NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・武具の成長
他の方も書かれていますが、シリーズ旧作からの追加要素でもっとも評価できるのは、武具が成長するようになった点です。
弱い武器・盾でも使い続けると単純に数値があがって強くなるというだけではなく、武器・盾に付属する固有の特殊効果も同時に強化されていきます。
その為、合成素材一直線だった装備も戦略上使用価値があがり、単純に数値が強い装備以外にもスポットがあたるようになっています。

・テンポ・インターフェイスが良い
旧作品に比べてシレンや敵の動きが早く、テンポよくゲームが進められます。
その為ログが動きにおいついてこないことも多少ありますが、ログ機能があるので個人的にそれほど気にはなりませんでした。
何度もやり直すゲームなだけに、テンポが良いのは嬉しい限りです。
ダンジョンで倒れた後に街へ戻らずリトライ出来る等、繰り返しプレイへの気配りがあるのも良い点です。

・ダンジョン数が多い
クリア後、ダンジョンが10個も追加され、これでもかというぐらいボリュームがあります。
アイテムの持ち込み可/不可両方あり、特殊ルールのダンジョンもあるので飽きずに挑戦できます。

BAD/REQUEST

・腕輪ありきのバランス
後半ＨＰがあがると回復量がやたら低く、武具を必死に鍛えていても持込無しダンジョンでは敵と直接殴り合うのが無理になります。
気配察知、壁抜け、回復の腕輪がないと、クリアするのが不可能といえるレベルです。
良い腕輪が来なければ早めにあきらめてやり直すのが効率的な攻略法になってしまい、従来のシリーズより粘って先に進める気になれません。

・夜
賛否両論だと思いますが、個人的に今回最も残念なシステムでした。
たいまつを所持していないと視界がほぼ無い上に敵から受けるダメージが大きく増えるので、歩いた瞬間それまで見えなかった敵にいきなり殴られて即死します。
たいまつは消費アイテムなので常に用意することが出来ず、無い＝即死の図式が成り立ち理不尽感でいっぱいです。
持ち込みできるダンジョンはたいまつ・気配察知の腕輪等あらかじめ用意すればいいのですが、持込無しで長い夜がある置けずのダンジョン等では夜になったら高確率で強制的に殺されます。
夜は2、3フロア進む間に一度訪れる程出現頻度が高いシーンなのに、一部のアイテムが無いと対処出来ないのは如何なものかと思います。
緊張感があって良いと思える人が羨ましいです。

逆に気配察知の腕輪等で敵が見える状況になると、アイテム消費の無い「技」を使用し遠距離から一方的に敵を倒せるようになります。これもまたバランスとしてどうかと思います。

いわゆる「別ゲー」レベルのシステムなので、次回作を作る際は夜専用のダンジョンを作りそこだけのシステムにするか、そういうゲームを別に作って貰えればと思います。

COMMENT

一応全ダンジョンクリアした上での感想です。
主に持ち込み不可な「もっと不思議なダンジョン」をメインにプレイしているので、視点が偏った感想になっているかと思います。

従来作品よりシステム的な追加・変更が多く戸惑うところもありましたが、「新しいシレン」として大分楽しめました。
シレンファンなら買いだと思います。

・購入検討中のシレンファン向けシレン4バランス情報
従来作品は盾の強さが重要な「盾ゲー」的なところがありましたが、今回は剣の印に優秀な物を増やしバランスをとっている感があります。
しかし、敵の初期配置数や沸きが早くなり、後半の回復力低下も重なってしまい、結局従来作品より消耗が厳しくなっています。敵の攻撃に耐え切れません。
そこで「敵を避ける」事が前提になってくるので、腕輪を使って戦いを回避出来る状況に出来ないと進むのが難しいバランスです。（腕輪は壊れなくなっています）
簡単に言うと「耐える」が「避ける」になったと考えればバランス的にわかりやすいかとおもいます。