【DS】オール仮面ライダー ライダージェネレーション レビュー
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■ 373人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt |
58pt
GOOD!
・仮面ライダー25作品全ての主人公ライダーが使用可能
・キビキビ動く、2Dライダー。各ライダーの動きの特徴を良く捉えています。
・2011.9.開始の新ライダー、フォーゼも使用可能(パスワードにて出現)
・90年代、SFC全盛期に流行ったベルトコンベア型横スクロール2Dアクション。
・グラフィックがキレイ。ドット絵も進歩していて、ライダーは良く動きます。背景はポリゴンで作られています。
・好きなライダー同士でWライダーを結成して遊べる(パートナーはCPU自動操作)。
・特定のWライダーを編成(1号&2号など)すると、超必殺技がダブル攻撃になる。
・ライダーファンのツボを押さえた演出が良く出来ている。
・結構、難しい。ライダーにはレベルがあって、しっかりレベル上げをしないと、ザコにでも簡単にやられてしまうので、歯ごたえがあります。
・パスワードでステージが増やせる。
・電王(イマジン\'s)以降のライダーは本人ボイス(キバはキバット&タツロット)。アンクの声も入っています。また、ナオミ(ショップ店員として登場)も本人ボイスです。
・お子さま用に簡単モードがあります。
・因縁のあるライダーと敵(ストロンガーVSジェネラルシャドウなど)が遭遇すると、特殊会話が発生する。
・ステージにはミッションが設定されていて、それを完遂できるとボーナス要素が解除される。
BAD/REQUEST
・2人共闘プレイが出来ない。せっかくWライダーで戦うので、Wi-fiでも、赤外線通信でもいいので、2人で共闘プレイがしたかったです。
・一部のライダーが優遇されている。仕方が無いことかもしれませんが、オーズ、Wなどはフォームチェンジによって、全く技の異なる別キャラに変身可能ですが、他のライダーは必殺技の際、一瞬グラフィックが他のフォームに変わるだけ。ディケイドのカメンライドはそういう能力とはいえ反則っぽい。
・結構、難しい。良い部分でもあるのですが、ライダーのレベル上げのために、1度クリアしたステージなどで、作業プレイを強いられます。25大ライダー+フォーゼ分となると、相当な作業です。
・パートナーライダーはCPUの自動操作。ステージ中にプレイヤーライダーと、パートナーライダーを入れ替えることができないのが不満。パートナーがやられてもゲームオーバーになるので、ゲームの難易度が上がるとパートナーが邪魔になることすらあります。
・戦略があまりない。難易度を上げても敵が硬くなるだけなので、ほとんど力技で強引に進んで行けるので、意図的に「なりきりプレイ」をしないと、ゲームが単調になります。ミッションも子供向けなので、○○ライダーの必殺技で敵を倒せ!とか、その程度のモノなので、簡単です。
・変化の無いステージ。市街地、山岳地、アジトなど、 見た目こそ違いはありますが、基本全部同じ横スクロールステージのみ。上下動のステージもありますが、強制スクロールでただ動いているだけなので、アクション性は0です。仕掛けも上から障害物(岩など)が落ちて来る程度。仕掛けになんのヒネリもなく、最後まで単調です。
・BGMが古臭い。ライダー作品の劇中音楽は1曲もありません。悪いBGMじゃありませんが、もうちょっとライダーサウンドのようなモノを目指して欲しかったです。
・2号ライダーが少ない。ライダーマン、バース(伊達さん)くらいです。作品ごとの正式なWライダーを結成したいので、次回作があれば期待したいです。
・コンボ以外の技と技の繋ぎにラグがあって、操作が重く感るときがあります。また、奥行きの軸が合って無いと、攻撃があたりません。難易度によってはもう少し、当たり判定を甘くしても良いと思います。
COMMENT
・良くも悪くも、SFC時代の横スクロールアクションです。この手のゲームに夢中になった世代なら懐かしい気持ちにひたりながら、遊べます。ただし、ライダー愛が無いと、本当にただの昔のアクションゲームになってしまい、速攻で飽きると思います。
・続編があれば、3DSで、等身大ポリゴンで制作して欲しいです。ステージも見た目だけではなく、仕掛けに凝って欲しいです。
・ライダー好きのお子さまや、ライダーファンにはオススメしますが、フルプライスよりも、ちょっとまってワゴンセールとかになったら購入したほうが良いと思います。5000円は高いと思います。自分の評価価値では2000?3000円くらいです。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 4pt | 2pt |
58pt
GOOD!
・前回のクセのある串田ボイスのナレーションから中田ボイスに変更
・ライダーのグラフィックが実に丁寧。ヌルヌル動くし、右を向いて右手ですることはちゃんと左を向いても右手でしたりする。ドットを反転するだけの手抜きをしてない。Wとか、反転したら致命的な人もいるからか(例:ライダーマンとバースとスーパー1のアーム、キバのガルルとバッシャー、等等)。
・必殺技の演出が結構凝ってる。平成ライダーsは最強フォームへの変身の過程もちゃんと描かれている。たまに冗長に感じるが。電王は今回冷遇気味で、ケータロスの操作やチャージアンドアップの音声は含まれません(劇場版ではあったかどうか忘れた)あと響鬼のディスクアニマルが群がる演出もなかった。
・各ステージのボス戦前の会話も、ニヤリとさせられるものが多かった。
・岩永さんがバースとして参加、これで次回のクラヒも(あれば)出てくれるとありがたい。やっぱり原作通りの人に演じてもらえると嬉しい。
BAD/REQUEST
・サウンド面で、BGMには主題歌も、原作を彷彿とさせる様なものが一つも無く、アクションゲームとして無難なものに。全ライダー分を網羅するのは確かに無理か。あと電王やらの斬撃音にはもっと鋭い音を用意してほしかった、ペシッペシッて叩いてる感じがする。
・一部ライダーアビリティに不満を感じる。ライダーマンのロープアームなんか狭いステージでどう活かせばいいのか分からんし、大体、必殺技でも相手をロープアームで殴る(そこはパワーアームとかドリルアームとか使わせて)。アームを切り替えるようなアビリティにして欲しかった。ライダーマンのパロであるバースは必殺技6つの優遇なのに。
スーパー1はアームを切り替えると、攻撃の属性が変化する、ってなんか違う気がする。一応“アポロガイストには氷属性が効く”などの恩恵はあるけど。
・合体必殺技みたいのは1号2号しかない、あとは順番に超必殺技を繰り出すだけ、その組み合わせも少ない。ゼクロス&ディケイドとか、ZO&Jとかあるとよかったなぁ。
・コイン(メダルじゃない)の使い道が後半無くなる、体力回復アイテムだけじゃなくって、一時ステータスアップアイテムとかあってもよかったかなぁ。
・ステージの構成や、やることが単調、ボスは全員ロートル側から等身大怪人のみ。キングダークとか、仮面ライダーコアとか巨大ボスとかも欲しかった。
・ライダーゲームの集大成なら、バイクに乗っちゃうようなステージも欲しいなあ(1名単車もってない人いるけど)。アクセルに乗るとか・・・無理か。
等々、リクエストを上げていくとキリが無い。
COMMENT
平成ライダーは大抵目を通した。昭和ライダーは村枝作品の印象が強い。
お子様をターゲットにした作品なので、物足りなさは感じざるを得ない。別にV3火柱キックが欲しいとか、Jで巨大戦がやりたいとかは言わないけど、どうしても作業感を感じずにはいられない出来。
難易度を変えれば敵は強くなる、体力も増えるし、それまでしてこなかったような攻撃方法をしてくるようになる。でも飽きは早いゲーム。クラヒよりも早く値崩れしそうだ。
今後、おそらく出るであろうクライマックヒーローズフォーゼでWとオーズの亜種フォームが削られそうな可能性を感じた。オーズは仕方ないにしてもWは勘弁して。
発売スケジュール
- 2017/07/20
-
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
-
大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
-
チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
-
星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
-
PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
-
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
-
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
-
3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
-
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
-
New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
-
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
-
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
-
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
- 2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
-
G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
- 2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
-
ゼノブレイド
- 2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
-
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編
- 2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
-
アッコでポン!イカサマ放浪記
- 2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
-
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
- 2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS
- 2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
-
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
■まず、なんと言っても参戦したライダーの数だろう。
仮面ライダーSPIRITSも人気な代表格である、昭和ライダーの10人。様々な意味で伝説の、BLACK及びRX。現在まで人気で、新作も決定している、オーズまでの平成ライダー。
ある意味ここまでは予想出来たが、ゲーム等に登場するのが絶望視されていた、シン、J、ZOも参戦と、主役ライダー勢揃いのファン感涙のパッケージである。
■アクションや演出の再現性。
スーパー1の赤心少林拳の演舞等の、頭身の低いドット絵でよくやったと感心する動きや。オーズのコンボチェンジ等の、サウンド面の再現も素晴らしい(タトバ等の歌)。RXの「その時、奇跡が起こった」も、画面に文字が出てナレーションが流れる。
■台詞回し。
各面のボスとの戦いの前後には、使用しているライダーに応じた会話がなされるのだが、この手のゲームにしては珍しく、クオリティが高い。
因縁の間柄(Xとアポロガイスト等)以外は、敵の台詞は同じなのだが、ライダーの個性が出た受け答えをするため、違和感が無い上にカッコいい物が多い(科学者として敵を諭そうとするライダーマンや、原作の飄々としたカッコよさを見せる伊達バース等)。
■音声。
流石に、近年の作品位しかオリジナルの声優(俳優)ではないが、そもそも音声が出るというのが一番驚いた。DSで30名近く参戦する作品で、期待を全くしていなかった要素なので、初プレイ時に変な声を出してしまったほど。
違和感があるライダーもいるが、「V3ゃあ!」「許ざん!」やストロンガーの名文句「天が呼ぶ??」も全て収録しており、アタッチメントの音声が多い平成ライダーも、再現性は高い。
ちなみに、ショップで各ライダーごとにアイテムを買うと、パワーアップするのだが、そこも妙に個性が出ている。
マーキュリーやダイナモ等のアイテムはいいが、「あしたのパンツ」でプトティラコンボを覚えるオーズを筆頭に、平成ライダーの大半は原作ゆかりのネタアイテムで、ツッコミ所満載である(誉め言葉)。
BAD/REQUEST
■ストーリー。
本作は「時間を越えて、悪の組織が集結したため、それを追ってライダーも時を駆け力を合わせて戦う」というストーリーであり、ファンとして大胆なクロスオーバーを望んでいたのだが……。
そんなものは無い!
まず、会話がなされるのがオープニング、ボス戦前後、エンディングのみで、オープニングエンディングではオーズがでずっぱりで、他の「一部の」ライダーも発言するが、電王とW以外会話になっていない。ボス戦前後はクオリティが高いが、使用しているライダーしか喋らないため、敵としかクロスオーバーしていない。
その為、ストーリー中発言していないライダーがいる。というかそっちの方が多い。
どうやってライダーが仲間になるんだろうと、期待していたが「ミッションクリア」の特典が多く、無論台詞はない。
一応、ミッション中に仲間になるライダーには台詞があるが、一言だけの上、ストーリーに関わるわけではない(プレイヤー、もしくはパートナーにしないという選択肢がある時点でお察しの扱い)。
ディケイドはいつもの様に「だいたいわかった」と言って仲間になるのだが、プレイヤーには殆ど分からない。
■予想以上に子供向け。
参戦しているライダーの関係で、お父さん世代も手を出すと思うのだが、テキストが全編ひらがなやカタカナで書かれているため、読みにくいしテンションが下がる。
「響鬼」がカタカナ表記なのは仕方がないとして、1ごうと2ごう、に関してはどうしようも無かったのだろうか? ついでに響鬼は、必殺技も漢字なので被害が大きい。
出来がいいボス戦前後の会話も、これによって違和感が凄い。
メインターゲットの子供に配慮した結果なのだろうが、 せっかく開始時にかんたんそうさか、普通か選べるのだから、普通を選択したらある程度は漢字も使って欲しかった。
なのに難易度は……。
■戦闘面。
まず、なんと言っても難易度が妙に高過ぎる。
理由の筆頭が、雑魚の攻撃力の高さと、ライダーがダウンしない点で。難易度ふつうで戦闘員の攻撃一発でライダーの体力が目に見えて削られ、怯んでいる隙に他の雑魚の攻撃を食らい続け、いつの間にか死んでることが多々ある。
さらに、2Dキャラクターなのに奥行きの概念があるため、縦軸合わせを失敗しやすく、攻撃を外して隙だらけになりフルボッコなど日常茶飯事。
この軸合わせのしにくさと、前後の隙の大きさと敵を殆ど怯ませない性能で、射撃技は死に技能である。
また、レベル制と、ミッションが搭載されているのだが、クリア条件が特定のライダーで〇〇しろが圧倒的に多く、レベルが分散しやすいので、さらにパラメーターが低いこともよくある。
ボスの方が無論パラメーターは雑魚より高いが、難易度ふつう程度ならばラッシュなどしてこないので、ボス相手の方が安全に戦える(初期のボスは雑魚を連れているが、中盤からは正々堂々と1人で挑んで来る)。
そのため、ステージ開始10秒で雑魚にボコられ、奇跡が起こるRXが、シャドウムーン相手に奇跡を起こす必要が無い。という珍事が起こる。
また、それだけ削られやすい体力なのに、ミッションには「体力が半分以下にならない」とか「回復手段を使わないでクリア」などがある。そのクセライダーの中に、体力を削って使用する特殊技がある。しかもあまり強くない。
ちなみに、ボスステージのミッションクリア条件は「特定ライダーの超必殺技で撃破」なのだが、超必殺技の効果は、現在いる全ての敵にダメージであり。雑魚を通常技でちぎっては投げて、ボスにライダーキック。とライダー的には問題無さそうなシチュエーションも、ゲームシステムで考えると。厄介な雑魚を、囲まれない様にガクブルしながら排除して(放置すると、ボスまで含めた波状攻撃で死ぬため)、残り体力が少なくなったボス単体を、全体攻撃で倒す。というおかしなバランスになってしまった。
■驚異のライダー格差。
まずこのゲームは現在(2011年8月現在)放送中の『仮面ライダーOOO(オーズ)』が主役であり優遇されている。
無論、現在最もホットな作品をプッシュするのは、企業として正しく、非難されることはない行為なのだが、問題はそれが露骨過ぎる上に、旧ライダーを劣化させている点。
先にオーズ以外の問題点を上げるが。
パワーアップアイテムでの強化はいいが、何人か超必殺技を覚える条件だったりするので、パワーアップしてようやく一人前とか泣けてくる。
代名詞が使用出来ないライダーがいる。これは、超必殺技でしかライダーマンがドリル及びパワーアームが使用できない。通常戦闘はロープアームでしか行わない、無駄に男気溢れる(そしてボス戦でカッコいい)結城さんに涙を禁じ得ない。
さらに、4号に続いて5号ライダーのXも、ライドルが特殊技(しかも体力消費)でのみの使用で、効果が全周囲を吹き飛ばす攻撃、である。問題は無さそうな効果に見えるが、迂闊に雑魚を散らすと囲まれる危険が増えるので、ライドルの価値が低い。体力消費でさえなかったら、各個撃破向きのライダーになれたのだが。
ついでに言うと、Wのヒートメタルは、華麗な棒術を無消費で見せてくれる。
まあ、龍騎のアドヴェントや、555のアクセルフォームが消費するのが専用ゲージな時点で、体力消費能力持ちは全力で不遇なのだが。
ちなみに、ZXも前の2人よりはマシだが、チェーンや電磁ナイフの削除。衝撃集中爆弾が敵に当たっても、定位置まで進まないと爆発しない等、割と不遇である。
スタッフは、昭和のマシンライダーに何か恨みでもあるのだろうか?
赤心少林拳・梅花の形が、かなり分かり辛い技になった。元は防御技なのだが。怯まない、射程が驚くほど短い、全周囲高威力技になっており、梅花なのにダメージを食らったりするので、確かに代名詞だがここまで変な改変をするくらいなら、正拳突きや諸手打ちで良かった。
各フォームが技扱いであるライダーが多数。数が多いので仕方がない。クライマックスヒーローズより遥かにマシ。と思っていたのだが、Wはまだしもオーズがアレ(詳しくは後述)なのでとたんに首を傾げる結果に。
特に龍騎のサヴァイヴは超必殺技で見られるのだが、他のアタッチメントで最強フォームになるライダーは、カードやメダルを入れる動作が作られているのに対し、龍騎はいきなり画面にサヴァイヴのカードが浮かんで(龍騎がカードを取り出すのではない)。なんか画面が炎エフェクトで埋まり、ジャンプしたら、手抜きドラグレッダーがいる。といった具合で原作愛が殆ど無い。
そもそも龍騎が優遇されている部類の平成ライダーの中では、演出、性能面で不遇で、ライダーキックもドラグレッダーの支援が入らないただのキック(555はポインターでマークしたり、オーズはメダルのエフェクトが入る)であり、アドヴェント以外全力で弱い部類。『アドヴェントがなければ生き残れない』
その他、アギトの特殊技のキックは、何も消費しないし最大溜めの威力は凄まじいのだが、実戦で使える溜め時間ではない。
アマゾンの超必殺技、スーパー大切断が、失笑物のショボさ。等々。
そして、問題のOOOだが。まず、オーズはTVに登場した全てのコンボに『なれる』。技として使用可能ではなく、フォームチェンジである。タトバ、ラトラータ、ガタキリバ、サゴーゾ、シャウタ、タジャドルの6形態になれる。一応Wもフォームチェンジ型だが、それぞれ個性がはっきりし過ぎているし、3つなのでそんなに問題に見えない。
超必殺技が2つある。他のライダーが高い金払って覚えなくちゃならないのにだ。プトティラコンボは、超必殺技専用のコンボだが、再限度が半端ではなく、殆どテレビそのままな上ゲームオリジナルのハッタリを効かせている。これの10分の1でも龍騎に注ぎ込んでいれば、サヴァイヴはかなり見られる物になったと思えるほど。
オーズのみ、ミッションクリアの条件に、2回なっている。なってないライダーもいるのにね。
バースが参戦している。何が問題かと言えば、このゲームは主役ライダーが一堂に会するゲームであり、主役級は他に登場していない(10人のライダーに含まれる2号とライダーマンを主役でない、と言う人は少ないだろう)。にも関わらず、ギルスや騎士、カリスではなくバースのみが参戦したのは、最新作だから以外の理由はないだろう。
バースその物も優遇されており、まず「独立型バース・デイ」以外の、アタッチメントが使用出来る。そう、ライダーマンを差し置いて、ドリルアームを通常戦闘で使って戦っているのだ。
超必殺技限定だが、ドリルクレーンアームも使用している。
しかも、この類のライダーの宿命である「なんか弱い」もない。むしろ、結構な数のライダーより強いくらいだ。
割と酷評しておいてなんだが、筆者は決してバースが嫌いではない、むしろかなり好きなキャラである。だが好きだからこそ、妙な優遇で評判を落として欲しくないのだ。
ちなみに、説明を聞くとまるで隠しキャラに思えるバースだが、そんなことはない、説明書に載っている(ミッションを順番にクリアしていけば、最後に仲間になるのはZXだ)。
■協力超必殺技詐欺。
特定の組み合わせで、仲間の近くで超必殺技を使うと特殊な協力超必殺技になる。と説明を受け、一番考え付く組み合わせである「1号と2号」でダブルライダーキックが発動するので、他にも楽しみだったのだが。
他の組み合わせの演出が……順番に超必殺技を繰り出すだけ。掛け合いなどない。
スパロボで言うなら、特定の組み合わせでしか合体攻撃と触れ込みの、援護攻撃も使えない。
■BGM。
恐らく、原作のBGMはない。
耳にも残らない。
■ボリューム。
かなり少ない、各ステージ5面の全5ステージ構成なので、やりごたえは薄い。
しかも、何の説明もない障害物競走が3面くらいある。
ラスボスを倒すと、難易度が追加される。ふざけんな。
全ミッションをクリアすると、難易度がさらに追加。もっとふざけんな。
COMMENT
全主役ライダーが登場しているという意欲作であり、表現力が低いドット絵で、変身ポーズやセリフ回しなど良く再現しているなどスタッフのやる気が感じられる。
しかし、一つの作品が優遇されすぎており、扱いが不遇なライダーのファンに配慮されていない。
また、難易度とシナリオがちぐはぐで、大人向けの難易度と、子供向けシナリオと、せめて逆にして欲しかった。
仮面ライダーSPIRITSが、映像化及び商品化しないと明言されているので、現在の昭和ライダーのイメージとなっている作品だけに残念でならない。 ZX穿孔キックを見たかった。
次回があるなら、V3の26の秘密やマシンガンアーム等の設定のみの技も欲しいと期待してみる。