NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

【忠実なリメイク】
新システムの運命の糸により連携や関係等が加わりましたが、これらの要素はプレイヤーが望まなければ使わないことも可能な為、オリジナルとほぼ変わりないプレイが可能です。
戦闘のバランスもほぼそのまま受け継がれているため、純粋にグラフィックが強化されたリメイクとして楽しむことが出来ます。
また音楽についても同様の事が言え、オリジナルを損なわず洗練されたアレンジが懐かしの名場面と共に流れて来た時にある種の感動とノスタルジーに浸ることが出来ました。

【練られたプレイアビリティ】
バトルエフェクトのカットを皮切りに快適なプレイの為の配慮が随所に感じられます、チェーンエンカウントによる最大５０体の敵との戦闘となればエフェクトカットは当然の機能と言えるでしょう。メニュー画面の装備と能力の遷移が左右キーで出来るなど細かい点にも配慮がなされています。
また、オリジナルには無いステルス(敵に発見されない)や高速移動などが追加され、ストレスフリーに徹底しています。

【Sagaらしさ】
ある種のB級臭さというか、とにかく好きなものを詰め込んでしまおうといった感じのごった煮感は健在です。
またサガシリーズの特徴として強大な敵に相対した時にもなんとか倒せてしまう絶妙なバランスが挙げられ、今作においてもその特徴が受け継がれています。
今回は新要素のリミットドライブという瀕死時に能力や連携率が飛躍的に上昇するシステムが絶妙に機能しており、ボス戦時の瀕死時はもちろんのことチェーンエンカウント時にはリミットドライブが発現し易くなっており強大な敵に打ち勝つ爽快感を見事に演出しています。
瀕死時に能力が上昇するシステム自体は目新しい物ではありませんがその使い方は流石と言わざるを得ません。

BAD/REQUEST

【忠実であるが故の】
前述したように近作はかなり忠実なリメイクとなっており台詞や展開なども忠実さを優先しているがために坦々とした印象を受ける感は否めません、そのためオリジナルをプレイしていない層がどのような感想を持つのかという点で若干の不安があります。

COMMENT

前情報で連携などの新システムがピックアップされていたため全く新しいゲームをするつもりで意気込んでいたいのですが、良い意味で肩透かしを食らった気分でした。
くどいようですが兎に角忠実なリメイクになっておりその懐かしさも相俟ってグイグイとプレイを進めあっという間のクリアとなりました、１周のプレイ時間は２０時間前後ですが肉食い図鑑や闘技場、魂の暗域など周回プレイにも耐えうる内容となっています。
グラフィックはDSソフトとしてはかなり上の部類に入ります、とにかく隙の無い出来ですのでシリーズファンはもちろん未経験者にも是非プレイしてもらいたい作品です。