NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・十数年振りにヘラクレスの栄光の新作が発売された
・シナリオライターがこれまでの人と同じ(なので良質)
・音楽(是非イヤホンで聴いて下さい。出来ればDSLの方がより鮮明に聴こえます。)
・グラフィック(カクカクしたポリゴンではなく、非常に滑らかに敵も味方も動く。)
・キャラが生きている(それぞれの個性がハッキリしており、近年のようなどれも似たり寄ったりのキャラ設定ではなく、グラフィックの説明同様に敵も味方も個性がしっかり立っている)
・練金、鍛治、磨き屋の存在(磨き屋で錆びた武器を磨き、練金屋で力を引き出す。鍛治屋に行き、前の街で買った武器を素材と合わせて新たな武器にする。楽しいです。つい収集したくなります。拾った武器も練金したら新たなスキルが付く場合があるので捨てられません。)
・図鑑システム(少しずつストーリーに沿って埋められていくので、後で一気に読むと楽しいです。忘れていた内容を思い出せたりします。)
・戦闘(とても戦略性があり、考えさせられます。十人十色の攻め方が出来る。シリーズで一番の出来ではないでしょうか。)
・スキル(今回の目玉です。装備品に寄って発動出来るスキルが決まっており、弱い武器に良いスキルが付いてある場合もあるので付け替えが良い。戦闘中に付けたスキルが３つ４つ発動した時はニヤニヤしてしまいます。)
・シナリオ(上記にも書きましたが、シナリオが良質です。ヘラクレスといったらシナリオ！といっても過言ではないほど一部では有名ですが今回も良い出来です。泣けます。)

BAD/REQUEST

・戦闘のテンポ(敵、味方共に動きまくり、魔法合戦になりがちなのでテンポが悪く感じます。短期な人には向かないかもしれませんが、カードゲームやSLG、戦略を考えて圧倒的に敵をねじ伏せたい方にはお勧めです。)
・フィールドを歩く速度(遅い。とにかく遅い。)
・移動手段(シリーズ恒例のルーラの効果のノアルーン、リレミトの効果のダケープ、自分の船、操作出来るペガサスがありません。なので一度過ぎてしまった街、村には戻ることが出来ません。)
・細かな所(これは人によってだと思いますが、視点を切り替えながら移動すると思った方向とは違う方へ行ってしまうとか、明確なステータス画面がないなど。慣れてしまえば問題ないです。)

シリーズをやったことがある方は減点になるであろう所
・日記が無い(ヘラクレスの栄光３と４には日記システムというものがありました。仲間が主観で書くので面白く、次の目的地も解るという便利で楽しいものでしたが今回はありません。代わりに図鑑があります。)
・自由に飛び降りられない(飛び降りることによってショートカット出来たりと前は出来ましたが、今回は飛び降りられる所が決まってます。)

COMMENT

一長一短といった出来の今作。人を選びますが良質なRPGであることは間違い無いです。
全体的にテンポが悪かろうが、ついつい先が気になるストーリーに自然に体がついていきます。やっている感覚はSFC時代のRPGです。PSのような長いロードはないので安心して下さい。
人間には「慣れ」というものがあるので、最近面白いRPGやってないなぁという方は是非プレイして下さい。
ボリュームはクリアまで３０?４０時間程度。途中セーブも(一部区間を除いて)ダンジョンの中でも出来ます。
クリア後も充実。
開発者が用意した方法以外でも、本当の意味でやり込めます(食品食べて低レベルクリアなど)。