NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

○オリジナリティ
トンデモ系サッカーRPGというコンセプトは個性的で面白いなと思いました。
試合中、炎をまとったり嵐を起こしたり雷を操ったり……という必殺技は、現実離れしていて笑ってしまいました。
モブキャラを一部除いて片っぱしから仲間にできるというアイディアも斬新だったと思います。

○グラフィックス、音楽
1000人以上のキャラクターの顔イラスト、ポリゴン、ミニキャラクターを用意したのはすごいと思います。
ポリゴンなんかはパーツの使い回しもありますが、ただの色違いというキャラクターは今のところは見当たりません。
ムービーの内容や、音楽（特に最終戦のBGM）での演出もよかったです。

○快適さ
通常の状態で、漢字にルビが振ってあるのは驚きました。小学校の低学年のプレイヤーにも親切だな、と。
ゲーム内にチュートリアル画面がある、常に目的や目的地が表示される、「ブログ」でそれまでのストーリーの概要をチェックできる等、迷いにくくストーリーを忘れにくい仕様になっているのもいいと思います。
三か所にセーブできるというのもプラスポイントではないでしょうか。

○熱中度、満足感
現実離れしたトンデモサッカー、トンデモストーリーではあるものの、熱い主人公や王道っぽいストーリーは面白かったです。
エンディングの演出も（歌はともかく）長編アニメのエンディングみたいにほのぼのしていて、個人的には満足でした。
レイトンシリーズのキャラクターが少しだけ登場するのは、おまけ要素としてよかったと思います（未プレイの方でも気にならない程度の出番だったので）。

BAD/REQUEST

○快適さ
人脈システム（広大なマップのようなもの）でタッチペンに対応していないのは不便です。
すごく離れた場所を見るには十字キーでずっと辿っていかなければならないので、タッチペン対応にさせた方がよかったと思います。
あと、必殺技を購入する画面では技の強さで色が区分されているにもかかわらず、必殺技を覚えさせる場面では技の種類（シュート技、ドリブル技、ディフェンス技）で色が区分されているので、どちらかに統一した方がわかりやすかったのではないでしょうか。

○熱中度、満足感
仲間にできるキャラクター1000人以上に対し、実際にパーティにストックできるのは32人というのは少なすぎると思います（初期メンバーと強制加入のキャラクターだけで14人を占めてしまう）。
そのうえ、一度メンバーから外すと再加入の際にレベルは初期に戻ってしまったり、低レベルのキャラクターとのレベル差が縮まりにくいので、せっかくの「1000人仲間にできる」という売りが十分に生かしにくくなってしまっています。
クリア後のお楽しみ要素ややりこみ要素が薄いので、もう少し何らかの特典をつけてくれてもよかったかな、とも思います（せめて選手名鑑を二周目に引き継ぎ可能にして欲しかった）。
ぜひ世界大会までやってみたかったです。

COMMENT

「レイトン教授」で体験盤をプレイしてから発売を楽しみに待っていました。
全体としては「惜しい！」という感じです。
もう少し時間をかけていればもっといいものになっていただろうな、と。
ただコンセプトはすごく面白かったと思うので、続編が出るなら改善に期待したいです。
クリア後はあまりすることがありませんが、クリアするまでは楽しかったのでもう少しストーリーが長いとよかったかな……。

サッカーの試合中に、炎をまとい嵐を起こし雷で攻撃し、審判が見てないのをいいことに（たまに見てるけど）暴力行為を働き、龍が出たりペンギンが飛んだり不死鳥が現れたり等々、かなりのトンデモスポーツになっているので、リアルスポーツを求めている方にはまったく向きません。
やりこみ要素や育成要素もそれほど多くないので、そういうものを期待している方にもお薦めはできません。
純粋なRPGとも言えませんし、タッチペンの使用も必須です。
好き嫌いのわかれるゲームだと思いますので、購入前にある程度情報を確認することをお勧めします。