NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・操作性が良い。キーレスポンスが快適で、長時間、遊んでも、ストレスを感じさせない。

・新システムとして、マップに「セーブポイント」ができた。このセーブポイントで１回だけセーブデータが作れる。したがって、闘技場に入る前にセーブしておけば、仮に死んでも、そこから何度でも、やり直すことができるので、今までよりは、闘技場が利用しやすくなった。（余談ですが、中断データは、１回ロードすると消えてしまうので、初心者は注意）

・ＸボタンやＡボタンで敵の行動範囲が表示されるため、ケアレスミスで自軍を死なせる危険性が減った。

・ファミコン版ではクラスチェンジできなかった「アーマーナイト」、「戦士」、「ハンター」がクラスチェンジできるようになった。また、クラスチェンジできない、「ロード」（マルス）や「盗賊」などは、ＬＶ３０まで育てることができるようになった。これで、お気に入りのキャラをより強く育てる楽しみが増えた。

・ナバールは、ファミコン版では「傭兵」だったが、今回、新たにできた「剣士」という兵種に変更された。キルソードを所持し、一撃必殺のイメージのあるナバールには、傭兵よりも、剣士がふさわしいと思う。この変更は、非常に良かった。

・通信対戦ができる。オンラインショップでマップでは手に入らないアイテムが手に入る。（オンラインショップで、天空の鞭をを手に入れるとシーダやエストが...）

BAD/REQUEST

＊以下に述べる悪い所は、人によっては逆に、長所として評価する内容かもしれません。あくまでも、私個人の意見として読んでください。

・兵種変更が可能になった。このシステム変更は、初心者救済のためのものだとは思うが、個人的には、好きになれない。マップは同じなのに、兵種が変更可能になってしまうと、マップによっては、攻略が非常に簡単になってしまうこともある。
また、ＦＥはキャラクターに対する思い入れが非常に強いゲームである。ナバールは剣士や傭兵だからナバールなのである。僧侶のナバールなんて、何か悪い冗談にしか思えない。
もちろん兵種変更は、使いたくなければ使わないでゲームを進めることができるので、キャラクターイメージを崩したくない人は、使わないでゲームクリアすることは可能だが。

・今回のシステムで最凶の改悪ポイントは、外伝の出現条件である。外伝に進むためには、各章の開始時に、出撃可能ユニットが一定の数以下でなくてはならない。つまり、意図的に（わざと）ユニットを殺さないと、外伝には進めない。
前にも書いたが、ファイアーエムブレムはキャラクターに対する思い入れの強いゲームである。万が一、ユニットが死んだら、「即リセット」が基本のゲームなのに、あえてユニットを殺さないと外伝に進めない仕様にする、というのは昔からのＦＥユーザーに、喧嘩を売っているようにも思えてくる。
そして、外伝に進まなければ、今回の新キャラクターも仲間にすることができない。情報誌で紹介されていた「エッツェル」も外伝でしか会えないキャラである。

今回、外伝で仲間になるユニットは、あくまでも初心者ユーザーを救済するための、お助けユニットである、という意図が製作者にはあるのだと思う。今までのハードユーザーは、外伝に進む必要はないし、そのほうが、オリジナルの世界観を崩さずにストーリーを楽しめるということなのかもしれない。

しかしながら、外伝があるなら、そのマップも遊びたいと思うのが自然ではないだろうか。でも、あえてユニットを殺してまで外伝には進みたくない。
例えば、ハードモード５をクリアしたら、無条件で外伝に進めるようにするとか、殺す以外にも外伝に進むことができる仕様にしてほしかった。

COMMENT

ファイアーエムブレムもファミコンの１作目から、Wiiの暁の女神まで10作品が作られ、今回が、11作目である。
リアルタイムで、1作目から、すべてプレイしてきた人間としては、今回のリメイクはシステム的には、やや古臭く感じたことは事実。

不満な点もあるけれど、ゲームの熱中度は非常に高い。
ＤＳの２画面という利点を生かし、情報が見やすい点もゲームの快適さをより、高めていると思う。

騎馬系の攻撃後の再移動や、救出＆引継ぎなどのシステムは、聖戦の系譜やトラキア７７６以降のものなので、敵側の動きも、単純で、読みやすく、初心者が入りやすい作品ではないかと思う。

ＧＢＡ以降の作品に共通の、初心者にも楽しめる工夫が色々、なされているので、手ごわいシミュレーションではなくなったけれど、新たなファン層を広めるためには非常に有効だと思う。
まだ、やったことのない人は、食わず嫌いにならず、一度は遊んでみることをお勧めします。

ファイアーエムブレムは『聖戦の系譜』がシリーズ最高傑作だと思っています。今後、リメイクがあるなら、ぜひ、聖戦の系譜をＤＳでお願いしたい。
また、新作を作るならば、せめて、プレステの『ティアリングサーガ』と同程度の作品を、ＤＳまたは、Wiiで作ってほしい。