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【3DS】逆転裁判5 レビュー

逆転裁判5
発売元 カプコンオフィシャルサイト
発売日 2013/07/25
価格 5,990円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3    
タイトル概要 ■ ジャンル:法廷バトル
■ プレイ人数:1人
■ セーブデータ数:2

スコアボード

逆転裁判5評価ランク
総合ポイント
54
難易度
1.00
レビュー数
35

スコアチャート 逆転裁判5レビューチャート


0%
0-9
0%
10-19
2.9%
20-29
14.3%
30-39
17.1%
40-49
28.6%
50-59
14.3%
60-69
14.3%
70-79
8.6%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
37.1%
【標準偏差】
15.83

ユーザーレビュー


415人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 3pt 2pt 4pt 5pt 5pt 2pt
総合点
85pt

GOOD!

全作プレイ済み PV未視聴 CMは視聴済み

4はナルホドの位置づけの微妙さ、オドロキの影っぷりなどが批判されましたが、今回は
バランスよく出てきたと思う。
ヒロインのキャラも初登場にしては、しっかり捉えられるつくりになっていた。

オリジナリティ…基本は変わらず。

グラフィック…初の3D。キレイとはいえないが、慣れてはくる。画面を最大に明るくしていたせい       か色はきれいだった。


熱中度…先に進めたいが3Dで目がつかれて眠くなることがしばしばw

満足感・・・ボリュームもそれなりにあり、全話通して話の筋が通っていて終わってスッキリした。       

快適さ・・・これが最も良くなった。探偵パートの移動、セーブなど。証拠品リストは個人差が      あるかも。パワプロのようにセリフを見返すこともできるようになった。エピソー      ドを何日目の法廷から始めるなどもできるようになった。

難易度…まあ、難しくはない。ゲームオーバーにはならない。

探偵パートでいろんな角度から調べれるようになった。

懐かしのキャラも雰囲気を壊さずに出ていた。

BAD/REQUEST

音楽・・・あまり思い出せるほど印象的なものはなかった気がする。追求も「あー・・・」とい     う感じ。  

グラフィック…3Dはやはり目が疲れる。キャラの絵はちょっと微妙かも。

途中のムービーはいらなかった。声に慣れなかったからかもしれない。

探偵パートで調べることができる場面がきまっていて、雑談が少なくなった。つきつけるの反応もいまいち。

キャラが途中で完全フェードアウトして、ああアイツ最後出て来ないのか・・・という感じがした。

COMMENT

とてもおもしろかったとおもう。不満な点もありはするが、それに優る点も多くあった。
これまでの作品と比べてもしょうがないが、遜色ないできだったと思う。

買って損はしないです。やはり、前作をプレイするのはファンとして当然オススメします。

プレイ時間:05時間以上10時間未満(クリア済)
skskさん [2013/08/08 掲載]

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380人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 3pt 3pt 3pt 3pt 1pt
総合点
64pt

GOOD!

・グラフィック・演出
グラフィックについて、キャラも背景も3Dになっているわけですが、良い出来だと思います。キャラは違和感なく3Dになっていて、動きも非常にスムーズで活き活きしています。背景はところどころ細かく動いており凝っています。さらに場面により演出としてカメラが引いたり寄ったり、キャラに回り込んだり、3Dを活かしています。また、様々なキャラが物を投げたりといった3DSの3D機能も意図的に活かそうとする演出も見られます。

・魅力的なキャラ
まず完全復活した成歩堂。4でも匂わせていましたが今作でも貫禄が出ていて、特にオドロキやココネを操作しているときは頼れる先輩として描かれています。そして前作の主人公のオドロキは4での散々な扱いを反省したのか、オドロキのキャラ描写が4より丁寧になっています。新キャラのココネは常に明るく元気な性格なので非常に好感が持てます。囚人検事の夕神は囚人ということを活かした言動でなかなか面白いキャラになっていて、その他のサブキャラもみんな良い意味でインパクトがあり記憶に残りやすいキャラが揃っています。懐かしのキャラは出てきただけで嬉しいですね。

ストーリー
いつも通りぶっとんでいます。今作も終盤でかなり盛り上がり、意外な犯人に自分も驚きました。この終盤の盛り上がりはどうにもイマイチな4を除く過去作と肩を並べられるレベルだと思います。

システム
今までの「サイコロック」や「みぬく」は健在。特に「みぬく」は4では使用によりあんまりな流れになりがちだったのですが、今作はセリフで補正がかかったりという配慮が見られます。そして新システム「ココロスコープ」は、心という今作のテーマに沿ったものを扱ったシステムであり、今作にマッチしています。法廷バトルクライマックスで起こるカンガエルートはシステム自体はどうってことないのですが(笑)、曲と演出により燃えます。

音楽
みんなの大好きな法廷組曲は個人的に今作は普通かな?でも好みの問題。良曲が揃っています。

BAD/REQUEST

細かいですがけっこうあります。

・ストーリー
終盤は盛り上がると褒めましたが、逆に言うと終盤までは微妙です。どうも謎やトリックが複雑に絡み合いすぎ、各話の長さもあってか非常にわかりにくくなっています。部屋や建物の見取り図を見せ、被害者や犯人はこの時間どこにいて、どういうルートをたどったのか追及していく…というシリーズではお馴染みの展開が今作もいくつもあるのですが、どうも今作の場合そういう手法を使用した事件はどれもわかりずらく、無駄に長く、つまらないです。屋敷や学校や宇宙センターという舞台を活かそうということはわかりますが・・・話がイマイチという意味では特に今作の第2話に感じました。似たような固有名詞がセリフで飛び交い、意味ありげなことも結局は事件とは関係なかったり、妖怪が憑依したとか演技とか、もう何がなんだか・・・他の話もそうですが、真相にたどり着くまでにと遠回りするのはいつものことですが、ちょっと今作は遠回りしすぎのような。ただでさえテキストゲーなのに眠くなります。今作で一番盛り上がるであろう終盤に発生するシリーズではお馴染みのライバル同士が法廷で取り上げる某事件のほうが、シンプルでわかりやくすそしてドキドキします。

演出
キャラが相手の発言等で衝撃を受けた時、「ガンガン!!ババーン!!」みたいな効果音とともにフラッシュするシリーズお馴染みの演出がありますが、ちょっとくどいです。多用しすぎです。うるさいです。プレイしてる自分は別にそれほどのことでも・・・ということでもキャラがそうなることもあるので違和感を感じることも。他にも「ちょっと間を置く」→「待った!!」の流れも使いすぎです。しかもその後意外性のあるキャラが出てくるかと思えばそうでもなくて・・・こういう演出自体が悪いというわけではなく、何度も何度も繰り返しすぎなのが問題だと思います。テンポも悪くなりますし。なんかこう・・・他の演出のパターンも考えてほしかった。

他にも本当に細かいことですが・・・
・2人の後輩ができ貫禄の付いた成歩堂ですが、いざ法廷に出ると貫禄は消え、法廷の技術も後輩と変わらないです。(が、それが「らしい」)
・主人公が成歩堂の話とオドロキの話を比較した場合、口調が同じで差別化できていないです。
オドロキとココネが元気で明るく真っ直ぐな性格がかぶっています。だからどうしたと言えばそれまでですが。
・アニメについて、各話の最初に流すのはいいと思います。それ以外も多すぎず少なすぎずバランスは悪くないのですが、なぜ「この場面をアニメにするの?必要あるの?」というのがいくつか。スタッフロール後に流れるアニメもあの内容ならいりません。

COMMENT

まずファンからは黒歴史とまで言われていた4に対し、今作では4でのキャラや設定をスルーするどころか、うまく取り入れていることに好感触。もちろん全部が全部うまくいっているわけではありませんが、そういう姿勢は素直にうれしいです。

ゲームそのものについて、グラフィックや演出が強化され、全体的に良くできてると言いたいところですが、ストーリー自体が終盤までやや肩透かし。でもその分終盤でグワーっと盛り上がるので、クリアしたときは良いゲームだと思えました。

逆転裁判ここに復活といったところでしょうか。成歩堂、オドロキ、ココネの3人の活躍をまた見てみたいです。今作に登場していない過去作の人気キャラもまだまだいますしね。

プレイ時間:わからない(クリア済)
ハナさん [2013/08/04 掲載]

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423人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 3pt 4pt 4pt 4pt 1pt
総合点
78pt

GOOD!

裁判、検事の全作プレイ済。

・なんといってもナルホド復活!

・ココロスコープはまあまあ面白かったかな。
 相手の感情の矛盾を見つけるってのはいいと思う。
 悪くはなかったって程度
 
・人物が絡み合うストーリーは良かったと思う。
 このゲームは予期せぬ展開がほんとおもしろい!
 今回も、え!まさか!って驚かされる。

・懐かしいキャラも出てきたので単純に嬉しかった。
 初期をやった人ならこの気持ち分かると思う。
 

BAD/REQUEST

■裁判や探偵
たまには、能力なしの知恵と証拠品で裁判したい。
指紋照合などの普通の捜査がしたい。
どんどん能力系にいってるからな〜
これは、初期が好きだからこそ思いますね。

能力でさらに難しくなるなら大歓迎!
でも簡単になるからな〜・・

■探偵パートの探索
調べられる場所が分かってるからすぐ終わる。
良い意味だとスピーディーでテンポがいいってなるけど、
悪い方だと、早く終わるからボリュームが少ない。

■話の順番
これは分かりづらいww
は?あの話はあの後の話で・・うん?ってなる。

■3DSってことで
個人的に裸眼立体はいらないと思ってるし、
裁判の映像美とかも今までのレベルでもいいんで、
もうちょっと新しい要素が欲しかったかな。
自由にキャラを動かして街を探索とか。
自分は弁護側、相手は検事側となって
通信による裁判対戦!!とか

もうちょっと自由があってもいいと思う。

せっかくハードに変えたのに、
セルからCG、3D機能対応で終わりって・・

■やりこみ系
毎回やりこみ系がない。終わったらほんと何もない。
2週目をやるようなゲームじゃないし、
ほんと自由に探索とか何かできることをつけてほしい。
プレイ後、他ソフトからの疎外感がハンパねえww

COMMENT

マジで少しでも長くできる要素ってほしいですよね。
おもしろいゲームやし。

今作は、本シリーズの生みの親が「レVS逆」に行ってて、
一部は逆転検事組みが参加したらしいので少し甘い評価です。

生みの親が参加してたら、もうちょっと違ってたかも
そのゲームに対する想いの強さが違うじゃないですか・・

なんだかんだ言って買って損したと思うゲームじゃないし、
まだまだ、やりたいと思うゲームに変わりはありません。
いろいろ言いましたが早くも次回作が気になります。

プレイ時間:20時間以上30時間未満(クリア済)
RRRさん [2013/09/05 掲載]

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393人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
3pt 3pt 3pt 1pt 1pt 2pt 1pt
総合点
35pt

GOOD!

正直なところ、際立って良かった点はあげられません。
ただ、強いて言うなら、今まで余り手を加えられなかったUI周りを改善してきたこと。それから音質の向上によってオーケストラ調のリッチなBGMが増えたことでしょうか。

後、グラフィックもパッと見の水準は高いと思います。ただ、動きだすと色々と問題があるのですが…

BAD/REQUEST

 まずプレイしていて最も苦痛だったのは、テンポが非常に悪かったことでしょうか。
 コラボ作品である「レイトンvs逆転裁判」では、ヌルヌルシャキシャキ動くキャラクターに感動し、てっきり今作でも同様のものが提供されると期待していたのですが、実際に出てきたものは、のろのろだらだらした動きで非常にショックを受けました。いくら製作チームが違うといっても、コラボ発売から8か月近い期間があって、十二分に前作を参考にし、モーションを調整する余裕はあったでしょうに。
 また、画面が一枚絵や回想シーンに移る際にいちいち細かいロードが入るのも気になりました。一回一回のロード時間は1秒にも満たない些細なものですが、それが頻繁に入るので、やはりテンポが悪い、と感じずにはいられません。

 次にBADとして挙げられる点。もうこれに関しては元からあまり期待していませんでしたし、ファンとしても諦めなければならないことなのかもしれませんが、テキストの魅力が大幅に後退しています。これはやはり前作までのシナリオを担当されていた方の離脱が大いに影響しているのでしょう。これまでの逆転裁判における「笑い」とは、ハイテンションなノリや、成歩堂やヒロインによる身も蓋もない突っ込み。主人公による証人の追及や、検事が弁護士を挑発する際の言い得て妙な皮肉といった機知に富んだ笑いが多かったのに対し、今作での「笑い」はやや大袈裟なボケとやや大袈裟なツッコミ(しかもその大半が滑っている)の繰り返し、という非常に質の悪い代物でした。本当に残念です。

 キャラクターについても触れておきたいと思います。ハッキリ言って寒い。そしてやり過ぎ。多浪の自称優等生・性別を詐称しているキャラはまだ許せる。しかし個人的にはここがボーダーライン。常時セグウェイに乗って法廷内でも下りない変人、段ボール箱を被って生活している奇人、両肩に携帯取り付けている変態……この辺りは酷すぎて萎えるほかありませんでした。あまりにも作り手の発想レベルが幼稚にすぎます。

 次にこれはキャラクター・ストーリー共に関連する不満点ですが、犯人の描写が極端に薄いと感じました。旧シリーズや、コラボ作品では、犯人側にも一定の論理であったり、同情できる余地が認められることが多かったのですが、今回は短絡犯ばかりで呆れてしまいました。「散財して金が必要だった。金目的でやった」というのは短絡といえば短絡ですが、言っていることは理解できるのでまだいいんです。問題は「悪事がばれたから殺した」という趣旨の犯人で、こういう犯人を描写するのであれば、「なぜ悪事に手を染めるようになったのか」も描くべきだと自分は思います。最終話の犯人に至っては、悪事の具体的な内容やその目的も殆ど明かされず、消化不良でした。

黒幕については他にも不満があって、最後の最後になって、次から次へと色々な属性や設定を足していくのが不細工だな、と。伏線を一切張ることなく、プレイヤーの納得できない追加設定を後出しで出していくので全く乗れませんでした。もう少し何とかならなかったのでしょうか。

COMMENT

 心音の言動・性格が自己中で幼稚すぎる。ライバル検事の処遇が無理矢理すぎる。ライバル検事とその姉や師匠との関係描写が希薄すぎて終盤の展開が納得できない。黒幕関連で投げっぱなしの伏線が多い。ヒロインとライバルの過去が旧作の二番煎じ。全体的に検察の立証が雑。成歩堂のパチモン感。客寄せパンダ化した旧キャラ…などなどなどなど
ストーリーレベルにまで踏み込んでいけば相当不満点があるのですが、書いているとキリがないのでここで止めておきます。

 何というか、今作を一言で言い表すなら、「圧倒的に作り手にセンスが欠けている」って感じなんですね。4を「奇を衒い過ぎてユーザーの求めるものと全く違うものを作ってしまった失敗作」とすれば、5は「方向性は間違ってないけど、ただ純粋に作り手のレベルが低くて駄作」という感じですね。次回作に期待してます。

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
なんちゃって批評家さん [2013/12/26 掲載]

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385人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 3pt 4pt 4pt 1pt
総合点
75pt

GOOD!

【3D化によるダイナミックな演出】
レイトン教授VS逆転裁判でも披露された3Dならではの演出は更に強化されてます。
2D時代のテンポが損なわれるどころか、ますますキレのよい動きを見せるように。
3DSの立体視を活かしたであろうモーションもちらほら。
ほぼ1話に1回は弁護席に物理攻撃が飛んでます(笑)
テンポ面でも改善が図られています。
初見のテキストもどんどん早送りできるのは地味に大きいのでは?
アニメムービーは可もなく不可もなく、なレベル。

【個性的な新キャラ】
新人弁護士の希月心音をはじめとして、
とくに心音は主人公兼ヒロインでありながら、
逆転シリーズの女性キャラでもトップクラスの顔芸をこれでもかというぐらい披露してくれます。
検事や刑事ぐも過去作に全く負けないイロモノたちでグッド。
各事件の証人、犯人も皆ぶっ飛んでおり、数々のリアクション芸が楽しめます。
4のような悪い意味でアクのあるキャラは一切いないように思えました。

【「心」「信頼」に重点を置いたストーリー展開】
法曹界の信頼が問われる「法の暗黒時代」。
その中で各話において家族、友人など様々な形の「信頼」が示され、
小さな枠組みの中から3人の主人公弁護士たちが「法の暗黒時代」における信頼の答えを探ります。
一見バラけているようで、最終的に一つの真実に達するストーリー展開はシリーズお手のもの。
弁護士、検事、法廷ならではの「信頼」の結末は一見の価値ありです。
特に終盤2話の盛り上がりば素晴らしく、終盤の事件の犯人には度胆を抜かれました。
ココロスコープもストーリーに活用されており、
「みぬく」との違いが明示された上で使用されるので個人的には好感。
しかし、これらの要素は欠点にもつながってる部分あり。
詳細はBADの項目で。

【「逆転裁判4」の露骨な反省】
しばしばシリーズの汚点とまで言われる「4」。
4の主人公であるオドロキの空気さ、イチャモンとしか思えない「みぬく」、
ナルホドの堕落、好感を持てないガリュー……。
4で槍玉に挙げられた点の多くがしっかり回収された上で、ゲームの良点に昇華させられています。
オドロキは主人公の一人として活躍し、一弁護士として立派に成長した姿を拝めます。
「みぬく」も作中でインチキ呼ばわりと自虐的なシステムの反省を見せた上で、
基本的に個人と個人の対話である捜査パートでのみの使用。
裁判で使う場面もありますが、これにもしっかり理由づけがされています。
前作におけるナルホドの「あの事件」もストーリーの根幹に関わっており、
ファンの間で黒歴史扱いされている4を決してなかったことにはしてません。
その存在を肯定した上で本作の骨組みとしている点は、個人的には一番評価したいポイント。
公式でも不遇な扱いを受け続けたオドロキが、ここに来てようやく舞台に返り咲きました。
成歩堂龍一復活がプッシュされまくっていた本作ですが、
4のプレイヤーとしてはむしろ王泥喜法介の名誉挽回こそが本作の見どころだったと感じます。

【音楽】
相変わらず素晴らしいです。
「異議あり!」BGMは3人の主人公ごとに個別のものが用意されていてニヤリ。
音も豪華になっているので、スピーカー音質の良い旧3DSでのプレイがオススメ。
逆転シリーズ音楽の花形とも言える追求BGMはややスルメ曲かも。

BAD/REQUEST

【難易度】
ヒントが多すぎるためもあり、おっそろしく低いです。
シリーズどころか、コラボ作品ゆえに緩めの難易度だったレイ逆より簡単です。
尋問でも「ゆさぶる」をかければ怪しい証言で確実に「これはおかしくないか?」といった旨の発言がなされ、
「ここで証拠を突きつけろ!」と殆ど終盤までハッキリ明示されます。
ココロスコープやみぬくもペナルティがないこともあって非常に簡単。
過去作じゃ失敗しまくった私でもペナルティを受ける場面が皆無に近かったです。
この上数度ペナルティを食らったら更にヒントが出るシステムもあるのだから恐ろしい。
難易度の低さのため、シリーズのウリである嘘を暴く快感が薄れてるのは純粋にマイナスです。

【やや盛り上がりに欠ける序盤】
終盤二話の盛り上がりが素晴らしいと書きましたが、逆に序盤はイマイチ。
3人の主人公が毎話変わるため、一貫性がないように感じられます。
勿論全体として見るとちゃんと一つのお話になってはいるのですが……。
「んなムチャな!」なトリックはシリーズおなじみと思っているのであまりツッコみませんでしたが、
2話は最初から犯人がわかってるのに非常に遠回りな推理をさせられるのでやや苛々します。
捜査パートがほぼ一本道になったこともあり、とにかく序盤がイマイチです。

【ココロスコープの重要性】
良くも悪くも、「ココロスコープ」が受け入れられるか否かで本作の評価が真っ二つに割れるかと。
相手検事などに許可を取った上で行われる科学的ガジェットでもあり、
逆転検事にも見られた「ぬすみちゃん」のような逆転裁判おなじみのトンデモ科学。
私は平気でしたが、人によっては「みぬく」並の言いがかりと感じそうです。
前述のとおり許可を取った上で使われるのですが、
使用中は検察側も裁判長も一切介入せず、弁護側と証人だけで話が進むこともあり、
違和感を覚えることもしばしば。
法的に認められている道具というような説明もなく、少々設定面の裏付けが甘く感じました。
本作のストーリー全体に「心」という要素が大きく絡み、単にお話のテーマだけでなく、
ある事件、そして犯人の核心に至る極めて重要なファクターとなっています。
このシステムを受け入れられないと本作そのものが受け入れられない可能性が……。

【顔見せ程度の旧作キャラ】
みぬき、ガリュー、春美など。
本作の宣伝ではそこそこ大きくピックアップされていた各キャラですが……
ハッキリ言って、話の本筋には殆ど関わりません。
ガリューこそある一話で見せ場はあるのですが、逆に言えばそれっきり。
殆どファンサービスレベルの登場なので、過去作未プレイの人には
「こいつ何のために出てきたの?」とすら思われかねないです。

【音楽】
これは完全に私の欲張りなのですが、
ここまで4の反省が為されてるなら4の追求BGMも欲しかったところ。
アレ、本当に使われる機会が少なかったので……。

COMMENT

シリーズファンとしては、非常に楽しめる作品でした。
逆に、シリーズをプレイしてない方にはあまり楽しめないところも多いのでは? とも思ったり。
総じて、「4の汚名返上」に焦点を置きつつ、シリーズの新たな方向性を示した作品です。
随所に4の反省点が見られ、「4では失態を晒してごめんなさい」というスタッフの全力土下座な一作と見ることもできます。
実際、4の欠点の埋め合わせと受け取れるテキストがしつこいぐらい出てきます。
逆転裁判としても一ゲームとしても難易度は非常に低く、
ファンサービス程度の出番な過去作のキャラなどを考慮すると、ファンディスク的な趣の強い一作かと。

シリーズファンで、再びナルホドやオドロキの活躍を見たい方。
買いです。
シリーズファンじゃないけど、逆転裁判には興味ある方。
DSやiOSなどプレイできる環境は数多くあるので、まずは過去作をどうぞ。
「黒歴史扱いされてるけど、4のオドロキくんとか嫌いじゃなかったよ」という方。
マストバイです。

繰り返すようですが、良くも悪くも、「4をなかったことにしない」ための作品だったように思います。
ナルホドとオドロキはしっかり救済されているので、その点についての心配はいりません。
こちらもくどいようなのですが、証拠が全ての世界で感情論に大きく踏み込んだストーリーが展開されるので、
そこを許せるかどうかで本作の評価が決まります。
少なくとも、及第点以上の出来であることは間違いありません。
1〜4を遊んだシリーズファンであるのなら、是非どうぞ。

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
PNDさん [2013/08/02 掲載]

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【3DS】逆転裁判5
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