NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

音楽ゲームというジャンル自体は目新しさはないが、モードを複数用意するなどして飽きさせない工夫をしている。BMSではレーンに分かれているのに、操作はレーンに関係なくタイミングを合わせるだけという点に少し引っかかるところはあるが、操作までレーンに対応させるとこのジャンルに慣れていない人にとって敷居が高くなってしまうので、むしろこれで良かったのか。

ゲーム画面やムービーなどの映像も秀逸で、フォントも可読性が高く、非常に細かい字も綺麗に読める。3DSになって液晶の画質が向上したのを存分に生かしている。もちろん肝心の音楽の質も上々。特に、ムービーは最新の13のものまで、よくこの品質でできたものだと思う。

DLCが有料配信というところにひっかかる人も多いだろうが、デフォルトでも十分な曲数が用意されているので、決してDLC前提で制作されているわけではないだろう。

BAD/REQUEST

操作はタッチペンのみだが、少々こだわりすぎ。ミュージアムでのシアターやミュージックプレイヤーでの選択、カオス神殿での譜面選択は、スクロールバーをペンで操作するようになっているが、狙ったところで止めづらい。ここくらいは十字キーで操作できるようにしても良かったのではないか。

パーティや装備の設定などで階層が深いメニューがあるが、一段階ずつ戻らなければならないのでちょっと鬱陶しい。一気にトップに帰れるボタンが欲しかった。

カオス神殿で最初に出てくる共通の譜面が難しすぎるように思う。クリアを断念してしまう人もいるのではないか。それではせっかくのすれ違い要素を使わず終いになってしまう（レベルを上げてアイテムを駆使すればごり押しで大抵の人はクリア可能のはずだが、そういう人はそこまでやり込めないだろう）。後からこれよりも簡単な譜面が手に入ったりするし、もう少し敷居を下げても良かったのではないか。

キャラクタのステータス表示で、各パラメータの数値とその下にあるバーの割合が合っていないような気がする。最大値である255に到達するとバーが一杯になるようにはなっているが、200近くの数値になっていてもバーの長さは半分にも満たない。これはバグか？まあ、プレイに支障がある問題ではないが。

新しいキャラクタを使うためにはクリスタルの欠片を8つも手に入れる必要があるが、全キャラ揃えるまでの道のりが長すぎる。欠片の数は半分で良かったのではないか。

COMMENT

作品発表当初は全く眼中になく、体験版をプレイしなければ恐らく購入しなかっただろう。それだけ体験版の効果は絶大だった。最近の作品は未プレイなので知らない曲もあるが、かつてプレイした作品の音楽だけでも十分楽しめる作品になっている。

BADに書いたのはほとんど重箱の隅をつついたようなもの。ゲームとしての仕上がりは非常に良く、シリーズ作品をプレイしたことがある人すべてに勧められる。

システム的にどうしても飽きは早いかもしれないが、売らずに手元においておいてしばらく経ったらまた最初からプレイするのもいいのではないか。

どちらかと言えばオールドファン向け。キャラクタはリアルではなくデフォルメされた描画になっているが、これはメーカー自体もオールドファンを意識しているということなのだろう。