NintendoDS mk2 :: テイルズオブハーツレビュー

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テイルズオブハーツレビュー

発売元	バンダイナムコ（オフィシャルサイト）
発売日	2008/12/18
価格	6,650（税込）
レーティング	【Ｂ】12歳以上(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon（アニメムービーED ／ CGムービーED）
タギングトップ3
タイトル概要	心と出会うRPG

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
3pt	5pt	4pt	4pt	5pt	5pt	2pt

総合点
87pt

GOOD!

全体として非常にテンポがよかったと思います。
ゲーム画面も戦闘も非常にスピーディに進められる。
ロードは速いし歩く速度も非常によろしく、展開も全体にスピーディ。
ボリュームは据置と同等以上あり、ダンジョンも決して狭くないんですが
途中でだれることなく一気に完食できました。すばらしい。

グラフィックも3Dでの無理をせず、戦闘は2Dに絞り、
それでいてフィールドも戦闘も丁寧に仕上がっているのがとてもGood。
DSのRPGとしてどういう取捨選択をするかという点において素晴らしかったと思います。
グラフィックの「美麗さ」で突き抜けてはいませんが、「取捨選択の的確さ」という点が
他のDSRPGと比べて傑出しているので、これを高く評価して、敢えて5点行きます。

戦闘も非常にテンポよく、難易度も幅広く。
アクション苦手・嫌いならSimpleでストレスなく、
戦闘命なら難易度を上げればスリル満点。

キャラクターも魅力的ですし、フェイスチャットも面白かったです。
戦闘後会話が意外ににやりとする出来だったり。
クリア後にミュージアムで見られるのもよかった。

音楽もいい曲が多かったです。サンドリオンとか、ぐるぐる頭を回ります。
言うまでもなく主題歌はすばらしい。

BAD/REQUEST

中断機能は是非つけて欲しかった。
携帯機という性質上、いきなり電源切らざるを得ない場面も多いので・・・。
フタでスリープだと次に他のソフト出来ないんですよね。

メインストーリーは・・・まあテイルズですね。いい話ですが
ちょっとチープなのと、終盤ジャンプマンガを思わせる引き延ばしが気になります。
こういう世界でこういう作品なのでこうなんでしょうが、
このシリーズのストーリーにあんまり深いものは求めない方がいいのかも。
（ストーリーの項目が見あたらないですが、入れるなら3点です）

アニメムービー版買っていれば問題ないことなので評価には反映させませんが
CG版ってのは何を考えて企画したのかと。
テイルズの甘酸っぱいストーリーやラノベ真っ青の反則寸前チャットは
アニメ絵・3等身キャラ・マンガ風吹き出しという世界だからこそ許される面があって
リアルキャラを思い浮かべてこれらをやっても薄ら寒いだけのような気が・・・。
マンガ・アニメの作法で成り立っているテイルズと、リアルCGとの相性は最悪だと思います。

COMMENT

DSの利点難点を十分に検討して生み出された名作だと思います。
RPGにおいてテンポがこれだけ大事なんだ、ということがよくわかりました。
ストーリーについては多少の難点もありますが、それでもテンポさえよければ一気に走れる。
光ディスク機ではなかなか出来ない芸当です。
アビス含めPS2のいろんなRPGのテンポの悪さにコントローラ投げそうになった身としては
これだけの大作をこれだけのテンポで実現したことに感動です。

ロード地獄対策は最近やっと他のハードでも目を向けられ始めているところですが
徹底されてない部分も多いようで、現状ではまだこの点はDSの強みだと思います。
これを完全に生かし切って、逆にDSで無理な部分はきっぱり捨てることで
大ボリュームと快適さを見事に両立したRPGを実現してくれました。
過去の犠牲は無駄じゃなかった。

次回作をもし他のハードで作る場合でも、このゲームテンポを目指して
頑張って欲しいと思います。
PSPで作ったのにメディアインストールなしとか、そんなことが絶対にないように祈ってます。