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GOOD!

キャラクター投票のカオスっぷりからかなりマイナスイメージしか湧きませんでしたが、ゲーム自体は良い意味で古き良きSFC時代のクオリティでした。まさに「あの頃のRPGをもう一度」という売り文句を忠実に守っている良作です。どこぞのJRPGを語るギャルゲーにも見習って欲しいくらいですね。

主人公が魔法使いと言うのは斬新でした。RPGの主人公といえばほぼ確実に剣士なのに、壷を使って魔法を操る主人公なんていうのはこのゲームだけでしょうね…
勿論物理戦闘も可能で、装備次第では結構強く出来るのでMPが切れたらお払い箱と言うことにはなりません(そんなに強くないけど)

アニマフュージョンで仲間の姿を変えて戦うというシステムはツボでした。しかも「最初のほうの魂は弱くて後々には全く使えない」と言う事は無く、魂の重ねがけ(同じ種類の魂で何度もフュージョンすること)をすれば一番最初のキャラでもカンストステータスにする事だって出来てしまいます(ただし相当苦労しますが)
それに素材アイテムをフュージョンの際の隠し味に使うことによってステータスの底上げやスキルの習得なども出来ます
また仲間がフュージョンした姿は可愛らしいものから魔物らしい姿まで多種多様で、未開放のキャラにフュージョンするのが毎回楽しみでした

戦闘はややきつめでしたが、その代わりHPとMPは戦闘直後に全回復するので、ほぼ全力を出して戦うことが出来ます(仲間のMPに位置するSPは回復しないので注意　MPは主人公のみです)
特に主人公は魔法使いなので、一般のRPGによくある「魔法使いはボス戦のために防御か物理攻撃のみ」と言う悲しい事にならずにすむのはありがたいです！道中で強力な魔法をバンバン使えます！

そしてバトルシステム。特に重要なのが属性ですが、主人公と一部の敵以外のすべてのキャラに属性が付いており、同属性ならダメージ軽減、対応属性ならダメージ増加します。この軽減と増加の幅が凄く激しいため、仲間を状況に応じて属性を分散させるか、あるいは一つにまとめて特化するか、技で苦手属性を補うかなどの選択が楽しいです。また属性は戦闘中常に下画面に表示されているため「この属性の敵には何を遣えばいいのか」というのが一目瞭然。こういう気配りは本当にありがたいです
更に連続して行動すればチェイン発動で威力や素早さがアップしたり、強力な技を使うと行動順が遅くなったりするため、戦略性が求められます。
「レベルを上げたら適度に回復してれば通常攻撃で楽勝」なんて考えだとあっという間にやられるでしょう

BAD/REQUEST

・このゲームのキモである魂や素材アイテム。特に重ねがけをするなら結構な数が必要になるのですが、相当ドロップ率が低いです
連続バトルを終えてドロップボーナスが高くなっても何もでないこともザラです
更に魂は沢山持てば持つほどドロ率が下がる仕組みなので「今集めて後で使おう」という事は困難です

・無属性攻撃の存在価値が微妙。このゲームのシステム上絶対必須ではあるのですが、弱点と軽減の差が凄い上、軽減は同属性のみのため、弱点がつけるなら軽減がいない限り単体攻撃も全体攻撃も属性技の方が優秀です(習得が早い分弱点属性が無いときは便利なのですが)

・強力な魔法を使うとその分次回の行動が遅くなる。そのシステムのせいで魔法が主力の主人公は強力な魔法を使うと置いてけぼりにされることが多々あります。仲間はフュージョンで素早さを簡単に上げられますが、主人公は装備やアクセサリーでほんの少し上げることしかできないため、主人公には攻撃役より補助魔法やアイテム係になってもらうのが最善と言うハメに・・・

・全体的にストーリーがワンパターンな展開なのがちょっと残念でした。最初と中盤は結構盛り上がるんですがね・・・

・OP・・・曲は素晴らしいんですがアニメがあまりにも手抜き過ぎてこれだけではクソゲー扱いされても仕方が無い出来でした。いまどき一枚絵を動かすだけと言うのは流石にちょっと・・・

COMMENT

久しぶりに出会ったゲーム黄金期のクオリティを有するゲームでした。
ギャルゲー要素も無く、豪華声優陣などの余計なものも無く、ただひたすら遊べるRPGです。
また戦闘も歯ごたえがあるため、ヌルゲーに飽きた人にもオススメですし、マゾプレイがしたい人は弱点属性でプレイするととんでもない難易度で遊ぶことが出来ます。
ジャレコという名前やパケ絵で敬遠している人、RPGが好きなら是非ともオススメしますので是非やってみてください！

ちなみに例のアレはストーリーには全く関係ありません。あしからず。