NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・アニメ調のゲームが増える中、シリアスな雰囲気の絵は貴重。
・悪魔城潜入後→ドラキュラ退治が定番だったシリーズとは一線を画すストーリー。今までのキャラは鞭を持っていることが絶対条件だったが、別段それが無くても楽しめた。
・一本道のマップも雰囲気を大事にしているからこそだと思った。ボリュームだけのマップだと回るのが面倒。
・珍しく完全にハッピーエンドではない。
・最終ボスが第一形態→第二形態→第三形態の変身型ではなくなった。
・攻撃をした時に画面外にも多少の当たり判定がある。
・使いまわしの敵キャラが減ってオリジナルのキャラが増えた。ボリュームを出すためにありがちな水増しをせずに新しく作ろうと思ったところが評価できる。
・操作性は主人公が魔法系に変わったせいか快適にプレイできた。暫く魔法を使わないとＭＰメーターが一気に回復するところも良かった。
・程良い難易度。ボスはパターンを覚えればキャラのレベルが低くても攻略できる。ボスは全員ノーダメージで倒せるようになっている。ノーマル→ハード→ＬＶ１の中から選べる。クリアだけならノーマル・ハードをやれば事足りると思う。ハードへのＬＶや一部の装備品を除く持ち越しが可能なので随分楽になる。一周目でノーダメージが無理な人でも二周目でチャンスがあり、大部分のボスに力押しができる。ＬＶ１は物足りない、簡単過ぎるという人にお勧め。
・前作よりおまけキャラは少ないが充実している。操作に慣れてくれば本編の主人公より軽やかに動ける。タッチペンの瞬間移動も最初は不便だったがこれも慣れ。技の一時的に無敵になる時間やキーの割り当ても上手。
・致命的なバグが無い。
・ＢＧＭが良い。気分や雰囲気を盛り上げてくれる。ＤＳシリーズで順位をつけるなら刻印→蒼月→ギャラ
・主人公の回避行動が変なのを除いてドット絵も良くなった。とにかく敵もよく動く。
・フルボイスではなかったので安心した。会話シーンで声が無くても全然気にならないしＢＧＭ等他のところに容量を使ってくれたのがよかった。
・サウンドモードが良い。ＢＧＭ・ボイス(日本語と海外)を聴ける。

BAD/REQUEST

・ストーリーに無理な捻りを加えた為に性格や挙動がおかしいキャラがいる。
・主人公が状態異常になると使い魔が一瞬で消える。ゾンビは敵の弾丸を掻き消すなど実用性のあるキャラばかりだったが毒になっただけで消えるのはちょっと微妙。
・もう一人おまけキャラが欲しかった。前作のシステムを流用すればできないことはないと思うが。別にいなくても問題ないけど。
・装備、魔法の切り替えを便利にする魔導器があるが不便。戦闘中いつの間にかボタン操作をミスして切り替えしてしまい、ハートを無駄に消費してしまうこともしばしば。途中から使わず、メニューを呼び出してチェンジした。ＯＮ、ＯＦＦにもできるのでプラマイゼロ。
・女性主人公の声が大根っぽい。

COMMENT

過去にＰＳ１月下・ＧＢＡ三作・ＤＳ前二作・ＰＳＰクロニクルプレイ済みです。
前作まではボリュームで勝負していたのに対し、今作は内容で勝負している感じがしました。
シナリオの内容が薄いと指摘する人がいますが、それは毎度のことです。元々このシリーズにそこまで深いストーリーを期待する人がいるとは思えません。探索型になったのは月下からですがどちらかと言えばシナリオよりもＢＧＭや絵、雰囲気にシステムで勝負しているゲームでしょう。

今までの作品と比較すると、刻印は操作性なども申し分無く、やり込めば十二分に動けるようになります。特におまけキャラでのプレイは魔法の力押しやアイテムでの回復が一切できないので、ある程度の慣れが必要です。その分シンプルで技の使い易さがずば抜けているので本編の主人公よりも「アクションゲーム」ができます。
私の場合、本編をクリアしたらおまけモードをプレイして、それからはプレイしなくなりますが本作は時々おまけキャラでのボスラッシュをやります。自分で言うのもなんですが、私はボスラッシュモードやアイテムコンプ、俗に言う「やりこみ要素」に一番遠い人間だと思います。アイテムは７、８割、ボスラッシュは１、２回くらいやったらもうやらない、その程度です。
何故か熱中してしまう、こんな作品を次回も待っています。

最後に、ちょっと惜しいなと思ったのがサウンドモードです。
ＰＳＰクロニクルのステージＢＧＭのように没ボイスの割り当てができても面白かったかも知れませんね。

ＤＳからこのシリーズを始める人には蒼月→刻印→ギャラをお勧めします。