【DS】ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者 レビュー
発売元 | スクウェアエニックス(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008/11/01 |
価格 | 5,040円(税込) |
レーティング | 【B】12歳以上(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | RPG |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
■ 326人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
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4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt |
60pt
GOOD!
戦闘システムとバランス。
いわゆるシミュレーションRPG形式ですが、1体の敵を4人で集中攻撃する爽快感は健在です。
通常は1対1の斬り合いでありつつも、配置次第では他のユニットが攻撃に参加することができるため、単なる「移動」ひとつにも戦略性があります。
そして場合によっては敵も同じように集中攻撃をかましてくるので気が抜けません。
ストーリー全体の雰囲気。
主に戦争に巻き込まれた側や踊らされる側の視点が多く描かれているので、感動的というよりはむしろなんともやりきれないような悲劇的なイベントシーンが多く、NPCもバンバン死んでいきます。
VP1の雰囲気が好きだった人にはオススメだと思います。
女神の羽システム。
「任意の仲間の永久離脱と引き換えにゲームを有利に進める」というシステムそのものはVP1や2にもありましたが、今回は文字通り命を懸けてしまうという極端な設定。
このあたりも雰囲気づくりに一役買っていると思います。
ボイスが多い。
イベントシーンでかなり喋ってくれます。
また、ストーリーの雰囲気は暗くとも、戦闘などでは相変わらず賑やかです。
BAD/REQUEST
育成要素があまりにも薄い、というか無い。
数値以外の付加効果の恩恵がほとんど感じられない武器、ほぼステータスアップ系か状態異常防御系しかないアクセサリなど全体的に装備品が味気なく、選ぶ楽しみがほとんどありません。
またスキルなども店で買って使って覚えて、というだけのシンプル仕様。
そのぶん(本編・EXダンジョンともに)周回プレイをさせようというつくりにはなっていて、そういう意味ではやりこみ要素も十分だとは思うのですが…結果的に、ストーリーやイベントを追うことだけが目的となってしまうような感じはありました。
BGMの大半が過去作の使いまわし。
しかも、レザードの塔やアメンティなどの印象的な曲までもがなんでもない戦闘シーンに用いられているのは不満でした。
クリア後のEXダンジョンへの引き継ぎが一切ない。
まさか全部まっさらのニューゲーム扱いとは…。
挑戦する前にやり残しがないように、と事前に本編を必要以上にやりこんでしまって愕然でした…。(笑)
COMMENT
アクションやパズルが満載の2Dダンジョンパート、というものがごっそりなくなっていますので、シリーズのファンの方でしたら言うまでもなくまずそこが許容できるかどうかです。
とはいえそこを差し引いても、全体的な雰囲気やシステム周りなど、非常に「らしさ」のよく出た作品だと思います。
それでいて、あえて大胆にSRPGに徹したつくりや、神族視点ではなく人間視点から描かれたストーリーなど、素直に「こんなヴァルキリープロファイルもありだな」と思えるものでした。
そんな異色のような外伝のような本作ですが、VPシリーズ未プレイの方のための入口としてはかなりオススメだと思います。
アクションなどの難しい要素はありませんからのんびり遊べますし、また女神の羽のおかげでとりあえずはゲームとしての難易度もやさしいと言えましょう。
まずはVPDSをやってみて、何か来るものがあれば旧2作も是非!といった感じですね。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt |
64pt
GOOD!
VP1(レナス)、2(シルメリア)ともにプレイ済みです。
やっぱり何よりもVP2で消えていたVPらしさが戻ってきている所は素直に喜べます。
仲間キャラの掘り下げ、キャラ1人1人の決め技復活、ストーリー全体の雰囲気もVP1の頃に戻っているので、そのへんは非常に安心できます。
そしてDSにもかかわらずほぼフルボイスに近いです。演技があれだな…って思う声優も個人的にはいなかったので、ストーリーの盛り上げに一役買っていると思います。
あとは、いつもの隠しダンジョンのはじけっぷりですね。これはちょっと…って人もいるとは思いますが、個人的にはよかったです。
BAD/REQUEST
戦闘がSRPGになっているのですが、これが全体的にちょっと微妙です。
こちらは最大で4人しかいないのでまあ動かすのは楽ですが、敵の思考がワンテンポ遅い感じなのと、SRPGでのダメージ計算に当たる部分がVP1の戦闘方式になっているため、どうしてもテンポが悪いです。少なくとも敵のフェイズ中のテンポはもうちょっと上げて欲しかったように思います。
SRPGは元々射程が長いユニットが強い(使いやすい)傾向にあるのは当たり前なのですが、射程内に入ってれば行動終了してようと戦闘に参加できるため、射程が1より長いキャラがかなり強いです。とくに槍使いが強い、強い…。もうちょっと能力等にバリエーションをつけて個性が出てたらなと思いました。
蘇生魔法&アイテムがある意味異常ですね…。死にやすいので救済措置と言われればたしかにそうなのですが…、1人でも生き残ってたら簡単に全員生き返らせれるのはちょっとやりすぎかなと思います。
あとは、フィールド画面からメニューを開くのもなんかワンテンポ遅いし、OPの社名等はとばせないし、人によっては結構リセットすることになると思いますがソフトリセットがないし…、と細かい不満も多いです。
COMMENT
ストーリー、キャラなどはかなりいい感じです。
でも細かい部分やSRPG部分はもうちょっと作りこんで欲しかったかな…という感じが残ります。
このゲームをSRPGとしてみるか、VPとしてみるかで評価が変わってくると思います。
SRPGとしてみると甘い部分も多く、しんどく感じやすいです。
VPとしてみればストーリー等はちゃんとVPらしくなってるので楽しめると思います。
VP1をやったことをない人は、
・人の死と復讐というテーマによる暗く重い雰囲気
・自分が仲間を犠牲にすること
この2つに耐えれるかで判断してください。(仲間を犠牲にするとそのステージが簡単になるのはもちろんのこと、その後もぐっと楽になります。)
周回前提ゲーですので1週でやめずにちゃんと全エンディング&ルートを見て欲しいですね。
多分開発側もそういう意図で作ってるのだと思いますが、悪い方から順に見ていくと謎だった部分とかがちょっとずつ明らかになっていく感じになってますので、モチベーションも保ちやすくなると思います。
他の方も散々言ってますが、DSである意味はないですね…。1を移植したこともあるPSPでよかったんじゃ…とは思います。
個人的な購買の判断としてはVP1が好きでちょっとテンポが悪いSRPGでも気にならないなら買い。それ以外の方はちょっと考えてからの方がいいかもしれないですね。
発売スケジュール
- 2017/07/20
-
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
-
大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
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NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
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チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
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星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
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PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
-
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
-
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
-
3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
-
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
-
New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
-
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
-
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
-
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
- 2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
-
G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
- 2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
-
ゼノブレイド
- 2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
-
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編
- 2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
-
アッコでポン!イカサマ放浪記
- 2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
-
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
- 2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
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NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS
- 2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
-
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
・最大のウリはヴァルキリーの戦闘とSRPGとの融合、そして女神の羽システム。
高難易度のステージを詰め将棋のように緻密な戦略を練って突破していく面白さと、ヴァルキリーシリーズ特有のアクション要素を取り入れた爽快感ある戦闘が上手くかみ合って、非常に楽しさが感じられる作品となっています。
ゲームの難易度自体は近年のゲームとしては高めで、特に一週目からベストエンドを目指すとなるとかなり厳しいステージもいくつか存在しますが、一見攻略が不可能なようにも感じるステージであっても、戦略次第で確実にクリアが可能となっており、実に絶妙なバランスであると感じました。何度も何度も試行錯誤を重ねつつ戦略を練り、ルートを考え、スキルを活用しそれらがピタリとはまって完璧なクリアが出来た喜びといったら筆舌に尽くしがたいものがあります。
もちろん爽快感を求めるなら羽を使用することでサクサク進めることも可能です。一見すると高難易度のゲームではありますが、その実、決して懐の狭い作品にもなっていません。
・メインとなるストーリーがとても良いです。各キャラクターのエピソードもさることながら、主人公ウィルフレドを取り巻く一連のストーリーもなかなかの出来で、久しぶりにトライエース作品でシナリオに引き込まれました。
ヴァルキリー2と同じくエッジワークスがシナリオ担当のようですが、シナリオが穴だらけでスカスカだったヴァルキリー2とは雲泥の差です。やればできるじゃん。
・音楽は大半が初代ヴァルキリーの使い回し(しかも音質劣化)ではありますが、やはり曲のクオリティは高く、ゲームを盛り上げるのにしっかりと貢献しています。今作での新曲も全体的にかなり良曲揃いで、満足のいくものでした。
・グラフィックはもう一歩といったところでしたが、ドット絵でのアクション自体は良く動いていて好印象でした。時折挿入されるムービーも美しい。
BAD/REQUEST
・通常のSRPGと異なり、敵味方共に攻撃をするたびにフィールドから戦闘画面への切り替わりが発生するため、ややテンポが悪く感じました。敵の数自体は少なめなので、上手く立ち回ればそれほど時間をとられることも無いのですが…。
・難易度がやや高い。
1週目からAエンドを目指そうとすると各ステージで確実に経験値やカルマボーナスを獲得しつつ進む必要があります。ステージクリアするだけで精一杯、とにかくクリア優先、というプレイスタイルでは終盤で詰む可能性があります。途中サブイベント的なマップは存在するものの、最終的な入手経験値は限られていますし。
復讐のため女神の羽を使用する事への葛藤、というのがテーマとして存在するため、簡単に攻略やレベル上げが可能では本末転倒であるとは思いますが、結果としてゲームの評価を二分する要因にもなってしまったかと思います。
・一週あたりのボリューム不足。
それぞれのルートで異なるシナリオ、異なるマップを楽しめるので、決してボリューム不足というわけではありませんが、一週が15時間程度で終わるというのは、人によっては物足りないかもしれません。
COMMENT
スターオーシャン4と並びたいへん熱中度の高いゲームで、一気にクリアしてしまいました。
小粒ながら高い戦略性と完成度を誇る良作だと思います。
女神の羽システムをはじめ斬新で面白いアイデアが盛り込まれた作品だと感じましたが、高い難易度や羽を使用する事への抵抗感などから評価がまっぷたつに分かれることになったのはとても残念です。近年のトライエース作品の中でも最も「らしさ」が感じられる作品だと思うのですが…。
高難易度、周回プレイ推奨といった情報を事前に仕入れていればプレイに際してさほどの抵抗も無いと思いますし、今なら新品・中古問わず手ごろな価格で入手できるので、興味のある方は是非プレイしてみてほしいと思います。