【DS】ラジアントヒストリア レビュー
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■ 369人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
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4pt | 4pt | 3pt | 5pt | 4pt | 4pt | 2pt |
83pt
GOOD!
「昔ながらのRPG」の進化延長線上に存在する、いわゆる正統派RPG。
萌え要素は一切無く、純粋にRPGを楽しみたい人にうってつけ。
・グラフィック
背景のみ3D、フィールド上キャラクターは2Dドット絵、会話時に重要キャラのみ上半身の一枚絵が表示(いわゆる顔グラ)。
今時珍しく、フル3Dモデリングやボイスは一切無し。
ドット絵が好きな人や、RPGはこの程度のグラフィックでこそ想像力が刺激されてイイ!という人にはたまらない。
・サウンド
作曲家下村陽子氏、一人で全曲担当。
この曲がいい!というパンチやインパクトはないが、その分、他の要素に非常に溶け込んでおり、統一感がある。
サウンドトラックは一時期アマゾンで在庫切れになったとか。
・戦闘システム
敵が3×3のグリッド配置され、左に押す・奥に押す等の戦術を駆使しなければ雑魚敵ですらハードなものになるという、戦闘がマンネリ化しないスパイスがある。
レベル上げはかなり容易な為、ルールを把握した上で真面目にプレイしていれば、敵の強さに行き詰る事はほぼ無い。
シンボルエンカウント形式なので、敵を避ける事も可能。
また、コンボシステムを駆使して有り得ないダメージを叩き出す爽快さも。
・シナリオシステム
「過去と現在&2つの平行世界を行き来する」というシステムの為、アイテムやイベントの取り逃がしなどは絶対に有り得ない。
シナリオ分岐の質問に失敗しても、すぐにやり直し可能。イベントスキップも可能。
・世界観
非常に正統派なファンタジー。日本製RPGにありがちな、派手な色の髪や服のキャラは存在せず、かなり落ち着いて渋いデザインや設定の世界。
腐敗政治の王国、軍国主義、新興宗教国家、獣人、滅亡した伝説の帝国など、RPG好きの心くすぐる要素は一定して押さえられている。
特定のキャラのみにスポットライトを当てる様な、キャラ萌え目当ての媚びた演出は一切無く、「歴史」や「世界」そのものを魅せる、いわゆる群像劇。
・キャラクター
ツカミから印象的なインパクトあるキャラは存在しないが、総じて付き合っているうちに味が出て来る。
プレイヤーキャラなのに存在感が無かったり、加入期間の問題で使いづらかったりするキャラもいるが、それにさえ「そういう存在として手配された」「世界的に重要なキャラなので、主人公パーティの行動に常時参加ができない」等の明確な理由が用意されている。
あまり印象に残らない場合もあるが、逆に言えばコイツだけは好きになれない!等の嫌味な点は無いと言っていい。
特に主人公の「良識があり経験豊富な兵士・常に冷静沈着だが、仲間の為なら命を投げ出す熱さが有り・実力と行動力で登場人物の全てを魅了するカリスマ的イケメンだが、キザったらしさゼロ」という設定は、「昨今珍しい正統派ヒーロー」として特筆すべき要素と言える。
BAD/REQUEST
納期のせいか容量のせいか、それとも開発費用のせいか、上記GOOD部分をいまいち突き詰められていない「もう少し!」という部分が非常に惜しい。
・グラフィック
重要キャラなのにドット絵が街人と同じ・重要キャラなのに顔グラが存在しない・そもそも顔グラに「表情差分」が無いため常に同じ顔グラ……という、三点が残念。
・サウンド
足音がひどく大きい。環境によって足音が変化するのだが、よく歩き回る事になる「街中(石畳)・城内(大理石)」においては、冗談抜きで『ガッツンガッツン』と響き渡る。
効果音の大きさは調節できないので、街エリアではイヤホンは使用しない方がいい。
・戦闘システム
『押せない敵』が出て来たり、魔法ダメージと物理ダメージで差別的な差が出て来る後半は、戦闘のバランスが崩壊ぎみ。
シナリオ上加入期間がブツ切れでレベル上げができないキャラが普通に数人いるが、最悪そのキャラがいなくてもクリアに支障が無い等、プレイヤーキャラとしての存在意義が問われる。
また、特に序盤のダンジョンはシナリオの都合上何度も繰り返し行く必要があるのだが、ダンジョンとしての面白さや仕掛けは一切無い。同じダンジョンに何度も行く事を作業的に感じる人には苦しい。
・シナリオシステム
シナリオスキップ機能があるのはいいのだが、未だ見ていないシナリオやセリフもスキップできてしまう&一度しか見れないイベントはやり直せないので、油断していると何も分からないまま進んでしまう。
また、これはかなり致命的なのだが、「過去と現在&2つの平行世界を行き来する」というシステムの都合上、「今なにをやっているのか分からなくなる」「話の筋を見失う」という危険性が常にある。
ストーリー自体は非常に短いのだが、特に序盤、頻繁に時間遡行と平行世界の行き来をしなければいけないため、
「ややこしいけど内容はない・時間を費やしたけど物語に進展がない」
という事態や、
「序盤を脱するとほぼ一本道のストーリー」
という展開、
「2つの平行世界を行き来してきたはずが、終盤いきなり片方の時間軸のみが舞台になってしまう。もう片方でやってきた事は何だったのか」
等という、無視できないマイナス要素がある。
特に最後の点では、一度も仲間にならなかったキャラクターがいる時間軸に世界が移ってしまうためラスボス戦前に「会った事ないんだけど?」と言われてしまう事態になったり、何度も死ぬ場面を流されたキャラが結局生きていたりと、物語としてやや破綻ぎみ。
また、萌え要素は一切無い=恋愛ゲーとしての要素は一切無いのだが、「大した描写もなく重要キャラ同士が何故かくっつく」という展開もあるので、油断しているとダメージが大きい。
これらは『ゲームに深く没入した人ほど』『キャラクターに愛着がある人ほど』気になってしまう欠点と言える。
・世界観
宗教国家、滅亡した帝国など、RPG好きなら気になる要素がたくさんある訳だが、詳細については全く語られないか、結果部分だけ触れられて終わりで、気を引く割には物足りないオチで終わるものがちょいちょいあるのが残念。
・キャラクター
アクやクセの無い、非常に正統派なつくりが特徴の作品だが、それだけにキャラを地味に感じてしまうか、逆にプレイヤーと同一化しやすく感じるかが分かれる所。
性格や設定自体に矛盾や問題はないと言って良いが、AVGの様に特定キャラと友好度を高める事や、その結果EDが変化する(お気に入りキャラとのEDが発生する)という事は無いし、全く描写されずにプレイヤーの想像に任せられて終わる要素もあるので、キャラクターに感情移入するタイプの人には物足りない部分がある。
しかし、キャラに感情移入しすぎると、展開やキャラ同士のカップリングに納得がいかない場合があるので難しい(EDまでに恋愛成就・結婚・妊娠まで描写されるキャラも有り)。
・ゲームそのものとして
残念ながら、シナリオ自体は短い。戦闘のルールさえ掴んでいれば、漫然とプレイしていてもいつの間にかクリアできてしまう。
その上やりこみ要素は全く無く、クリア特典も、周回プレイ要素も、全てのEDを見る事でのおまけも一切無い。
初回に真EDの条件を満たしてしまえば、やる事は本当に何もなくなる。
ラスボスも御世辞にも強敵とは言えないので、手塩にかけて育て上げた愛着のあるキャラを存分に使って戦闘や探索を楽しむという事はできない。
終盤になっても世界中を自由に歩けない(特定の場所に行きたければ時間遡行をすればいいという考え方のシステム)ので、自由度が低いと感じる場合もある。
COMMENT
時空を行き来するという斬新なアイデア以外は、本当にストイックな、昔ながらのRPG。
特筆して悪い部分は無く、むしろ全体的に非常に丁寧で誠実に、軸がブレずに作り上げられている良作だと思う。点数で言えば90点くらい。
BADで挙げた点は、「むしろ90点取れるんだったら、頑張れば95点くらい取れるはず」という『欲を言えば』な部分に過ぎない。
主人公が性格破綻していない、ストーリー上に広げた風呂敷を畳めないで終わる訳でも、どこかに決定的な欠点がある訳でもない、本当に丁寧な内容。
特に正統派のRPGがしたい、萌え要素ではなくファンタジー世界やストーリー性を楽しみたい!という方には、安心してお勧めできる作品。
本当に、予算か納期の都合か?と思える「はしょられた部分」が全体的にあるのがただただ惜しい。広げられた風呂敷は畳まれてはいるがきれいに四つ折りされておらず、ちょっと適当に片付けてある感じ。
もう一声!と言いたい良作だと思う。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
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4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
77pt
GOOD!
・グラフィックス
特徴的なイラストだが自分的にはよかった。主人公もカッコイイ。
・音楽
公式サイトの音楽を聴いて非常に引きつけられました。EDの歌もGOOD。
・ストーリー
歴史改変ものということで非常に期待していましたが予想以上でした。最終章は一気にクリアしてしまいました。
・キャラクター
主人公は無口な割にあつい男で好感がもてました。仲間たちもいいキャラでGOOD。女の子もかわいい。ラスボスも意外といい人で好きでした。
・バトル
普通のRPGとはちがい色々できるのはGOOD。敵をまとめて倒すのは爽快感あり。
BAD/REQUEST
・時間移動の面倒くささ
サブクエストで何回も時間を行き来するのですが、この時間移動できる場所が少ないため面倒なダンジョンやイベントを通過しなくてはならないところがあるため非常にかったるいです。
しかもそこが複数のサブクエストで必要であった場合の精神的ダメージはやばいです。最悪の場合そのようなめんどくさいところを何回も通過するはめになります。
・サブクエストの分かりにくさ
発生条件やクリア条件が非常にわかりづらいです。同じ人物でも特定の時間でないとだめなどなかなか厳しいです。さらにさきほどの時間移動の面倒くささもあるため自分は攻略サイトに頼りきりでした。
COMMENT
普段RPGをあまりやらない自分が公式サイトの音楽と歴史改変というストーリーに惹かれ購入。
バトルも面白く、キャラクターもみんな好印象、真EDは非常に満足のいくものでした。
とりあえず買って損はしないソフトだと思われます。
個人的にはもっと大ボリュームで完全なマルチエンディング形式とかでやってみたかったですね。
発売スケジュール
- 2017/07/20
-
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
-
大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
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NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
-
チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
-
星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
-
PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
-
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
-
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
-
3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
-
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
-
New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
-
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
-
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
-
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
- 2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
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G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
- 2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
-
ゼノブレイド
- 2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
-
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編
- 2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
-
アッコでポン!イカサマ放浪記
- 2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
-
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
- 2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS
- 2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
-
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
■魅力的なキャラクター
主人公にせよ、脇を固める役者にせよ、敵役であっても、
どこか憎めない おちゃめさをセリフの端々に感じる。
基本的にダークな世界観なので、そうしたさりげない部分が特に際立っているように思える。
私はキャラ同士のやりとりが見たくて先に進めていた。
■ハードなストーリー展開
好みは人それぞれかと思うが、一難去ってまた一難といった息もつかせぬ展開が
物語を引っ張っている。
戦争という基本ストーリーとも相性が良い展開だと思う。
RPGではよくある、本編に絡まないような中だるみするイベントが
極力排除されていて、非常にテンポがよい。
キリのよいところまで進めても、上記のキャラの魅力と相まって、つい、
「次のイベントまで…」と つまみたくなってしまう。
■敵グラフィック
総数は少なく、色違いやマイナーチェンジが多いが、一体一体がよく動く。
今、流行りの、安易な回転や拡大縮小を使った、ヌルヌルした動きではなく、
中割りを意識した動きになっているのが個人的にポイント高い。
BAD/REQUEST
■古さを感じるグラフィック
ドットキャラ劇+バストショットのデモシーンという構成は
手法としては他のゲームでも見かけるし、それほど古さを感じなかったのだが、
網目パターンのドットで疑似半透明に見せかけた煙表現や、
半透明になっていない上、アニメーションせずただスライド移動するだけの雨など
表現上、演出上の古臭さを感じる。
どちらもゲーム開始直後に見ることになる上、画面全体にかかる効果で、
さらに、頻繁に使われる演出なので、特に目立って気になる。
背景は今時の3Dポリゴンで描かれているため、レトロ感を演出したようにも見えず、
正直、中途半端な印象。
また、非常に細かい部分だが、キャラが斜め移動する際のグラフィックパターンがないのも
今時どうかと思う。(正面を向いたまま斜めに移動する)
私は どうしても同時期に発売された他のRPGと比べてしまうので、
「えっ!?これでいいの!?」と戸惑ってしまう。
■プレイヤーが移動した際になる足音
プレイヤーの足音が大きく、耳に残る。
そもそも主人公が密偵的な職に就いているにも関わらず足音が大きいというのは
問題なのでは、と突っ込みたくなったが、
それ以上に、主人公はどんな靴を履いていて、どういう素材の床上を移動しているのか、
素材感がまったく伝わらない、ただ鳴らしているだけの
トンチンカンな足音であったことの方が気になった。
こちらも細かい部分ではあるが、ゲーム全体を通して何度も聞くことになるため、
クオリティの低さがより印象付けられてしまう。
■シナリオの自由度の低さ
「死亡フラグをぶっ潰せ」とCMで謳っているほど、ぶっ潰している感覚になれなかった。
ちょっと脇道に逸れようとすると「そっちには行くな」「こうしろ、ああしろ」などと
逐一指図される上、基本、バッドエンドか正常にゲームが進むかの二通りの分岐しかないため、
いつまで経っても制作者側の手の平の内にいる感覚がした。
その分岐すら、直前に必ず「これは重大な選択だ…」と分岐をほのめかすセリフが入るため、
余計に自分で歴史を選択している感覚がしない。
何度も同じイベントをこなし、より良い方向にゲームを選択、展開するという方式は
「かまいたちの夜」に代表されるサウンドノベルゲームが
プレイヤーの自主性を保ちつつ古くから実現してきたものだと 私は思っているのだが、
さすがにテキストベースのゲームと同様のシナリオの濃さをRPGに期待したのは酷だったか。
■オリジナリティに不満
時間移動と並行世界は、よく同時に語られることが多く、それ自体に新鮮さは感じない。
有名な例として「クロノトリガー」と続編の「クロノクロス」が挙げれ、
並行世界、死亡フラグを潰す、というキーワードをガチにゲーム性として取り込んだ例としては
「ひぐらしの鳴く頃に」が挙げられる。
以上のように、売りとして宣伝されていた部分に新鮮さを感じなかったため、
オリジナリティには不満が残っている。
■終盤の戦闘バランス
終盤において敵の攻撃力が急激に上昇する上、
サブシナリオをこなすことで、強力な広範囲攻撃を習得するキャラが複数いる。
これにより、ダメージを受ける前に範囲攻撃で畳みかけて一気に敵を倒す、という手段が
効率のよい戦闘手段になり、グリッドバトルで頭を悩ます必要がなくなる。
=普通のRPGの戦闘と大して変わらなくなる。
COMMENT
PS2のラジアータに似たタイトル名になったのは、たまたまか、何か意図があったのか。
何にせよ、ゲーム本編をプレイした限りではラジアータとの繋がりは全くないため、
色々誤解を招く。
(かくいう私もラジアータの続編か、何らかの繋がりがある作品と思っていた)
音楽もグラフィックも決して悪い出来だとは思わないが、
プレイ中何度も使われる細かい素材に限ってクオリティが低いため、
その部分が印象に残ってしまう。非常に惜しい。
グリッドバトルに関しては、個人的には少ない攻撃手段でどうやって敵を一気に倒そうか
軽く悩む序盤辺りの緊張感が好き。終盤は割とごり押しが可能なので、
序盤と終盤の苦労加減のギャップが楽しめる人なら特に問題ないと思う。