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GOOD!

スクラッチを引く楽しさ。これが何物にも代えがたいほど面白い。
いい選手やお気に入りの選手を引き当てた時のうれしさは、
ぜひ万人に体験してもらいたいところです。

ともかく購入以来、時間を忘れては待っています。
これほどまでに熱中度の高いゲームはほとんどないと思われます。
したがって、熱中度は文句なしの５。
加点方式であるなら、７とか８とかつけたいくらいです。

BAD/REQUEST

タッチペンによる操作で、誤操作が起こりやすいこと。
あと、試合中の指示が、入力できないことが良くあること。
以上が細かい不満。

でも、それ以上に不満なことがこのゲームにはあります。
ちょっと長くなりますけど、書かせていただきます。

以下の２点が、今回どうしても我慢できない不満です。
?運任せ的な要素
?選手のデータ数値

まず、?から説明します。
今回のゲームには、選手・施設の取得から育成に至るまで
さまざまなところで運の要素が左右します。
スクラッチでお目当ての選手が引き当てられない、
ここまでなら何とか許せますが、施設にまで運が絡むのはちょっと…

極めつけは、育成に運が絡むということ。
これが自分にとって、何よりもつらいところです。
具体的に説明しますと、選手の能力を上げるためには留学が必要です。
この留学が成功するかどうかが、運次第・・・というわけです。

もちろん、ある程度適正な留学先に選手を送れば成功します。
だけど、自信系とか特殊スキル系の能力の解放が成功するとは限りません。
実はこっちの方が大切で、これらが成功しないと留学は実質大失敗。
なぜなら、自信の上限が制限されてしまう？からです。
コスト６の選手なら、自信は留学なしに育成しても「確固たる」まで
上がりますが、自信系の留学に失敗すると「それなり」までしか上がりません。
（自分は何度も自信をつけさせようと頑張ったが、ダメでした）
こうなると育成結果はひどいもので、正直低いレベルの留学先で成功した方が
おそらく最終結果は、遙かに能力の高い選手になります。

と、なると、高レベル留学先に選手を派遣するのはギャンブル。
（しかも、成功確率はあまり高くない）
能力の高いレア選手で、留学が失敗した時の失望感と言ったら・・・
ともかく、うまく育成するかが能力を引く出すカギだった従来に比べ、
かなり嫌らしい要素となってしまった感があります。


さて次に?。
今回レア選手なるものが存在しますが、その選手がバランスを壊すくらい
能力の高いものとなっています。
ハッキリ言って、レアの大久保が、釜本の能力を凌駕します。
これは現実から考えるとありえない話で、制作者の良心すら疑います。

全体的にみると、アドバンス版のサカつくまでが
過去の名プレイヤー＞現在の名プレイヤー
架空日本人選手＞Jリーグ選手

だったのに対し、今作では完全に
過去＜＜現在　架空日本人＜＝Jリーグ選手
くらいになっています。

苦労してジード（ジーコ）を出しても、能力はジェラードより下くらい。
ありがたみも何もありません。


さらに付け加えますと、最強チームを作るとなると、
日本人選手は１人も候補に挙がりません。
（全体的に現役外国人の能力が高すぎる傾向にある）
一部のカップ戦とかは、外国人に制限がありませんから、
結局強いチームは、外国人だらけということになります。

で、外国人も獲得した初期は能力が低いので、Jリーグで能力を上げます。
先に進むと、Jリーグは育成リーグ、主力は現役外国人、日本人は適当。
こんな構図になってしまいます。
これほどまでに、過去の名選手・自国のJリーグを馬鹿にした作品もないです。


ここから先は自分の意見なのですが、サカつくシリーズの醍醐味は
限られた制限の中で最強のチームを作るということが面白かったんです。
このゲームは、超えてはいけない制限を超えてしまって、
なおかつ夢がなくなってしまったゲームです。
何より、日本人選手が、まともに活躍できないわけですから。

運の要素を取り入れるのであれば、以前にあった才能開花などの方が
よほど夢があって面白かったと思うのですが。
例えば、才能開花した選手は、開花１回につき１レベル分余計に育成できるとか。
通常は１０レベルで育成終了なのが、１１まで育成できるわけですね。
そうすれば、どんな選手にも最強レベルになれる可能性があるわけだし、
思い入れのある選手だけで最強チームを作れるかもしれません。

COMMENT

非常に中毒性のある面白いゲームながら、耐えがたいような不満のあるゲーム。

過去の携帯用サカつくには、アドバンス版がありました。
自分はこのアドバンス版を、足かけ５年以上わたって遊びました。
おそらく世界で一番と言っていいくらい長く遊んだプレイヤーかもしれません。

このゲームが良かったのは、運の要素が非常に面白かったからです。
才能開花すると、一回り能力が上がるので、開花した選手で最強チームを作る、
これに長い時間をかけて遊んだものでした。
また日本人の能力も、世界のトップレベルにあったので
文字通りJリーグの制約の中で、世界最強レベルのチームが作れたんです。
（架空のトップレベルが、世界のトップレベルにあった）
アドバンス版の河本鬼重は、ペレ（エレ）をも凌ぐ本当に世界最強のFWでした。

次回作を作るのであれば、以前のように過去の名選手や架空日本人選手の
能力を以前のように戻してほしい。
Jリーグの範囲内で、世界最強チームを作れるようにしないと、
わざわざJリーグを題材にしている意味がないと思います。
シリーズごとに弱体化してしまう鬼重は、もう見たくないです。