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【3DS】逆転裁判5 レビュー

逆転裁判5
発売元 カプコンオフィシャルサイト
発売日 2013/07/25
価格 5,990円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3    
タイトル概要 ■ ジャンル:法廷バトル
■ プレイ人数:1人
■ セーブデータ数:2

スコアボード

逆転裁判5評価ランク
総合ポイント
54
難易度
1.00
レビュー数
35

スコアチャート 逆転裁判5レビューチャート


0%
0-9
0%
10-19
2.9%
20-29
14.3%
30-39
17.1%
40-49
28.6%
50-59
14.3%
60-69
14.3%
70-79
8.6%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
37.1%
【標準偏差】
15.83

ユーザーレビュー


387人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
2pt 4pt 3pt 3pt 2pt 3pt 1pt
総合点
54pt

GOOD!

 逆裁シリーズ、検事シリーズはプレイ済み レビューはほぼ旧作との比較になります。

・グラフィック
前作までと違いキャラクター達がヌルヌルとよく動きますが、テンポを崩すことなく良い出来です。3D機能も「異議あり!」の吹き出しが飛び出すなどうまい使い方だなと思いました。

・快適さ
バックログが見れるようになったのは嬉しいです(この手のゲームにはあって当たり前ですが・・)
スキップが最初から使えるのもある程度早く文字が読める人には地味に嬉しい変更点です。
・期間限定コスチューム
新しいナルホドくんのスーツはなんか嫌だったので昔の青スーツでプレイできるのは嬉しかったです。

BAD/REQUEST

・難易度
散々言われてることですが簡単過ぎです。証拠品をつけ付ける際にも「〜だったとしたら・・!」みたいな露骨な(というかほとんど答えな)ヒントが出てくるので、旧作にあった証拠品をジッと見直して考えぬいて答えがわかり鳥肌が立つという感覚は今作では味わえませんでした。
・探偵パート
これも散々言われてることですが、ほぼ一本道です。ご丁寧にも〜へ行って話を聞いてみようなどとドラクエみたいな指示も出てくるのでもう移動先を指定するのは無くしてもよかったんじゃないかと思うほどです。また旧作の探偵パートでは証拠を集め苦労して解除したサイコロックも今作ではほぼ一回で解除できるのもがっかりしました。
・ストーリー
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、「結局〜は何だったのか」と消化不良になるとこが多々あります。荒唐無稽な話ながら根拠や証拠品がしっかりしていたので何故か納得してしまっていた1〜3と違い、なんかツメが甘かったように感じます。
またキャラクターも面白みの欠けるのが多く、会話しててつまんなかったです。
・アニメ
OP以外のはいらないです。ずっとポポポで喋っていたキャラクターがいきなり喋りだすとなんか違和感があります、イメージが崩れるだけ。
・ココロスコープ
システム自体は「みぬく」よりはるかに面白いと思いますが、基本ココネと証人のワンツーマンで行われ、検事のツッコミもないので妙に裁判の中で浮いてしまってる気がします。露骨なヒントがなくペナルティが有り、他の人物の横槍などがあったらもっと面白いものになっていたんじゃないかと。
・証拠品画面
旧作のほうが使いやすかったです、なぜ変更したのか。

COMMENT

 4よりは面白い・・のか?というのが正直な感想です。むしろ消化不良は5のほうが大きいです。

単体のADVとしてみればそこまで悪くなくむしろ良ゲーの部類に入ると思いますが、このシリーズは1〜3が神ゲだったので、いちファンとしてはどうしても旧作の亡霊の姿を求めてしまい、評価が辛くなってしまいました。

 やはり自分の中で逆転裁判は3で完結してるんだな、と感じさせてくれる作品でした。

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
冥ちゃんにしばかれたいさん [2013/08/08 掲載]

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418人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
2pt 4pt 3pt 3pt 2pt 3pt 1pt
総合点
54pt

GOOD!

逆転裁判シリーズは全作、検事もプレイ済みです。

○グラフィック
2Dの絵をよくもここまで見事に3D化させて、さらにそれをグリグリ動かして違和感も無いというのは驚きました。
3Dでもいつもどおりの逆転裁判だったと思います。

○音楽
キャラクターそれぞれにテーマ曲があるのですが、法廷ではそれぞれのテーマ曲が流れるのはよかったです。

○熱中度、満足感
面白いキャラクター、面白い動き、ぶっ飛んだストーリーなど逆転裁判らしく楽しく遊べました。
あとは4でまったく活躍の場を与えられず不遇な主人公だったオドロキくんがそれはもうたくましく主人公になって帰ってきましたw
むしろ5も普通にオドロキくん一人主人公の方が面白かったのじゃないかとすら思います。

BAD/REQUEST

○オリジナリティ
過去作にあった「録画ビデオから矛盾を探す」「3Dで証拠品を調べる」などタッチ画面を使用した能動的な遊びがすべて無くなりました。
5から入ったココロスコープなど新システムもありますが、基本的には「感情の矛盾を探す」といういつもの「証言から矛盾を探す」のとどこが違うのかよくわからないシステムです。
オリジナリティという点では確実に退化したと思います。

○アニメムービー
邪魔です、ただもう邪魔です。
しかもアニメシーンよりも3Dの方が綺麗なのでアニメのキャラクターたちを見るとがっくりします。
あと逆転裁判は基本的には「待った!」「意義あり」などしか喋らないので、それ以外の部分は遊び手の想像力で補われるところを、アニメは完全に「このキャラはこういう声でこういう喋り方」というのを固定させてしまい、個人的にはとても気持ち悪いものでした。

○ストーリー
今回一番問題だったのは多分これです。
最大の問題として「主人公が3人」という点です。
全5話しか無いのにコロコロ主人公が入れ替わり、まったく落ち着きません。
「主人公=プレイヤー」という視点で楽しみづらい作りになっています。
「弁護士として無実の被告人を助ける」というカタルシス一話一話楽しむことこそ逆転裁判本編の醍醐味であり面白さの肝だと思うのですが、今回は主眼が主人公たちに置かれてしまって被告人たちはただの脇役になってしまっています。
いかにプレイヤーに「この被告人を助けたい!」と思わせるかが大事なところなのに、そういうことよりも主人公たちが勝手に「助ける!助ける!」と息巻いて自己主張するだけで、ゲームというよりアニメアドベンチャーを見ているという感じになっている気がしました。

○ゲーム性
ストーリーの続きになりますが、現場を調べたり、聞き込みをしたり、ほぼ完全に一本道です。
あまりにもヒントが多過ぎる上にまるでベルトコンベアーのように自動でプレイヤーが運ばれてとくに考えることもなく探偵パートが終わります。
「どこかに証拠品を見逃してないか?」「こいつに何を突きつければ情報がもらるか?」など考える必要はまったく無いです。
またゲームオーバーも無いです。探偵パートで失敗をしてもゲージは減りません。法廷パートで失敗して有罪になってもすぐ復帰できます。
ここまでしてしまうとゲームというよりただのアニメ紙芝居です。

○過去作のキャラクターたち
発売前に大々的に発表された過去作の人気キャラクターたちですが、本当にただ出てきただけです。まったくほとんど何もしません。
「成歩堂が主人公」というのも詐欺広告だと思いますが、この過去作キャラクターが登場するというのも若干詐欺まがいというか、ただの客寄せパンダになってしまっています。
唯一最終話に登場したキャラクターの一人だけはしっかりと意味もあり活躍してくれますが、彼だけです。
また「主人公1」「主人公2」「ヒロイン主人公」と主人公だけで3人いるので、もうほぼすべてこの三人だけですべて解決してしまいます。というかこの三人に平等に出番を出すだけでサブキャラたちなどの出番が作れるはずがありません。
4から出た新ヒロインのみぬきちゃんまでが今回はただの事務所のお留守番という有様です。

COMMENT

4はキャラクターの支離滅裂さや主人公が活躍できない、最後の最後でも主人公は何もできないなど不評な点がありましたが、逆転裁判本編の味はたしかにあったと思います。
が、今回の5はお話もバランス良く、キャラクターもしっかりしていますが、決定的に逆転裁判という「ゲームになっていない」と感じました。

キャラクターが人気のゲームなのでそこに重点を置いてしまった結果、ゲーム性が捨てられ「どうすればプレイヤーがゲームを楽しめるか」が完全に無くなってしまったという印象です。

「キャラクターが好き」「好きなキャラクターが見られれば満足」というファンの方には良いと思いますが、「逆転のカタルシスを楽しみたい」「いろいろ自分で考えたい」という方にはちょっとオススメしかねます。

4であれほど破綻したキャラクターとシナリオを書いた原作者の巧舟氏ですが、それでも原作者というのは伊達ではなかったのだと思わせられました。

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
yudayaさん [2013/08/06 掲載]

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378人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 3pt 3pt 3pt 3pt 1pt
総合点
64pt

GOOD!

・グラフィック・演出
グラフィックについて、キャラも背景も3Dになっているわけですが、良い出来だと思います。キャラは違和感なく3Dになっていて、動きも非常にスムーズで活き活きしています。背景はところどころ細かく動いており凝っています。さらに場面により演出としてカメラが引いたり寄ったり、キャラに回り込んだり、3Dを活かしています。また、様々なキャラが物を投げたりといった3DSの3D機能も意図的に活かそうとする演出も見られます。

・魅力的なキャラ
まず完全復活した成歩堂。4でも匂わせていましたが今作でも貫禄が出ていて、特にオドロキやココネを操作しているときは頼れる先輩として描かれています。そして前作の主人公のオドロキは4での散々な扱いを反省したのか、オドロキのキャラ描写が4より丁寧になっています。新キャラのココネは常に明るく元気な性格なので非常に好感が持てます。囚人検事の夕神は囚人ということを活かした言動でなかなか面白いキャラになっていて、その他のサブキャラもみんな良い意味でインパクトがあり記憶に残りやすいキャラが揃っています。懐かしのキャラは出てきただけで嬉しいですね。

ストーリー
いつも通りぶっとんでいます。今作も終盤でかなり盛り上がり、意外な犯人に自分も驚きました。この終盤の盛り上がりはどうにもイマイチな4を除く過去作と肩を並べられるレベルだと思います。

システム
今までの「サイコロック」や「みぬく」は健在。特に「みぬく」は4では使用によりあんまりな流れになりがちだったのですが、今作はセリフで補正がかかったりという配慮が見られます。そして新システム「ココロスコープ」は、心という今作のテーマに沿ったものを扱ったシステムであり、今作にマッチしています。法廷バトルクライマックスで起こるカンガエルートはシステム自体はどうってことないのですが(笑)、曲と演出により燃えます。

音楽
みんなの大好きな法廷組曲は個人的に今作は普通かな?でも好みの問題。良曲が揃っています。

BAD/REQUEST

細かいですがけっこうあります。

・ストーリー
終盤は盛り上がると褒めましたが、逆に言うと終盤までは微妙です。どうも謎やトリックが複雑に絡み合いすぎ、各話の長さもあってか非常にわかりにくくなっています。部屋や建物の見取り図を見せ、被害者や犯人はこの時間どこにいて、どういうルートをたどったのか追及していく…というシリーズではお馴染みの展開が今作もいくつもあるのですが、どうも今作の場合そういう手法を使用した事件はどれもわかりずらく、無駄に長く、つまらないです。屋敷や学校や宇宙センターという舞台を活かそうということはわかりますが・・・話がイマイチという意味では特に今作の第2話に感じました。似たような固有名詞がセリフで飛び交い、意味ありげなことも結局は事件とは関係なかったり、妖怪が憑依したとか演技とか、もう何がなんだか・・・他の話もそうですが、真相にたどり着くまでにと遠回りするのはいつものことですが、ちょっと今作は遠回りしすぎのような。ただでさえテキストゲーなのに眠くなります。今作で一番盛り上がるであろう終盤に発生するシリーズではお馴染みのライバル同士が法廷で取り上げる某事件のほうが、シンプルでわかりやくすそしてドキドキします。

演出
キャラが相手の発言等で衝撃を受けた時、「ガンガン!!ババーン!!」みたいな効果音とともにフラッシュするシリーズお馴染みの演出がありますが、ちょっとくどいです。多用しすぎです。うるさいです。プレイしてる自分は別にそれほどのことでも・・・ということでもキャラがそうなることもあるので違和感を感じることも。他にも「ちょっと間を置く」→「待った!!」の流れも使いすぎです。しかもその後意外性のあるキャラが出てくるかと思えばそうでもなくて・・・こういう演出自体が悪いというわけではなく、何度も何度も繰り返しすぎなのが問題だと思います。テンポも悪くなりますし。なんかこう・・・他の演出のパターンも考えてほしかった。

他にも本当に細かいことですが・・・
・2人の後輩ができ貫禄の付いた成歩堂ですが、いざ法廷に出ると貫禄は消え、法廷の技術も後輩と変わらないです。(が、それが「らしい」)
・主人公が成歩堂の話とオドロキの話を比較した場合、口調が同じで差別化できていないです。
オドロキとココネが元気で明るく真っ直ぐな性格がかぶっています。だからどうしたと言えばそれまでですが。
・アニメについて、各話の最初に流すのはいいと思います。それ以外も多すぎず少なすぎずバランスは悪くないのですが、なぜ「この場面をアニメにするの?必要あるの?」というのがいくつか。スタッフロール後に流れるアニメもあの内容ならいりません。

COMMENT

まずファンからは黒歴史とまで言われていた4に対し、今作では4でのキャラや設定をスルーするどころか、うまく取り入れていることに好感触。もちろん全部が全部うまくいっているわけではありませんが、そういう姿勢は素直にうれしいです。

ゲームそのものについて、グラフィックや演出が強化され、全体的に良くできてると言いたいところですが、ストーリー自体が終盤までやや肩透かし。でもその分終盤でグワーっと盛り上がるので、クリアしたときは良いゲームだと思えました。

逆転裁判ここに復活といったところでしょうか。成歩堂、オドロキ、ココネの3人の活躍をまた見てみたいです。今作に登場していない過去作の人気キャラもまだまだいますしね。

プレイ時間:わからない(クリア済)
ハナさん [2013/08/04 掲載]

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379人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 3pt 4pt 4pt 3pt 2pt 2pt
総合点
65pt

GOOD!

【システム】
前作4での悪評高いみぬく、メイスンシステム、裁判員制度と違い今作から導入された新システムが非常に面白いかつ爽快感があり良かったと思います。またみぬくも主に探偵パートのみになり、法廷パートでもラスボス以外つかわれなくなった事も個人的にはユーザーの意見を反映してて個人気には満足です。

○ココロスコープ
感情のムジュンという下手すればみぬく並にバッシングがきそうなシステムでしたが中々作品にマッチしていたので高評価。

○カンガエルート
演出が非常によく正しい選択肢を選んだ時の爽快感が今作一のシステムでした。回数が少なかったのですが次回作には是非また採用してほしいです。

○バックログ機能採用
これまでのセリフを再度見れるので推理する時に過去のセリフから推測出来る様になったというのは推理ゲームとしては嬉しかったです。


【キャラクター】
新キャラは心音、夕神、番刑事と魅力あるキャラクターが好感触。特に心音はモーションが可愛らしい事もあり過去作のヒロインとは引けを取らないキャラになっています。旧キャラも扱いの悪かった王泥喜が頼れる先輩・キーパーソンとして活躍するという前作の反省点を活かしています。


【前作4の改善】
上記に上げてきたみぬくの使用制限、改悪された・影の薄かったキャラクターの改善、また音楽が使われるタイミング(前作では物語佳境でも追求が使われない時があった)などの演出効果の見直しがされているという所。ユーザーが不満に思った所を今作では力を入れてます。

BAD/REQUEST

【旧キャラクターの出番】
御剣、牙流、春美、みぬきが出ますが本筋にはあまり絡まない為これなら出さなくても話は通ったのではという事がしばしば。出ても特別ゲストみたいな扱いなので前述のキャラ目当てで買うのはよろしくないかと。


【ペナルティが少ない】
Goodであげたココロスコープとカンガエルートは誤った選択肢をしてもペナルティがない為、非常にやさしい作りにはなっていますが悪く言うと緊張感があまりないかと思います。「どうせペナルティがないから間違えても何度でもやり直せるし」と感じてしまうのでは。選択肢が肝のアドベンチャーゲームではここは致命傷ではないかと思います。


【法廷が3日目までいかない】
逆転裁判は3日間の裁判の内に事件を解決するゲームで、過去作でも最終話は2日目ないし3日目までもつれ込むというのが主流でしたが今作は1日目で終了します。(最終話は4話の続きの話なのでそれを入れると実質2日目ですが)折角最終話なので3日目までやりたかったのが本音です。

COMMENT

良くも悪くも前作の4を反省して作られたゲームとなっています。一言で言うと「4でシリーズ存続の危機すらあった作品をよくここまでもち返せたな」というゲームです。ただ個人的には非常に楽しめました!

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
エディさん [2013/08/03 掲載]

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384人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 3pt 4pt 4pt 1pt
総合点
75pt

GOOD!

【3D化によるダイナミックな演出】
レイトン教授VS逆転裁判でも披露された3Dならではの演出は更に強化されてます。
2D時代のテンポが損なわれるどころか、ますますキレのよい動きを見せるように。
3DSの立体視を活かしたであろうモーションもちらほら。
ほぼ1話に1回は弁護席に物理攻撃が飛んでます(笑)
テンポ面でも改善が図られています。
初見のテキストもどんどん早送りできるのは地味に大きいのでは?
アニメムービーは可もなく不可もなく、なレベル。

【個性的な新キャラ】
新人弁護士の希月心音をはじめとして、
とくに心音は主人公兼ヒロインでありながら、
逆転シリーズの女性キャラでもトップクラスの顔芸をこれでもかというぐらい披露してくれます。
検事や刑事ぐも過去作に全く負けないイロモノたちでグッド。
各事件の証人、犯人も皆ぶっ飛んでおり、数々のリアクション芸が楽しめます。
4のような悪い意味でアクのあるキャラは一切いないように思えました。

【「心」「信頼」に重点を置いたストーリー展開】
法曹界の信頼が問われる「法の暗黒時代」。
その中で各話において家族、友人など様々な形の「信頼」が示され、
小さな枠組みの中から3人の主人公弁護士たちが「法の暗黒時代」における信頼の答えを探ります。
一見バラけているようで、最終的に一つの真実に達するストーリー展開はシリーズお手のもの。
弁護士、検事、法廷ならではの「信頼」の結末は一見の価値ありです。
特に終盤2話の盛り上がりば素晴らしく、終盤の事件の犯人には度胆を抜かれました。
ココロスコープもストーリーに活用されており、
「みぬく」との違いが明示された上で使用されるので個人的には好感。
しかし、これらの要素は欠点にもつながってる部分あり。
詳細はBADの項目で。

【「逆転裁判4」の露骨な反省】
しばしばシリーズの汚点とまで言われる「4」。
4の主人公であるオドロキの空気さ、イチャモンとしか思えない「みぬく」、
ナルホドの堕落、好感を持てないガリュー……。
4で槍玉に挙げられた点の多くがしっかり回収された上で、ゲームの良点に昇華させられています。
オドロキは主人公の一人として活躍し、一弁護士として立派に成長した姿を拝めます。
「みぬく」も作中でインチキ呼ばわりと自虐的なシステムの反省を見せた上で、
基本的に個人と個人の対話である捜査パートでのみの使用。
裁判で使う場面もありますが、これにもしっかり理由づけがされています。
前作におけるナルホドの「あの事件」もストーリーの根幹に関わっており、
ファンの間で黒歴史扱いされている4を決してなかったことにはしてません。
その存在を肯定した上で本作の骨組みとしている点は、個人的には一番評価したいポイント。
公式でも不遇な扱いを受け続けたオドロキが、ここに来てようやく舞台に返り咲きました。
成歩堂龍一復活がプッシュされまくっていた本作ですが、
4のプレイヤーとしてはむしろ王泥喜法介の名誉挽回こそが本作の見どころだったと感じます。

【音楽】
相変わらず素晴らしいです。
「異議あり!」BGMは3人の主人公ごとに個別のものが用意されていてニヤリ。
音も豪華になっているので、スピーカー音質の良い旧3DSでのプレイがオススメ。
逆転シリーズ音楽の花形とも言える追求BGMはややスルメ曲かも。

BAD/REQUEST

【難易度】
ヒントが多すぎるためもあり、おっそろしく低いです。
シリーズどころか、コラボ作品ゆえに緩めの難易度だったレイ逆より簡単です。
尋問でも「ゆさぶる」をかければ怪しい証言で確実に「これはおかしくないか?」といった旨の発言がなされ、
「ここで証拠を突きつけろ!」と殆ど終盤までハッキリ明示されます。
ココロスコープやみぬくもペナルティがないこともあって非常に簡単。
過去作じゃ失敗しまくった私でもペナルティを受ける場面が皆無に近かったです。
この上数度ペナルティを食らったら更にヒントが出るシステムもあるのだから恐ろしい。
難易度の低さのため、シリーズのウリである嘘を暴く快感が薄れてるのは純粋にマイナスです。

【やや盛り上がりに欠ける序盤】
終盤二話の盛り上がりが素晴らしいと書きましたが、逆に序盤はイマイチ。
3人の主人公が毎話変わるため、一貫性がないように感じられます。
勿論全体として見るとちゃんと一つのお話になってはいるのですが……。
「んなムチャな!」なトリックはシリーズおなじみと思っているのであまりツッコみませんでしたが、
2話は最初から犯人がわかってるのに非常に遠回りな推理をさせられるのでやや苛々します。
捜査パートがほぼ一本道になったこともあり、とにかく序盤がイマイチです。

【ココロスコープの重要性】
良くも悪くも、「ココロスコープ」が受け入れられるか否かで本作の評価が真っ二つに割れるかと。
相手検事などに許可を取った上で行われる科学的ガジェットでもあり、
逆転検事にも見られた「ぬすみちゃん」のような逆転裁判おなじみのトンデモ科学。
私は平気でしたが、人によっては「みぬく」並の言いがかりと感じそうです。
前述のとおり許可を取った上で使われるのですが、
使用中は検察側も裁判長も一切介入せず、弁護側と証人だけで話が進むこともあり、
違和感を覚えることもしばしば。
法的に認められている道具というような説明もなく、少々設定面の裏付けが甘く感じました。
本作のストーリー全体に「心」という要素が大きく絡み、単にお話のテーマだけでなく、
ある事件、そして犯人の核心に至る極めて重要なファクターとなっています。
このシステムを受け入れられないと本作そのものが受け入れられない可能性が……。

【顔見せ程度の旧作キャラ】
みぬき、ガリュー、春美など。
本作の宣伝ではそこそこ大きくピックアップされていた各キャラですが……
ハッキリ言って、話の本筋には殆ど関わりません。
ガリューこそある一話で見せ場はあるのですが、逆に言えばそれっきり。
殆どファンサービスレベルの登場なので、過去作未プレイの人には
「こいつ何のために出てきたの?」とすら思われかねないです。

【音楽】
これは完全に私の欲張りなのですが、
ここまで4の反省が為されてるなら4の追求BGMも欲しかったところ。
アレ、本当に使われる機会が少なかったので……。

COMMENT

シリーズファンとしては、非常に楽しめる作品でした。
逆に、シリーズをプレイしてない方にはあまり楽しめないところも多いのでは? とも思ったり。
総じて、「4の汚名返上」に焦点を置きつつ、シリーズの新たな方向性を示した作品です。
随所に4の反省点が見られ、「4では失態を晒してごめんなさい」というスタッフの全力土下座な一作と見ることもできます。
実際、4の欠点の埋め合わせと受け取れるテキストがしつこいぐらい出てきます。
逆転裁判としても一ゲームとしても難易度は非常に低く、
ファンサービス程度の出番な過去作のキャラなどを考慮すると、ファンディスク的な趣の強い一作かと。

シリーズファンで、再びナルホドやオドロキの活躍を見たい方。
買いです。
シリーズファンじゃないけど、逆転裁判には興味ある方。
DSやiOSなどプレイできる環境は数多くあるので、まずは過去作をどうぞ。
「黒歴史扱いされてるけど、4のオドロキくんとか嫌いじゃなかったよ」という方。
マストバイです。

繰り返すようですが、良くも悪くも、「4をなかったことにしない」ための作品だったように思います。
ナルホドとオドロキはしっかり救済されているので、その点についての心配はいりません。
こちらもくどいようなのですが、証拠が全ての世界で感情論に大きく踏み込んだストーリーが展開されるので、
そこを許せるかどうかで本作の評価が決まります。
少なくとも、及第点以上の出来であることは間違いありません。
1〜4を遊んだシリーズファンであるのなら、是非どうぞ。

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
PNDさん [2013/08/02 掲載]

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【3DS】逆転裁判5
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  • 緊張感のあるゲーム
  • 対戦が燃える!
  • 自分の好きなように遊べる
  • 攻略情報を参照してプレイすると楽しめる
  • 細かい操作が求められている
  • 続編物で前作のプレイを推奨
  • オンラインが楽しめる
  • やればやるほど隠された楽しさが出てくる
  • 手先よりも頭を使うゲーム
  • 少しの時間で楽しめる(息抜き)
  • 長い時間楽しめる(やり込み)
  • 特に秀でたところはない…

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サイト情報


2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
NARUTO -ナルト- 忍列伝

2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
チャリ走 DX

2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
星のカービィ ロボボプラネット

2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
PROJECT X ZONE

2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール

2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション

2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
3次元エアホッケー

2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
メタルマックス4 月光のディーヴァ
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牧場物語 キミと育つ島
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1500 DS Spirits Vol.10 囲碁

2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
New International ハイパースポーツ DS

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NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”

2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
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たまごっちのプチプチおみせっち

2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
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2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
真・女神転生IV FINAL
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アッコでポン!イカサマ放浪記

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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

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