NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

ガンダムとパイロットを使ったSLGであること。
目新しいシステムがないため、説明書などなくとも、ある程度のゲーム経験があれば
問題なくプレイできること。

ビームサーベルなどの突撃シーンが、少しかっこいいこと。
マップ上のユニットの絵がカラーになり大きくなったため、前作より見やすくなったこと。

BAD/REQUEST

この程度のクオリティの戦闘シーンを強制するなど、まったくもって論外。

パイロットのセリフも、原則、ランダムで表示されるだけなので、こだわりがなく愛がない。
モビルスーツの発展も、なんら工夫や理由付けが不明瞭で、こだわりがなく愛がない。
ストーリー展開も、とりあいず作りやすいＺガンダム→ＺＺガンダムをベースにして
過去のスパロボはもちろん、Ｇジェネの中でも似たような展開があり、非常に面白みにかける。

クロスドライブなども、パイロット、モビルスーツ選びにおける
ユーザの自由度を剥奪する要素に過ぎず、かつ
ゲームシステム上、面倒なだけの戦闘シーンを一刻も早く終わらせるには
必要不可欠であり、かなり酷いシステム。

戦闘シーンの文字送りの仕様がバグともいえ、ストーリーモードのセリフまでも
読み終わる前に進みます。
文字送りを自動にしないと、ただでさえ極めて冗長な戦闘シーンで
毎回テキスト表示されるパイロットのセリフに対して
いちいちタッチペンで「次へ」的なタッチが必要になる。

タッチペンの強制は、こだわった開発者側の意地に驚愕ものの意味不明ぶり。
様々な面でわざと、プレイしにくくする姿勢には、少しでもインターフェイス開発知識があれば
怒りすら覚えるレベルです。

ガンダムゲームとしては、ガンダムの素材が存在しているだけで工夫や統一性がなく
個人的なガンダム愛を除けば、何も残らないような内容でした。
音楽もシーンごとに、その曲をもちいた意味は見いだせず、とりあいず劇中の曲というだけです。
当然ビームライフル音も違うモビルスーツがたくさんいます。

COMMENT

SEEDに対応していない、オールドタイプの私などは、U.C至上主義なので、SEEDがメインになったあたりで限界です。
戦闘シーンの強制はＤＳ特有の脳トレ系のつもりで「大人のストレス耐久力向上」なのかと思うほど。

ゲームとしては、制作者を罵倒しつくしたくなるほどの酷さ。
こだわって、つまらないのではなく、良いモノを創ろうとする意欲が感じられない。
「つまらない」と感じているユーザが多いことを認め心の中であやまってほしい。
今後は、この酷い仕様に抵抗できなかった、心ある一部の開発者の声が通る開発環境が必要だと思いました。

操作性、システム面、ビジュアル面、ストーリー、ＳＬＧとしての戦略性・・・・どれをとっても最低クラスの設計で
ある意味、将来のゲームクリエイター希望者必見の問題作だと感じました。