Nintendo3DS mk2 :: 【DS】エルミナージュ DS Remix 闇の巫女と神々の指輪レビュー

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【DS】エルミナージュ DS Remix 闇の巫女と神々の指輪レビュー

発売元	スターフィッシュ・エスディ（オフィシャルサイト）
発売日	2008/11/13
価格	5,040円（税込）
レーティング	【Ｂ】12歳以上(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	ダンジョンRPG

スコアボード

総合ポイント: 75
難易度: 2.51
レビュー数: 37

スコアチャート

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【60点以上】
83.8%
【標準偏差】
13.84

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

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■ 415人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
4pt	3pt	4pt	4pt	4pt	3pt	3pt

総合点
75pt

GOOD!

・「ウィザードリィ」の伝統的な部分を受け継ぎながらもそれにアレンジが加えられている所
「ウィザードリィ」シリーズの魅力としては「キャラクターの成長を楽しむ事」「レアアイテムを入手する事」などが挙げられるが、その魅力は色あせないまま良質なアレンジが加えられた事は確かだ。
過去スターフィッシュから出た「エンパイア」シリーズに比べ「ウィザードリィ」の伝統的な要素に近くなっているが（例えば種族相性が無くなったのでデビリッシュはどんなパーティーと組んでも大丈夫、といった具合に）、職業では使用人、巫（かんなぎ）、遊楽者といった特徴的な職業が追加されたり、アイテムでも「年齢が高ければ高いほど真価を増す武器」や「一度も転職してない事が装備条件の武具」といった「ウィザードリィ」ではマイナス要素にとられがちな要素を活かしたものが出てきたり、職業ごとのハイマスター／サマー能力のおかげで、基本職が必ずしも「上級職への腰掛け」にならず主戦力たり得たりと特徴的なアレンジが加えられている。
また盗賊のハイマスター能力「盗む」および「装備解除」はうまく使うと敵のアイテムを奪い取り、アイテムのツモの不運を補うだけでなく敵から奪った装備でさらに強化できる（その場合には錬金術師の「鍛冶」は欠かせない）ことなど、また新しい楽しみ方も提供してくれる。
・熱中度
最初、クレイディアの洞窟でジュエルリングを取るまではチュートリアル的な側面は強いが、そこからはラストダンジョンを除いてはどこのダンジョンや街にも進む事ができ、「５つの指輪を探し出す」という目的そっちのけでキャラクターの育成やアイテム探しに没頭できるほど自由度が高く、サンドバッグ的モンスターを狩りまくってレベルを上げた後に敵の強いダンジョンでリセット前提でアイテムを狩ることに没頭する事もしばしば。
また指輪探しのコンパスに欠かせないフェイム獲得のためにはイベントクリアは大切だが、これも自由度は高く、クリアしなくても構わないイベントも多数あるので自分がこなせると判断できるイベントからこなしていくことがクリアへの道となる。
クリア後にはあるイベントをこなすと隠しダンジョンに進む事もでき、更に条件を満たすとレアアイテム出現率が上がる２周目以降に進む事も可能という事も熱中度を高めてくれる。

BAD/REQUEST

・自由度の高さが人を選ぶ所
良かった所でも語ったが、最初のイベントを終わらせた後は世界に放り出されたも同然となり、どう進めばよいのか、またはイベントをどう解決すればよいのか分からなくなることもしばしば。
ギガ・バザールにいるエスオンから有料でイベントのヒントは教えて貰えるが、それでも判りにくい事も多いので、素直に攻略ｗｉｋｉで情報収集をした方が賢明な事も多い（攻略本自体期待できないので）。
また、指輪の探索自体もタイムアタックダンジョンであるニベーヌ湖底神殿などの探索しにくいダンジョンにあるとかなり辛いものがある。幸いイルドラハ寺院で有料で「流転の儀式」というものを行ってもらい、発見していない指輪の再配置を行うという救済措置はあるのが救いではあるが。
・上級職を作る意味があまりない所
侍、君主、忍者といった上級職は作成する（転職する）条件が相当厳しいが、その苦労に見合って戦力にできるかと言うと、レベルの上がりの遅さやハイマスター／サマー能力を手に入れられるレベルの高さ、侍などは序盤?中盤に武器や防具に恵まれない事も相成り、早く作ると髀肉之嘆を託つこともしばしば。
「修行期間が半端でなく長い」と割り切って気長に育てるなら良いかもしれないが、上級職よりレベルアップ及びハイマスター能力習得の早い召喚士に君主、忍者などの能力を持つモンスターと契約させ、召喚した方が戦力としてカウントできるため立つ瀬もないのが辛い所である。

COMMENT

これまで何度かスターフィッシュ社製の「エンパイア」シリーズはプレイしてきたが、それらでの諸反省が活かされているのか、「ウィザードリィ」の名を冠しても恥ずかしくない出来になっていたことに驚いた。
「ウィザードリィ」シリーズの生みの親であるサーテック社が倒産し、「ウィザードリィ」の名を冠することは最早難しくなってしまった時勢を鑑みると名を冠するのは難しいかもしれないが、それでもプレイするべき魅力を有しているのは確かだ。
ただし人を選ぶ作品でもあるので、このレビューを読まれている方は「自分でこなすべき事を見つけるタイプのＲＰＧに適正があるか」を判断してから購入を検討された方が良いだろう。

プレイ時間：30時間以上40時間未満（クリア済）
Ｍ１号さん [2009/01/05 掲載]

このレビューはオススメ？　

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■ 390人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
3pt	3pt	3pt	4pt	4pt	3pt	2pt

総合点
70pt

GOOD!

　純粋なプレイ時間が「わからない」というのは、キャラクタメイキングの段階で十分に悩ませてくれたからです。一応、基本職・上級職と区分されていますが、実際には専門職・総合職と呼んだ方がいいような個性があり、つまり基本職が絶妙な程度で使えるものとなっています。
　また、呪文を好きなように変えられること。プレイ当初は「どうでもいい機能」と思っていたのですが、Ｗｉｚａｒｄｒｙ（主に外伝か？）相当呪文に置き換えてみると、一気にモチベーションが向上しました。このオリジナリティを捨てた「潔さ」がむしろ素敵に思えてきます。

BAD/REQUEST

　良い点の裏返しとして、職業間のバランスに対する種族間や性別差の個性はお座なり感を覚えます。また、顔グラフィックもＤＳとは言え誉められた代物とは言えないでしょう（実際のプレイでは、全て職業グラフィックで対応していますので、不便さは感じない要素ですが…）。
　また、Ｗｉｚａｒｄｒｙを多少以上理解していないと意味が判らないと思われるマニュアルの不親切さ（しかも重要な誤植あり）には閉口させられます。いくら「万人向けとは言えない」と考えるにしても、正直酷いと感じました（例として、基本職と中級・上級職の区分は明記して然るべきでしょう）。

COMMENT

　以前、同じ会社から「Ｗｉｚａｒｄｒｙ」を冠する作品が発売されていましたが、商標権の関係かそれを外したら、却って潔く「Ｗｉｚａｒｄｒｙ」らしくに仕上がってしまった感のする、何とも珍しい作品と言えるでしょう。
　現代受けするとか否かとかいう類の話は一切抜きにして、２００８年末までにＤＳで発売された「最もＷｉｚａｒｄｒｙテイストのある作品」と訊かれたら、この作品と言って良いだろうと思います。くどいかも知れませんが、「万人受け」はしない作品なので、点数だけで判断することなく購入の是非を決めるようにしてください。これは、そういうジャンルの作品です。

プレイ時間：わからない（未クリア）
始球式さん [2008/12/28 掲載]

このレビューはオススメ？　

[問題報告]

■ 424人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
3pt	3pt	4pt	5pt	5pt	3pt	3pt

総合点
82pt

GOOD!

現時点で最もウィザードリィに近い存在です

最高点をつけた理由を明記します

○熱中度
これは文句無しです。
キャラクターの種類も多く、かつ組み合わせも多いので成長させていく楽しみは半端ではありません。そしてＷＩＺ、どんなに強くなっても油断大敵。そのバランスが極めて高次元で完成されています。また、様々なダンジョンが用意されている為、常に新鮮な気持ちで冒険に望みやすい環境があります。更に加えて高い自由度。どのダンジョンから攻略するか、それはプレイヤーの考え次第です。まっすぐクリアも目指すも良し、いきなり高難度のダンジョンに挑むも良し、寄り道しまくっても良しと遊びに幅がとてもあります。

○満足感
６０時間遊んでいまだにクリアしてません。と言うのも、シナリオを楽しむタイプのＲＰＧでは無いので、育成やクエスト、オートマップ埋めをこなしていくだけで延々と遊べてしまいます。レアアイテムも勿論多数健在。定価で買っても十分元取れるどころか、釣まで貰えるかと。

また音楽は最高点ではありませんが、素晴らしい出来だと思います。故羽田健太郎氏の音楽が最高と考えて一点だけ減点しました。ウィザードリィというゲームには音楽の要素は非常に大事です。蔑ろにしなかった事に感服致しました。

グラフィックは硬派な雰囲気を残してあります。他の３Ｄダンジョン物と比べても、こういった雰囲気の物は少ないのでありがたいです。

それとソフトリセットからの復帰が快適な事も評価したいです。

BAD/REQUEST

深いダンジョンが無い事。これが一番気になりました。ダンジョン自体の数は多いのですが、どれも深くはありません。地下１０階程度の深層ダンジョンがあれば良かったと。

若干グラフィックが荒い感じがします。コマンド類の若干のもたつきも気になった点です。

ランダムエンカウントがちょっと多目。これは良い評価にもなり得る部分ですが、私は少し鬱陶しかったです。

COMMENT

ウィザードリィは＃1?3、外伝1?3を遊び込みました。その中で最もエルミナージュに近いのは外伝3だと思います。私は外伝シリーズの中で3が一番好きなので、それだけでもう感激です。

国産ＲＰＧに多いシナリオを楽しむタイプのＲＰＧではありません。キャラクターの背景等は全てプレイヤーの想像の中にあります。そこに付け加えるかの様に徐々に強くなっていくキャラクター達。たったこれだけなのに胸が躍る思いをするのは、やはりこのゲームが素晴らしいからではないでしょうか。

ただやはり全くの初心者にはとっつき難い部分も多いです。過去の物と比べたら易しめにはなっていますが、それでも即死級のアクシデントは起こって当然です。そこがこのゲームの面白い所と思えない人には辛いと思います。更に昨今の流行である美麗グラフィック、重厚シナリオを期待している方にも向きません。しかし、そこを乗り越えてしまえば最後。きっと胸に刻まれるゲームになる事だろうと思います。

世界樹の迷宮でこのジャンルに目覚めた人がエルミナージュに安易に手を出すのも少し危険かもしれません。こちらの方がよりＷＩＺに近い造りになっており、似て非なる部分も多いです。だた、世界樹を期待するのではなく、違った趣の物も遊んでみたいというのであれば、十分薦められると思います。

しかしながら、これだけのゲームを作れるスターフィッシュの懐の深さには驚きました。個人的にはＷＩＺの冠を付けてあげたかった。大人の事情でしょうし、まぁ単なる肩書きに過ぎませんが、幾度となく残念な出来の物が多かっただけに、このゲームに冠が無いのは少し惜しい気分です。

個人の感想ですが、ＤＳのＲＰＧの中で一番の面白さですね。