NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・テンポ
トルネコ３、シレン３等のもっさりした動きや、余計なモーション（アイテムを拾う動作や
一個一個壷にアイテムを入れるモーション、その他本質とは無関係な見た目だけの動作）
がなくなり、非常にサクサクと快適にプレイできます。
プレイしててゲーム内容以外の点でまずストレスが溜まることはありません。
・成長システム
「武器が成長するシステム」と聞き、自分は本来「もっと不思議」における「巣潜り」での
サバイバルこそシレンのメイン内容だと思っているので、武器が成長するシステムは
どちらかというと、武器を強化して潜ることが前提となっている「持ち込み可」のダンジョン
では有効なシステムかもしれないが、持ち込み不可の「もっと不思議」しかプレイしない
自分には無用なシステムと思っていました。
しかし、ふたを開けてみると、むしろ、武器の成長により特殊能力武器の発動率が上がる反面
合成の材料で使った場合には、成長した分は引き継がれないという仕様のために
今まで完全に合成の材料にしかならなかったようなアイテム（見切りの盾のような基本値が
低い盾など）も、成長させて見切り率を上げることにより、「もっと不思議」でメイン盾と
して使うという選択の可能性が出てきました。
単純に、見切りの盾や、皮の盾（腹減りダウン）などは合成の材料にしかならなかった
旧作と比べて一段階深みがあるシステムになったと思います。
・HP回復度
賛否あるようですが、後半になればなるほどHP管理がシビアになるので良調整と思います。
・ストーリーが邪魔をしない
「潜ること」をメインに持ってきているため、ストーリーがダンジョン探索を邪魔しません。
ストーリーは二の次ですぐにダンジョンに入れ、その後のストーリー進行に従って
細切れの短いダンジョンを何度もプレイさせられるということがありません。
クリアまでに潜る階数も過去作よりも多く、旧作シリーズを散々やりこんだ人でも
巣潜りで挑戦すればかなりの歯ごたえを味わえます。
・新規モンスター
多くのモンスターが新規で、意外な能力や鬼畜な能力を持っているので
モンスターの特性をまた覚えなおさなければなりません。
初見の敵と対峙した時には初代シレンをやっていた時のようなドキドキ感が味わえます。
・特殊モンスターハウスの仕様
初代シレンやシレン２、外伝アスカ等は、５階などの低層で特殊モンスターハウスが出た
時も全てのレベルのモンスターが混在していてスリルがあった（もっと不思議において）。
５階程度で高レベルモンスターが出るのは理不尽ともいえるますが、それを切り抜けた時の
快感は格別で、なくてはならない要素の一つだったと思います。
対して、シレンＤＳを初めとする最近のシリーズでは５階などで特殊モンスターハウスが
出る場合、モンスターは全てＬＶ１等に固定されるという仕様に変更されました。
（もしくは、もっと不思議には特殊モンスターハウスが存在しない、武器持込前提の
ダンジョンにしか登場しないなど）
死ぬ危険は減りましたが、その分切り抜けたときのカタルシスも大分減少していたと思います。
シレンは一般的なＲＰＧとは異なり、ＬＶ１の状態でもアイテムを駆使すれば
高レベルモンスターでも倒せるという懐の深いゲームなのだから、このような制限は
個人的には非常に残念な変更でした。
今回、シレン４は、５階程度の特殊モンスターハウスは、ＬＶ１?２のモンスターが
出る仕様となり、ちょうど、以前のシリーズと、最近のシリーズの折衷的な構成に
なっています。
個人的に初代の仕様の特殊モンスターハウスが好きなので、全レベルのモンスターが登場
しないのは残念ですが、改悪だと思っていたシレンＤＳの仕様からは一歩改善したので
良い点としてあげておきたいと思います。
・結構なレアアイテムでも、大抵の武器やアイテムが拾える
トルネコ３以降のシリーズで、それまでは「普通」に登場していたような
多くの特殊能力を持った武器や盾、その他アイテムがレア化し、
多くが深層限定のレアご褒美の扱いとしてしか登場しなくなった。
レアご褒美としてしか登場しないということは、「もっと不思議」では入手する可能性が
無いということになり、「もっと不思議」こそメインと考える自分にとっては
トルネコ３以降の「レア沢山」の方向性は、大変に残念でした。
常々「アスカ外伝」の白蛇１階で「みかわしの盾」や「にぎり変化の剣」
等のレア武器を拾えた時の喜びをもう一度味わいたいと思っていましたが
シレン４は、トルネコ３以降のシリーズで継承されてきた「何でもレア化」の傾向が、
かなり無くなり、かなり「凄い」武器やアイテムが、普通に１Ｆ等で拾えるように
なりました。
（それでも深層限定のレア武器は存在しますが、最小限に抑えられていると思います）
・夜
夜は不安要素の一つでしたが、適度に緊張感のある良い要素だと思います。
ただ、夜のモンスターと対面では戦えない（戦ったら死ぬ）システム上
殆どのモンスターは技で攻撃を受ける前に殺される存在となり
昼のモンスターより個性が薄いという感じは持ちます。

BAD/REQUEST

・両手持ち武器が出てこない
おなじみの武器は登場しますが、ヤリ、矛の盾、如意棒、グランドカウンターなど
両手持ち武器が登場しないのは寂しいです。
また、両手持ち武器ではありませんが「正面戦士の盾」「かつおぶし」のような
一癖ある武器も今回は登場しません。
これらの武器が好きだっただけに出てこないのは少し残念です。
・階段やアイテムの吹き飛ばしができない
「仕様の違い」と言ってしまえばそれまでですが
階段の移動などはゲームに深みを与えていたので仕様の変更は少し残念です。
・意味の無いアイテム（？）
基本的にどんなアイテムにも使い道があるというのがシレンの良い所だと思うのですが
「ただの杖」など存在価値の分からないアイテムがいくつかあるような気がします。
それらは売る意外にも、なにかしらの
使い道があれば良いのにとおもいました。
（他の杖との合成に使うと回数を増やせるなど）

・武器の成長については「良い点」で述べましたが
逆に、成長しても特殊能力の上がらない武器や盾も存在します。
それらの武器はやっぱり合成材料にしかならないわけで
それらの武器も、成長することにより何らかの効果のアップがあれば
同様に「メインにするか、合成材料にするか」で悩めるわけで
よりゲームが深くなったのではないかなと思います。

・フリーズ
自分は８０時間やってまだ一度もありませんが、いくつかあるようなので
悪い点としてあげておきます。

COMMENT

現在シレン４は８０時間ほどプレイしています。
これでもまだまだクリア後のダンジョンは多くが手付かずで
恐らく、５００時間以上は余裕で遊べそうな感じです。

ちなみにシレンシリーズ（トルネコシリーズ含む）ほぼ全て最終ダンジョンまで
プレイしてます。（GBは持っていなかったのでGB版は除く）
おおまかに言って
ＳＦＣシレン、シレン２、外伝アスカはどれも１０点満点でいうと９?１０点くらい。
逆にトルネコ３、シレンＤＳ、シレン３などは平均点未満の出来だと思っておりますが
今回のシレン４は、現時点では９点くらいの出来だと思っております。
最近のシレンシリーズに失望してた人にもオススメできる良作だと思います。