NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・快適かつ、DSの個性を生かした操作法。
走行ルートをマップに引いて移動、着弾点を指定して攻撃という操作方法は斬新かつ快適。
移動は細かい升目単位の８方向移動で処理されるのでラインを引く正確さで移動の効率が
変わったりはしない。また、前作に比べて走行ラインが解りやすくなった。
バック、Ｘボタンでのターンも極めて良好。

リアルに考えれば、移動やターンの動きに不自然さはあるが、「リアリティ＝面白さ」
では無い訳で、このディフォルメは正解だと思う。

・対戦が面白い。
操作の正確さより、敵の状況を把握し、判断する能力が問われる。
敵の攻撃を予測して急停止したり、前面装甲を向けて受け流したり、
操作やルールが単純でありながら、攻防の駆け引きもある。

(その他)
ストーリー、世界観が架空のものから現実の第二次世界大戦になり、雰囲気が良くなった。

味方機が2台に増えたが、命令方法が簡略化されたため、ストレスは無い。
味方の攻撃が正確なため、特に低難易度では、かなり頼りになる。

グラフィックは前作に比べて大幅に改善された。

前作に比べて、砲固定型の戦車が格段に使いやすくなった。バック操作に加え、
攻撃のレスポンスも改善されている。

BAD/REQUEST

・ストーリー面が全体的にイマイチ。
第二次大戦の知識がそこそこ無いと、時代の背景で何が起こっているか解らない。
名作「タクティクスオウガ」では、章の区切り毎に説明があるが、ああいう形で
視覚的に解る様に状況説明をするべきだった。
オープニングで史的展開が解説されるが、文字の流れが早すぎて読めない。
折角の戦争物なのにドラマ性が薄く、勿体ない。

・Ｘボタンのターンや射撃のコツが
チュートリアルで説明されていない。特殊な操作法のゲームだし、もっと導入部分は
丁寧に説明すべき。前作で多用された「着弾点を先にタッチしてからＬボタン」の
射撃方法も、チュートリアルや説明書に加えるべきだったと思う。
移動中は着弾点がずれるというのも、説明書にしか無く、気付かない人が多いらしい。

・音楽や演出がイマイチ。
メインテーマは雰囲気が出ていてそこそこ格好良いが、それ以外は微妙。
曲自体も少ない。戦闘中に音楽が無いのはあまり気にならなかったが、
敵の新型戦車が登場した時等は音楽やカットインで演出して欲しかった。

(その他)
ポーズメニューに、ミッション直前に戻るリトライやリタイアが無い。
敵の種類がぱっと見で解らない。
似たような目的のミッションが多い。

COMMENT

隠れた良作タンクビートの第２弾。
仰角やバックの追加がアナウンスされた時は、快適なゲーム性が
損なわれるんじゃないかと不安でしたが、全くの杞憂でした。
タッチパネルを意識し過ぎて、タッチ操作が逆に快適性を欠いている作品が増えている中、
実に上手くタッチとボタン操作の住み分けを成立させている、珍しい作品です。
「タッチパネルなんて結局面白くねーよ。応援団くらいじゃね？」みたいな事を
言ってる人には、是非このゲームをやって欲しいですね。

ミッションでは味方戦車との連携が重要で、プレイ感覚はアクションと言うより
ＲＴＳに近いかも知れません。
最初は操作に忙しくて何がなんだか解らないかもしれませんが、
上画面を見ながら戦えるくらいに慣れてくると、面白さが解ってきます。

※一通りストーリーモードはこなしましたが、まだハードモードは未プレイなので、
未クリアにチェックしてあります。