NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

ボリューム満点のシナリオ（熱中度５）
自分の予想を裏切って、シナリオの起承転結が波乱に満ちている。また、サクサク進む割にはシナリオが良い意味で長い。結構進んだなと思ってプレイ時間を確認したら、３０時間くらいしか経っていなくて、「これだけ進んだのにまだこんな時間？」と感じた。（エンディングまで６０時間）序盤のシナリオが遥か昔に思えた。サブイベントも豊富で、一通り終わったと思えた村や街でイベントがよく発生する。


キャラが立っている（満足感５）
パーティ内の感情や情況を丁寧に描かれていて、違和感無くキャラ達が苦難を乗り越え成長していく姿が良かった。主人公はシングだが「みんなが主人公」に近いと思う。正直、このパーティメンバーの人間関係がうらやましく思えた。また、サブキャラにも焦点をあて、その背景がしっかり描かれている。

個性的なパーティメンバー
プレイする前の印象とは打って変わった。話が進むにつれてメンバー全員に感情移入できた。その中でもベリルの存在は大きかった。プレイヤーに代わって暴走気味のおバカ二人に、ツッコミを入れてくれるので。

広がりを感じるカメラアングル
特定のマップでは地平線が見えるくらいの低めのアングルがある。これはとても良く、世界観がグッと広がった。

バトルのサポートメンバー
バトルに参加していないキャラでも、サポートキャラとして参加できるのが良い。これによって使わないキャラが極力減った。

シンボルエンカウント
マップ上に敵のシンボルが表示されるので、連続エンカウントのもどかしさがない。

迫真の演技の声優
プロの声優さんの演技には感服。素人さんには決してマネできない。

キャラのスキルアップが容易。
前回プレイしたデスティニーＰＳ２版では、キャラの成長スキル設定が面倒だったが、今作ではそんな煩わしさがなく、シナリオに専念できる。

ＤＥＥＮによる主題歌
作品のイメージにすごく合っている。まさにこれのために作ったという感じ。ＣＤも聴いたが、最初は主人公とヒロインの事だなと思っていたのが、シナリオが進むにつれ、全ての登場人物に当てはまる様な壮大な曲だった。作品内では曲の２番目が未収録なのが惜しい。

BAD/REQUEST

一番のＢＡＤは中断セーブが無い
これがあれば個人的には完璧。セーブポイントが多いのが救い。

不便なスピルメイズ
人の心の中にリンクしてその人物のダンジョンに入るアイデアはいいが、歩ける歩数が限定され、それが無くなるとゲームオーバーというのは頂けない。バトルや宝箱で増やせるとはいえ、ゴールまでの道をハズすと、仕様上、手に負えないので強制退去でいいと思う。

ＤＳの限界？
オープニングムービーでは曲の音割れがある。後、あってもいいだろうという所でボイスが無い。まあ「肝心なところ」では大概ボイスがあるので、そんな不満はないけど。

COMMENT

ひととおりクリアしてみましたが、携帯機でこれ以上のボリュームと高いクオリティが今まであったかと思うほどでした。グラフィックのプロ、シナリオのプロ、声のプロ、音楽のプロ等々それぞれの道の人を結集させて作ったという感じがします。

総評としてはゲームによくある様なストレスがない、ほぼイイトコづくめの良作でした。ぜひＰＳ２等へのリメイク移植を期待したいですね。

※自分が購入したのはアニメムービー版です。