NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

　野生のポケモンでもダブルバトルができるようになりました。

　ローテーションバトルはこれまで以上に“相手が次に何をしてくるか”の
読みが重要になってくるルールで、新鮮で面白かったです。
これがシナリオ中もっと色々な場所でできれば…。

　新ポケモンが豊富。
可愛い系ではツタージャ、ドレディア、エルフーン、シャンデラ。
格好良い系ではダゲキ、アバゴーラ、キリキザンがお気に入りです。

BAD/REQUEST

　ポケモンのデザインに関しては個人の趣味や感じ方によると思います。
上で好きなポケモンとして挙げたダゲキやキリキザンも
「ポケモンっぽくない」などの理由で苦手としている人も多いですし。
　その点を抜きにしても許し難いのがボルトロス、トルネロス、ランドロスの三体。
これまではプラスル、マイナンのように非常によく似た種類であっても
ポーズを変えるなどして全くの別種として扱っていたのが
今回はまさかのドット絵使いまわし。
“コピペロス”の蔑称は伊達ではありません。

　伝説やイベントなどで手に入るポケモンが多く、
その反動か野生で出現するポケモンの種類がいつになく少ないです。
　また、一般トレーナーはおろかライバルやジムリーダーに至るまで、
近隣で手に入るポケモン（あるいはその進化系）しか使ってこないので
トレーナー戦に新鮮味が無く作業感さえ覚えます。
　初代で言うならイワークやコイル、ベトベターなど
中盤以降に登場するポケモンを序盤に見せられることで
「何だこいつは！？」という驚きと、それがいざ野生で登場した時に
「あの時のポケモンがやっと手に入る！」という感動が味わえたのに…。
今回、クリア前は全て新ポケモンというのを売りにするなら
尚のことそうするべきだったのではないでしょうか。

　ポケモンとの関係を再考するという非常に興味深いテーマだったにも拘らず、
敵役であるプラズマ団の行動がポケモンを足蹴にするなど
いつも以上にあくどいものが多く、
その際に「夢を見せて人を操る」「演説で人をだます」など
プラズマ団の本性を早々にバラしてしまっている為、
それ以降の彼らの言動が非常に白々しいものに感じられます。
　Ｎに至っては一人相撲もいいところで
全ての黒幕はゲーチスだったというオチも
本作のテーマを蔑ろにしているだけにしか見えません。

COMMENT

　いずれマイナーチェンジ版が発売されて
いくつかの不満は解消されるのかも知れません。
もしそうなったとしても本作が体験版やベータ版などではなく
『ポケットモンスターブラック・ホワイト』という作品として
発売されている以上、本作で感じた不満はそのまま汚点として残り続けるでしょう。