NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

一応、全世代プレイしてきた根っからのポケモン狂です。
さて、BWをプレイして一年半ほど経ちました。受験期と重なったので、カンストまで出来てないですけど。では、箇条書きで挙げていきましょう。あくまで個人の意見なので参考程度に…



１.初代ポケモン世代に向けた異色なストーリー

批判的な意見が多い中、僕は好評価です（笑）
他のレビュワーさんが書いている通り、ポケモンというよりNメインの話となっています。
ストーリー進めると分かりますが、Nはどうみても社会不適合者予備軍の人間です。
就職など社会的不安を抱える初代ポケモン世代（18?22歳）人間も増えてきたと思うのでNは立派なアンチテーゼになったと思います。
スカスカなストーリーという意見も多々ありますが、256MBという限られた容量ではよく出来ていると思いますよ。神殿など考察する余地は一杯ありましたしね。

２.街の立体造形

DSでここまでやれるか！っていう程の街の立体映像には感動するしかなかったです。
ヒウンシティや橋は凄いとしか形容できません。

３.ポケモンのキャラデザ

正直、最初は頂けなかった。でも、やっているうちに愛着が湧いてくる。不思議。
今回はそんなポケモン達が多いです。バトル画面ではよく動くし、愛嬌のある仕草も見せてくれたりしてくれたのが大きかったと思います。ちなみに、発表当時の叩かれっぷりが酷かったですが、ミジュマルが好きです。ダイケンキになった時は選んで良かったと思いました。

４.心機一転なBGM

皆さんが「ポケモンらしくない」というBGM。僕には「新しいポケモン」のBGMという感想を抱きました。
元々、ポケモンという概念に縛られないで作るという意向があったらしいので個人的には素晴らしい出来だなぁと思いました。特にサントラのアレンジは感動しました。ED直前のムービーが回想されます。あと、おまけっぽく聴ける初代からのBGMのアレンジも良。HGSSをプレイしたので懐古要素はこの程度で十分です。

５.生き生きとした人々

全作中でモブキャラが一番人間らしく描かれていた作品だと思います。ビルの隙間で何やら怪しいことをしてる人、儀式の様に踊り回る人、バックパックを背負い外国語で話す人…etc。本当に「多種多様」な人々が存在しています。でも、それが不思議と「一種（イッシュ）」のように成立している地方。少し①の補完になりますが、こうみると、Nをメインにしたストーリーとも緊密に関わっていますね。ポケモンに共通するテーマ「ポケモンと人間の絆」、今回BWでそれが拡張して「ポケモンと人間、そして人間同士の絆」が雰囲気で味わえるようになっています。なんやかんやでスタッフの伝えたいことは変わってないのかもしれません。

６.技マシン系の恒久化

消費アイテムから一気に上方修正の入った技マシン達。�じしん�、�いわなだれ�等前作以前では1個しか入手できませんでした。（ただし、バグ技や特性�ものひろい�については考慮しない。）
何回も使えて、技構築に対する自由度が増して嬉しい限りです。

７.PGLでの不完全な部分の補完

きのみ、一部道具やポケモン等の問題を色々解決してくれたツールですね。まだ入手不可なアイテムがあるので引き続き頑張って欲しいです。他のレビュワーさんのいう通り、ゲーム内でのきのみ機能がないのは残念でしたが、きのみの集めやすさは結構高いのでこういう対策は有難い。ミニゲームもハイスコアとなると、非常に難しいので思ったよりハマる。家具集めもコレクター魂を揺さぶる…。個人的には随分楽しめています。

BAD/REQUEST

では、続いて悪かった点、というかもっと頑張って欲しい点。


１.再戦不可

一部を除き殆どのトレーナーとの再戦が不可能なのは育成好きの自分には些か不服です。HGSS以前から地方を廻りつつレベルを上げるのは結構楽しかったですから。

２.再来不可

一部マップがもう二度といけなかったりするのは少し悲しかったです。Nの部屋とかもう一回来る価値は十分にあるのに…

３.ミュージカル

楽しいんですが、少し物足りない感じです。RSEのようなコンテスト、DPtのようなダンス等があるともっと良かった。ポケモンたちが良く動くのは◎。

COMMENT

以上が、レビューです。総合的に見て高評価ですね。
今作にいえるのは、対象が初代ポケモン世代ということです。ブラックなネタや観覧車デートなど年齢層高めの演出がすぐ思い付きますね。
では、子供を蔑ろにしてないか？
実はそんなことなかったりする。下ネタが激化してましたが、子供って下ネタ好きなんですよ（笑）
R指定入るような直接的表現が無かったので個人的には別に問題ないです。過保護になり過ぎてもダメですしね。
でも、ストーリーちんぷんかんぷんじゃないの？
確かに子供にとってストーリーは少し難解です。でも、別に構わないんです。主人公が悪役になったり、負けたり死んだりしなければ、正直あとは何とかなります。
僕は昔に観たアニメが普通に面白かったけど、今見てみると結構深いなぁ、エゲツないなぁと思うことが多々あります。
前述した通り、やはりスタッフはBWを「新しいポケモン」として開発したと思います。これをやった今の子供たちが何年か経って、ふともう一回BWをプレイして「へぇ、こんなゲームだったっけ。なるほど。」とまた違った視点でプレイしてくれるだろうと、そういうことを予期してこういう作品をまた創ろうとしたんだと思います。前例として、ポケモン赤青緑は現在でもプレイしてる方は僕を含め多いだろうと思います。

最後にちょいとレビューに対する意見があります。ゲームに対してじゃないのでスルー推奨。
連れ歩き機能等の過去作品のシステムを導入について言及している方がいましたが、DSの容量を考えると600匹以上の動きのあるドットは不可能です。3DSで（多分）出るRSEリメイクや完全新作には期待したいですね。

さて、次回作はBW2ですね。もう予約しました（笑）
マイナーチェンジ的な位置づけだとしたら、バトルフロンティアのようなものが実装されていると嬉しいですね。
ともかく、スタッフには「新しいポケモン」に挑戦を始めたのですから意欲的に前進して良い作品をこれからも開発していって欲しいです。

P.S オリジナリティ、サウンドについては是非5点を入れたいです。理由は前述の通り。検討の方よろしくお願いします。