NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・ちょっとした空き時間にちょっとだけ遊べるものでありつつ、ついつい熱中してしまいました。音ゲーは滅多にやらない私でも熟練（中難易度のこと。低難易度は基本、高難易度は究極）を簡単にクリアできるくらいの難易度なので、FFが大好きな方なら音ゲーが苦手でも一応いけると思います。
究極でも、ゴルベーザやビッグブリッヂ、闘う者たち、ブレイズエッジなどはめちゃくちゃ難しいんですが、他のは何回かやってれば意外とできるようになります。フルチェインは無理でしたが（笑）。

・レベルを上げてアビリティを整えればかなりミスしても大丈夫なようになるので、体験版で究極がクリアできない人でも製品版ではクリアできるかと思います。実際私はそうでした。まあ、自分の腕が上がるわけではないので評価はひどいことになりがちですが……。

・タッチなどの判定はかなり甘めで、音ゲーはDSの応援団シリーズをやっただけの私でも熟練ならSS評価をとることが出来ます。

・音ゲーなのにRPGの要素を忘れないのはFFらしくて良かったなと思います。かわいいキャラクターたちがちょこまか動いてバトルしたり走ったりするのは和みますね。

BAD/REQUEST

・スライドトリガーの判定が、特徴的というか理不尽というか……。慣れないうちはBAD扱いになってしまうことが多いのではないかと思います。慣れてきてからも究極などの忙しい譜面ではBADになってしまうことがよくあり、イライラすることが多かった。
そして、ただでさえ入力しづらいこのスライドトリガーが回転してきたときはゲンナリしました。やる気がなくなるので次回作出すときは是非ともやめていただきたい。

・熟練は簡単すぎるのに対し、究極だと難しすぎて叩く気持ち良さがないという曲が多いです。ただ単に忙しく、やりごたえはあっても爽快感がありません。熟練以上究極以下の難易度を用意しておくべきだったと思います。実際、ごく一部の曲には「特殊な譜面」というのがあり、これは熟練以上究極以下の難易度だと思うのですが、プレイしていて楽しいです。

・隠しキャラを集めるためにカオス神殿というモードの曲をプレイしなければならないんですが、その曲数が少ない。最初のうちは新鮮ですが、プレイしていくうちに飽きてきてしまいます。

・一部の曲のカットの仕方に不満があります。例えば、ブレイズエッジは１ループもしてないのにすごくいいところでブツ切りになり、シーモアバトルは微妙なところから開始されたりといった感じ。容量の問題やプレイヤーの集中力への配慮もあったのでしょうが、他にうまく編曲出来てるものがあるだけに、こういったあからさまなものがあるのは残念です。

・アビリティが没個性的です。原作かディシディアに沿った感じにすればいいのに、なぜかフリオニールやクラウドが竜剣覚えたり、ジタンやライトニングが歌を覚えたり……。

・全体的に画面切り替えのテンポが非常に悪いです。モード選択、リザルト画面、パーティ編成など、もっとシュッと切り替わってくれないとストレスが溜まります。
全部タッチで操作しないといけないという点も含めて、快適性に難ありかと。

COMMENT

すべての究極の譜面をクリアしましたが、結局隠しキャラをすべて集めるところまではいかずに飽きてしまいました。音ゲーを普段やらない自分にとってはほとんどの曲が簡単すぎるか難しすぎるかのどっちかで、叩いていて気持ち良い曲が少なく、満足度は低めです。3DS買ったら絶対やろうと楽しみにしていたので、正直残念です。

音ゲーとしての方向性は全く違うので比べるのは我ながらどうかとは思いますが、応援団シリーズほどの面白さは感じられませんでした。FFの音楽で音ゲーが出来るというのが魅力なんであって、音ゲー単品としてはおそらく平凡かそれ以下の出来でしょう。

普段から音ゲーもやりつつFFが好きな方でないと、お値段分遊べないんじゃないでしょうか。単に「FF好きだから！」という音ゲー初心者や「音ゲーならなんでもやるぜ！」という音ゲー玄人にとっては不満が残ると思います。