2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町

2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI

2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
ゼノブレイド

2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編

2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
アッコでポン!イカサマ放浪記

2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト

2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS

2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語