NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

　「好き嫌い」はあるでしょうが、正直ここまで「丁寧な造りのＲＰＧ」はあまり見掛けないと思います。デバックがしっかりしているのか、いわゆるバグなどの不具合は今のところ見掛けませんし、それよりチュートリアルの親切さは「これでもか」という程の水準です。「大半の操作をタッチペンとボタンのどちらでも可能にしている」ことを宣伝している点を含め、「ＲＰＧの間口を少しでも拡げよう」とする任天堂の姿勢が伺えます。
　また、「ギリシャ神話の世界」を宣伝文句に入れていますが、それほどクセのない雰囲気。万人向けに仕上げていると感じます（いわゆる「王道路線」の域に感じます）。個人的に「２Ｄドット絵」が好きということもあり（これまた丁寧です）、評点を上げました。

BAD/REQUEST

　購入前の最大の懸念は、昨年任天堂から発売されたＳＲＰＧ「アルカイックシールドヒート」の二の轍を踏んでいないか、という点でした。つまり、「傑作になる素地はあったのに、評価が散々になってしまっている」操作性についてです。
　残念ながら「部分的な改良は見られたものの、消化不良状態である」と認めざるを得ません（故に減点対象）。やはり無理にタッチペンと併用する必要もないような印象は拭えませんし（結局、悪い意味で「タッチペンに固執しているのが任天堂なのか？」とさえ思えてしまいます）、戦闘画面における動きの遅さもまた然りです（いろいろな要素を詰め込もうとすると、ＤＳの演算速度に影響を与えてしまうということでしょうか）。
　この点については「慣れ」である程度解消されると思いますが、「慣れるが早いか、飽きるが早いか」は紙一重の問題で、かつ重要な点と考えます。少なくとも「せっかち」な御仁には奨められません。　

COMMENT

　「ＢＡＤ」を記しながら気が付いたのですが、この作品はややＳＲＰＧ的な色彩が強いかも知れません。全くゲーム観は異なるのに「アルカイックシールドヒート」と雰囲気が似ているように思います。「アルカイックシールドヒート」をプレイ済みという方であれば、その手応えを参考に購入の可否を決めるのも一案ではないでしょうか。
　因みに、私の場合「挫折するかしないかの瀬戸際でプレイしている」といった状態です。