NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

■仲間との会話
DQ6のキャラクターたちはDQ4のようにそれぞれのバックグラウンドが語られる序章のようなものがあるわけでもなく、ただ何となく仲間に居た感が強かった。
しかし、今回DS版で会話システムが導入されたことで、随分とそれぞれのキャラクターたちの存在感が肉厚に感じられるようになった。
とくにバーバラやアモスなどはSFC時代よりもファンを増やしたのではないかと思う。

BAD/REQUEST

■仲間モンスターの削除
・モンスターを仲間にするというやりこみ要素が減った。
・一週目では人間パーティでクリアして、二週目はモンスターパーティでクリアしよう！　なんていうプレイスタイルも削られた。
　（仲間スライムの数的にはやれなくもないが、加入時期が遅過ぎるため、ほぼ不可能）

害になる部分だけが大きく目に付き、これで改善された部分が全く見えない。
翼をもがれたような感覚。

ゲームデザイナーがインタビューで、このことを「シェイプアップ」と表現していたが、全くの見当違いと言わざるを得ない。

■追加要素
追加要素は、DQ6ファンなら誰もが待ち望んだであろう「本編で語られなかった様々な謎を解明する追加エピソード」……ではなく、スライムカーリングというミニゲームと、夢交換という謎システム。
実際触ってみた率直な感想……最高につまらない上に、なんのメリットも無い。
これこそシェイプアップすべき「贅肉」だと感じた。

■ベストドレッサーコンテスト
全部の装備、とまでは言わないが、特定の装備を身に着けた際にグラフィックを変える等、最低限の工夫が欲しかった。
SFC時代から比べ物にならないほど向上したグラフィック面での表現力がまるで活かされていない。

■「とくぎ」「まほう」の統一
それぞれ種類が多いのに統一されてしまったため、選ぶのに時間がかかる。

■プレイ寿命の大幅な短縮
上記に上げた点の全てがこれに繋がる。
やりこみ要素もなく、追加要素もなく、SFC時代と比べて明らかにプレイ寿命が短縮された。

COMMENT

15年前の作品を磨き上げることが出来ないクリエイターたちの無能さだけが目に付く。
恐らく自分たちが世に送り出した作品を愛してなんかいないのでしょう。

SFC時代からのDQ6ファンで、リメイクをずっとずっとずっと待っていた人間としての今回のDS版DQ6には失望しか感じない。