NintendoDS mk2 :: ヘラクレスの栄光〜魂の証明〜レビュー

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ヘラクレスの栄光〜魂の証明〜レビュー

発売元	任天堂（オフィシャルサイト）
発売日	2008/05/22
価格	4,800（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	ファンタジーRPG

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
5pt	3pt	5pt	3pt	4pt	2pt	2pt

総合点
72pt

GOOD!

●お話全般
ヘラクレスの栄光はやはりヘラクレスの栄光であった。
全体の雰囲気、所々の伏線、中盤以降からの盛り上りなど、全体的にかなり秀逸。
先が気になる！とプレイヤーに思わせてしょうがない。
メインキャラクターのセリフ回しや細かい動きなども上手く、イベントシーンの会話は見てて飽きない。
ギリシャ神話をちょっとかじってるとなおさら良である（シリーズ全部に言えるが）。

オリジナリティに満点をつけたのは、ストーリーを評価してである。

●音楽
なんというか、心地よい。壮大かつ優美。ゲームの雰囲気とマッチした、実にBGMしている音楽である。
そしてフィールド音楽は実に古参ホイホイ。
音オフでやるのはこのゲームを4割ほど損してるといっても言い過ぎでないと思いたい。
OPやタイトル画面のテーマとかフィールド音楽とかボス戦とかはついつい口ずさみたくなる。
文句の付け所が無い。

●動き
戦闘中もぬるぬる動く。先述したが、細かい動きが楽しい。そしてエリス可愛い。

●戦闘「システム」
色々と問題視されてるテンポの遅い戦闘であるが、戦闘システム自体は独特で考えさせられる。
ガンガンMP使ってエーテルに注意しつつオーバーキルを狙って…と色々戦術をたてるのが楽しい。
次回作があれば、テンポと共に是非もっと昇華してほしいところ。

ただ、選択の幅が少ない序盤はあんまりシステムを堪能できないのが残念である…。

BAD/REQUEST

◆戦闘「テンポ」
とにかく、戦闘テンポだけはすこぶるよろしくない。
一つ一つの動作に謎のタメがあるうえに、モーション一つ一つが丁寧すぎて、全体のテンポを破壊してしまってる。
動きは良いんだ、動きは…魔法のエフェクトとかかっこいいんだ…。
丁寧すぎてそれが仇になってる感じである。

◆親切すぎるチュートリアル
ことあるごとにチュートリアルが入るので、最初は「丁寧だなあ」と感心するもののだんだん「丁寧すぎるよ！そろそろ自重してよ！」になってしまう。
解説は大事だが、クドイ解説になるとあんま聞きたくは無いなあ。

◆その他
・宿屋に泊まるたびにいちいち一人一人に「回復しました」…はちょっと丁寧すぎる…。
・AIがアホの子
・清清しいほどに、ストーリーとフィールドMAPとダンジョンMAPが一本道（まあ割り切っちゃえば気にならなくなるけど）
・日記…

全体的に丁寧なくせに、痒い所に届いてない又は痒い所を掻き毟り過ぎ。

COMMENT

ここまで良い所と悪い所が明確に存在するゲームはそうそうない。
ある意味ヘラクレスシリーズらしいといえる。
私的には良い所が悪い所を軽く凌駕してるので、良作評価なのだが、
割と好みが分かれる作品かもしれない。

RPGは架空の世界感と重厚なお話、戦闘をじっくり噛締めて堪能するものだ！
と言う人はゲーム屋で「ヘラクレスの栄光下さい」と言おう。
このとき店員が間違えてスーファミの３か４が持ってきてしまってもそのまま買ってプレイしよう。たぶん楽しめるから。

RPGは気軽にプレイしつつ、サクサク爽快に進め、その爽快感を楽しむもんだ！
と言う人はあまり会わないと思うのでテイルズや無限のフロンティアあたりをオススメする。

どっちでもない人には、戦闘は慣れれば楽しめると思うので是非購入してストーリーを堪能して欲しい。音楽も素晴らしい。

この手の古き良きRPGはDSには少ない。
30時間はじっくり遊べるのでRPGに飢えた人はオススメする。