NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

序盤は甘めの難易度で操作や仕掛けに慣れさせて、
後半から本領を発揮するというアクションゲームの王道をいく構成。
後半までのステージ数が多いのは、難しいステージをクリアできない人への配慮か。

難しいステージでもストレスを感じさせない操作性は流石。

また目新しさは無いものの、全コース100点を目指すのはやりがいがある。
一筋縄ではいかない歯ごたえのある難易度は、アクション好きには魅力的。

BAD/REQUEST

前作と比べてしまうとどうしようもなく魅力の無い音楽。
幸い私は邪魔に感じることも無く慣れたが、
確かにじっくり聞いてみるとなんとも味気ない。
同じシステムの前作がしっかり売れて音楽面でも評価されている以上、
続編でガラッと雰囲気を変える意図がわからない。
よっぽど有名な作曲家でもない限り作曲者の個性は望まれないし、
そのような有名な方たちはある程度のジャンルに対応できる引き出しを
持ってらっしゃるものだと思うのだが。
今回の作曲担当は前作を無視することに躊躇いが無かったのだろうか。
ただ、先に述べたとおり過度に期待しなければそれほど邪魔ではない。

ミニゲームは前作をやり込んだ人なら誰もが一度は挑戦した内容ばかりだが、
そのせいで一般のプレイヤーには受け入れられそうにないと感じた。
何より、コースの途中で挿入されるような内容ではない。
これもやはり前作のほうがテンポがよく、対戦型だったために楽しさもあった。
製作者が勘違いしていそうで怖いが、単に記録更新を目指すという内容は、
それほど多くのプレイヤーに受け入れられるものではない。
アイテム制廃止に伴い、ごほうびが人数アップだけというのも味気ない。

そのアイテム制廃止だが、本来その使用は任意であって
初心者救済以外の何物でもなかったはずのシステムを廃止する意図がわからない。
あくまでもアクション上級者にしかクリアできないバランスを実現するためか。
私などは、アイテムの効果による各ステージでの不具合や影響を検証する努力を
製作陣が惜しんだために削られたのではないかと勘繰ってしまう。
それほどまでに、削る意図がわからなかった。

ベビーが揃っていないために初回は完全クリアできないコースがあるのは閉口。
それならば最初から全員使える設定にしたほうがよかった。
まあツタが伸びていたりとあからさまでわかりやすい点は救いだが、
それに気づかず延々とさまようプレイヤーも少なからずいるはず。

これは不満ではないが、あえて言うならば、後半の難易度設定が難しめな点。
パッケージからしてほんわかしたイメージなのだから、もう少し抑えてもいい。
まあそのおかげでアクション好きにはたまらない内容になっているわけだが。

COMMENT

個人的に大変楽しめた作品なので、あまりの評価の低さに驚いて書きました。
実際書いてみると、確かによい点よりも不満点のほうが多く出てきますね。
前作で遊び心を刺激した部分をことごとく取り除いておいて、
変わりに新しいものを入れるということがされていない印象があります。

ただ、それらの不満はほとんどが前作との比較が前提で、
この作品単体で見ればただの難しめな良作アクションゲームに過ぎません。
…もっとも、前作との比較は続編モノには一番重要な要素なのですが。
そういう意味では、この評価もある程度仕方が無いのかもしれません。
前作のアクション以外の点で魅力を感じていたプレイヤーが多かったのでしょう。
もちろん私もその一人です。

しかし「死んで覚える」という要素はアクションの基本ですし、
なぜか多く指摘されている「理不尽」な部分も、別段無かったように思います。
アクションで理不尽というのは、知っていても避けられない攻撃とか、
どんなにうまくやっても運に左右されるとか、そういうことだと思うのですが…

私の場合元々アクションが好きで、さらに身内にヨッシー大好きな人間がいたので
横に並んでギャーギャー言いながら楽しくプレイできました。
基本的なシステムは前作のとおりですし、やりがいも損なわれていません。
横スクロールアクションとしての出来は良いと思います。

全体的にアクション上級者を意識しすぎたこと、
前作で好評だった「アクション以外の部分での魅力」を提供できなかったこと、
このあたりが低い評価につながっていると感じました。
続編である以上、もうすこし前作を意識して製作してほしかったですね。