【DS】サクラノート ?いまにつながるみらい? レビュー
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■ 355人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
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4pt | 4pt | 4pt | 1pt | 2pt | 2pt | 0pt |
49pt
GOOD!
マイナーなソフトだが有名クリエイターが参加している。
音楽は植松伸夫氏。
氏の曲を久々に聴いたが、かつての植松節とは違う新境地を開いた印象。
バリエーション豊富で、音や声の使い方も実験的且つ意欲的で面白い。
戦闘の曲にFFのイントロ(ソソソソソソファファ)を織り込む遊び心も。
シナリオは野島一成氏。
思春期の少年と少女、ちょっとドロドロした大人たち、
そして怪しくもどこか憎めない妖怪たちが絡み合う少し不思議な物語。
氏としては異色のシナリオだが、終盤に意表を突く展開の妙は健在。
開発はグラスホッパー系のアウディオ。
ここのドット絵はカネを払って愛でる価値がある。
独特のグラデーションが美しい背景のみならず、キャラの動きも芸が細かい。
女の子と手をつなぐ前に手をゴシゴシする友人とか、
もう見ているだけで甘酸っぱい気持ちになれる。
ステイ!されて思わず止まってしまう犬とか、持ち上げられて縦に伸びる猫も、
秀逸なテキストと相俟ってとにかくかわいい。
製作者の動物愛がひしひしと伝わってきて、犬や猫が飼いたくなってしまう。
雰囲気作りは満点。
BAD/REQUEST
どこまでも雰囲気を楽しむソフトであり、ゲームとして熱中できる点は無い。
道中の二択はアイテムの取得やサブイベントに影響するだけで基本は一本道。
寄り道要素は数をこなせばボスとの戦闘が少し有利になるくらい。
その戦闘は超が付く低難度で、緩い攻撃をかわしてAボタンで叩くだけ。
成長・収集要素はあくまでもオマケ程度であり、ジャンル通りのADVと見て良い。
もちろんADVとして引き込まれるストーリーがあればそれで良いのだが、
「やさしい物語」とやらも悪く言えば刺激に乏しく、
淡々とフラグを立てていくだけの展開ではモチベーションを保つのが難しい。
犬猫パートも発想は面白いが序盤は主人公と同行する時間が長く、
同じ強制イベントを何度も見せられるのが苦痛。
2Dだから全く同一の絵なわけで、これをスキップできないのは辛い。
複数視点の絡ませ方なら「428」という素晴らしいお手本があるのだが、
あれと比べると物語の見せ方がなってない。
犬猫パートに切り替えるたびにセーブが必要なのも面倒。
これだけシンプルな造りのゲームなら
いくらマーベラスでもバグは無いだろうと思っていたら、
エンディングで真っ白になった画面でフリーズして笑った。
ゲーム開発者が主人公の父親であったり、
犬のモデルが植松氏の愛犬PAOであったり(スタッフロールにて確認)、
植松氏まんまな「ノビヨ先生」が延々と愚痴るイベントがあったりと、
飲み屋の内輪ネタをそのまま持ち込んだような設定が多い。
鼻につく程ではないが、「最近のハードの進歩についていけない」開発者のモデルが
FF13に関わっている野島氏というのは笑うところなのだろうか。
もっとも、マーベラスやアウディオに言われたら説得力があり過ぎて逆に切ないが。
COMMENT
世界に3人くらいしかいなそうなアウディオドット絵ファンとして、
シャイニングソウル2→コンタクト→デルトラクエスト→サクラノートと
半ばお布施も込めてお付き合いしてきた。
しかし悲しいかな、新作が出るたびにゲーム性は弱体化している。
文庫本のように軽い気持ちで楽しむ雰囲気ゲー…というコンセプトは分かる。
しかし今の時代、それに5000円払わせるには相当な付加価値が必要だろう。
ARPGとしてしっかり遊べるものにするか、
純粋なADVとして余分な要素を削ぎ落とし、安価なDSiウェアで提供するか、
どちらかにすべきだったと思う。
悪い意味で「作品」の性格が強く、商品としての魅力に乏しい。
ちなみに説明書には「現場が楽しんで作ったゲーム」とある。
なるほど、良くも悪くもその通りの内容だ。
こんなソフトがあってもいいよね?という暗黙の提案には首肯するが、
他人には間違っても推奨できない。
レビューサイトを参考にして「当たり」だけ遊びたいと
考えるような人には特に合わないはず。
物好き以外は手を出さないように。
発売スケジュール
- 2017/07/20
-
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
-
大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
-
チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
-
星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
-
PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
-
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
-
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
-
3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
-
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
-
New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
-
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
-
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
-
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
- 2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
-
G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
- 2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
-
ゼノブレイド
- 2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
-
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編
- 2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
-
アッコでポン!イカサマ放浪記
- 2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
-
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
- 2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS
- 2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
-
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
一番のウリはサウンドだと思います。ただでさえ独特な雰囲気を持つ本作です
が、いざプレイしてみるとBGMがそれをより一層引き立ててくれます。その中の
一つに発声練習?を基軸にしたBGMがあるんですが、コレがちょっと不気味なん
だけどつい聞き入ってしまう。所々で入る効果音も某コイン音だったり、アイテ
ム取得時のファンファーレにも懐かしいものを感じます。
犬と猫のサブストーリーは、意思疎通がうまくいかないもどかしさが描写され
ていておもしろく感じました。
BAD/REQUEST
シナリオに関してですが、冒頭から微妙に険悪な両親、父親の不倫疑惑話がじ
っくりねっとりじわじわと丁寧に序盤から中盤まで描かれます。リアルな等身大
のストーリーと言えばそうなのかもしれませんが、自分には合いませんでした。
主人公の行動が日常的なので印象が薄く、どうしてもそちらの方が印象に残って
います。後半の方、私はサイドストーリーを見ずにプレイしたんですがそちらの
方で話がいろいろ進んでいるようで、あまり状況が理解できないままEDを迎えま
した。どうやら見ておくことが前提のシナリオ構成のようで、それなら最初から
本編に組み込んでおけばいいのにと思いました。
グラフィックについてですが有機物と無機物、そして背景と人物の差が激しい。
その中でもネコや犬は色数が4色で、よく動きはすれど違和感が拭えません。ボ
スだけは何故か3Dモデルをそのままドット絵に落としているので、これもまた浮
いています。その3Dモデル自体もあまりいい出来とは言えません。
ストーリーを進める上では必要のない要素ですが、サブシナリオやミニゲーム
の開放のための「ナミダ」集め、特定のフラグを集めると能力を強化できる「経
験」、特に意味のないアイテムの収集等のやり込み要素があります。しかしこれ
らの要素をこなすには不親切な設計になっています。キャラクターの移動速度が
遅く、イベントが始まると場面のスキップはおろかセリフの高速化もできません
。フラグもいつどこで立ったり、いつ進行するのかわからないので虱潰しに歩き
回ることになります。正しい道筋がわかっていなければ確実に周回しなければい
けないので、快適とは言えない仕様だと感じました。
妖怪との戦闘パートがありますが、これがあまりよくない意味でシンプルです。
Aボタンで攻撃、Bボタンで防御、十字キーで移動という明快さ。リーチの短い攻
撃1種類のみの主人公、敵味方共によくわからない当たり判定、雑魚は近づいて
殴打・大半のボスの攻撃方法がゆっくりな弾幕かやたら早い体当たりかの2種類
のみ、倒すだけなら密着してAボタンを連打しておけば勝てるバランス。思わず
今年が西暦何年なのか確認してしまう程で、はっきり言ってアクションゲームと
しての面白味は皆無です。戦闘パートはシナリオに組み込まれていて、回数はそ
れほどありません。その中でも一番ダメージを喰らったのは雑魚×3でした。
ボリュームについてですが、本編は4時間もあれば全章を一通りこなすことが
できます。1本道で分岐ナシ、マルチEDでもなし。上記のやり込み要素はありま
すが、本編が短すぎます。
COMMENT
某誌やメディアサイトのレビューが好評だったことや、有名クリエイターが関
わっている作品ということで興味が湧き、プレイしました。
このソフトに関して情報を集めるとぼくのなつやすみシリーズのような割と自
由なADVを想像するのではないでしょうか。違います。シナリオに自由度はなく
一本道。メインの進行に対して本当に意味のない寄り道はできます。
劇中で描かれるのはヒロインが転校してきたその日を含め3日間、行動範囲は
自分の町から電車で行ける少し離れた別の町まで。この3日間も1日目は放課後か
ら始まり3日目の昼には終わるので実質48時間程度。
ありきたりで短い本編。
爽快感の欠片もない戦闘パート。
移動して会話しての繰り返しの工夫のない進行。
ノスタルジック、どこか懐かしい。そう言えば聞こえはいいですが要は古臭く
て、不便・不自由で、何の捻りもない。開発者が表明している通り「やりたいこ
とをやった」というエゴの産物が本作です。プレイヤーを楽しませる意思がある
ならこんな内容にはなりません。懐古主義者は別にマゾなわけじゃないですし。
サウンドは味のあるものとなっているので、購入予定の方は特典付きのものを
オススメします。