このソフトのレビューを書く

ポケットモンスター X/Y レビュー

ポケットモンスター X/Y
発売元 任天堂オフィシャルサイト
発売日 2013/10/12
価格 4,800(税込)
レーティング 【A】全年齢対象 (CERO について)
ショップ/リンク セブンネットショッピングAmazon(XY)
タギングトップ3    
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人(対戦・交換・ボイスチャット
など2〜4人)
■ セーブデータ数:1


オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足感 快適さ 難易度
2pt 4pt 3pt 4pt 1pt 3pt 1pt
総合点
52pt

GOOD!

〜ポケモンのグラフィック〜
バトルでは技の動きや倒れる動きなどが追加され
戦いらしい躍動感があった。
特に前作の『かたきうち』のモーションが
和風アレンジされて格好よくなっているのが凄い。

今までの作品が面白くなかったわけではないが
一つ一つの動きが凝っているバトレボ等の良さに近くなっている。

ポケパルレでは様々なポケモンの喜怒哀楽の表情が露になり
いつもは戦っているパートナーの意外な一面が見られたりと、
ポケモンをペットとして飼っているようにも思える。
これが一部ではなく全ポケモンというのだから、ここにも拘りが感じられる。

〜新ポケモンのデザイン〜
従来のデザイナーから本業の漫画家など、
今までにない人材で創ったためか
ポケモンらしいポケモンや
少し一風変わったポケモンまで容姿が様々で面白い。

〜育成〜
今までと比べ、圧倒的に育てやすい環境になり
また、強い個体値のポケモンを手に入れるのも容易となった。
群れバトルやがくしゅうそうちの仕様変更により
レベル上げもさして大変ではなくなったほか、
悪手ではあるが、育てやに預けて勝手にレベル上げするという
前作でも可能だった裏技も健在・・・しかも効率は前よりいい。
(プリズムタワー周辺にて、自転車に乗って十字キーをテープ等で横に固定するのみ。
 カメラワークの作用で永遠にループして回るので
 3DSから手を離しても歩数を稼ぎ、育てやの経験値となる)

次に、めざめるパワーについて。
賛否両論あるが、この仕様が変わったのが吉と出るユーザーもいるのではないだろうか。
威力は弱体化したものの、今までは個体によって威力がバラバラだったものが統一され
めざめるパワーの仕様がよく分からなかったユーザーには易しくなったと感じるだろう。
多分今までのポケモンを通じて最も複雑な計算式や方式が絡む技だったので
分かりやすくなったのは良いと感じた。
元々、ほとんどのポケモンが使える技であるため
最高値でも控えめな威力であったが、あまりにも便利すぎたため
弱くなったくらいがちょうどよいと思う。

BAD/REQUEST

〜バトル〜
まずはメガシンカ。ガルーラ・カイロス・ギャラドス・フシギバナ・リザードン等、
今までとは違う戦法を取れるようになったのが多く魅力的だが
メガシンカしても種族値が強化されただけ、
或いは強くはなったが他のポケモンに劣るなど残念な点もある。
実際に使いやすいかはトレーナーによるが
もう少し尖った性能やほかのポケモンにはないスタイルが欲しいと思うメガシンカが大半。
特定のアイテムを持たせないと発揮できない力なのだから、
その不自由さを補ってあまりある個性があった方が良かったのでは?と思う。

次に、新しい技。いくつかは有用なものもあるが、
思いっきり場を選ぶ、存在意義が分からないような微妙なネタ技が多く
使いづらくてもいいから、もっと面白い技が欲しかった。
エスパーやあく、ゴーストタイプなどの高威力技が今作でも出なかったため
上記のタイプで強いポケモンであるのに、メイン技の威力が低いという事故が
またも解消されなかったというのはある。

スカイバトルに大した意味がないのもよくなかった。
ストーリー上、一度もしないでクリアするのも可能なので
(話しかけられても戦いを拒否する事もできるため)不必要の一言に尽きる。
『バトルキャッスル』や『バトルステージ』など
5世代にあった面白いルールのバトルを追加しなかったのに
戦えるポケモンが限定されるだけのスカイバトルは今作で一番要らなかった。

〜ストーリー・キャラクター〜
キャラのデザインは置いといて、
冒険の各所で立ちはだかるジムリーダーという肝心な役回りが
ジムの中で戦って、もう出番がないキャラばかり。
前作『ブラック・ホワイト』ではほとんどのジムリーダーが
ジム外での交流、或いはイベントがあるのに対し
今作では個性が弱く、印象に残りにくい。

ストーリーは生命と破壊という難しくも興味深いテーマだったが
悪役の下っ端達が自分たちの目的を明確に知らなかったり、理解していない。
別に今作に限った話ではないが、今回は度を超えていて
やっている悪事に統一感がないので最初は何がしたいのかよく分からず
『弱くても、目的を果たすために活動をしている』という
ちょっとしたミステリー感がもう無い。
また、悪役の中にいる固有のデザイン、名前のある科学者集団。
彼女等のいる意味がまったくない気がしてならない。
ただの名もなき幹部に置き換えても話は通じるし、
科学者集団のリーダーが一人いるので
ソイツの指示でどうこう・・・という設定にしても自然だろう。
ただ、敵の親玉の持つ哲学的な思想や
科学者のリーダーの最終的な結末はちょっと感銘を受けるところがある。
そういった意味では終わる時は良いが過程に面白みがないのは残念。

〜ポケモン〜
ポケモンシリーズの見所は数あれど、
新参、古参、両者の注目すべき『新ポケモンの種類』が少なすぎる。
見た事がないポケモンとの遭遇、育ててきたポケモンが成長し、姿を変える様は
ポケモンの最も大きな楽しみといっても差支えないだろう。それが歴代最少。
これまで散々不満点を挙げてきたが、
正直な話、これさえ良ければまだ許せるレベルだった。
今作では過去作のポケモンが数多く登場し、
EDまでに出会うポケモンの種類自体は新記録を圧倒的に上回ってはいるが、
言ってしまえば『そんなにいらない』。
新ポケモンを全体の5〜6割程で埋めて
どうしても足りない部分に既存のポケモンで埋めるという事をしなかったため
長年ポケモンをたしなむユーザーとしては、冒険している面白みやロマンがない。
また、その冒険の始まりに出会うパートナーポケモン達。
彼等の強くなる過程、進化する過程も楽しみの一つだというのに、
発売前の時点で公式サイトで発表してしまう、など
あまりにもひどいフライングがあったため
『最終的にはどんなポケモンになるんだろう』という好奇心が奪われた。
実際、海外のユーザーの画像が出回っていたため
それ以前からフライングしていた者も多いが
発売が近付くと、ネタバレの恐れがあるサイトを封印するユーザーがいる中
まさかの公式までもが公開してしまうなどありえない。

さらに、ほのおタイプのフォッコの最終進化系が可愛くない。
(他の2体は肯定派、否定派と、一応気に入ってる者がちゃんといる)
しかも、個性がないので御三家らしくない(むしろ進化前の方が可愛い)。

〜ポケモンバンク・ポケムーバー〜
多数のユーザーが利用するネットサービスゆえの有料。
それだけなら百歩譲って納得するにしても
実際、起動してからの効率が悪い。

差しこんだ旧作のパソコンボックス一番目にあたる30匹。
一度の起動で送れるのはたったそれだけであるため
バンクに移動したポケモンをXYに送ったら、
旧作を起動して一番目のボックスにポケモンをまた移し替えなければならない。
具体的にはこういう流れになる。

1:旧作を起動し、一番目のボックスに送るポケモンを移しレポートを書く
2:ポケムーバーでポケモンをバンクに移す
2:旧作とXYを差し替える
3:バンクからXYにポケモンを移す
4:XYと旧作を差し替える
5:1に戻る

旧作はレポートを書くのが遅いという難点があったため、かなり時間がかかる。
これなら、4世代→5世代に移す時のように
不毛なミニゲームを繰り返し、チマチマと6匹ずつ移動させていた頃の方がいい。
第一、あのシステムではボックスのポケモンを自由に選び、
別のボックスからも好きなもののみを連れてこられるため
秘伝技は忘れさせなければならないという一部の規制こそあるが
わざわざ長いレポートを書き、カードを差しかえるという最大の手間がなかった分、
明らかに前の方が効率がよい。

COMMENT

前作が名作すぎたからこそXYが駄作に感じた、などとはとてもいえない。
ポケモンの種類に関しても、快適なバランスを保つ事に関しても、
もう1年費やして解決してくれた方が良作が生まれたのではないだろうか?
(3世代以降は新シリーズ発売まで4年ずつ。今回は3年しかなかった)

今までのポケモンシリーズを通してきた愛好家も
自分を含め、多くが失望しているのはいうまでもない。
良かった点もゼロではないにしても、
マイナス評価でそれを覆してしまう分、やはり落胆の色は隠せない。

それでもまだ残っている魅力としては、ポケモンの基本である『バトル』だろう。
これを楽しむ事を目的としたユーザーであれば、
新たな追加要素、目立たなかったポケモン達の下剋上、
それに伴う戦略性の幅の広さを受け入れられると思う。
現に、不満なところが多く、それを口にしていても
ランダムマッチに落ち着いて腰を据えるユーザーも沢山いる。
環境を整えるまでは長いが、それさえなんとかなれば
ポケモンを育てる先にある対戦の良さはちゃんと感じて貰えると思う。
ある意味、これでもまだポケモンが好きなら
それは相当この作品に思い入れがあるという証明でもある。

次回作に期待したいが、はたして改善されるだろうか。

プレイ時間:10時間以上20時間未満(クリア済)
ハットさん [2014/02/06 掲載]

このレビューはオススメ?はい いいえ



ポケットモンスター X/YのTOPページへ戻る

スコアボード

ポケットモンスター X/Y評価ランク
総合ポイント
74
難易度
1.15
レビュー数
27

スコアチャート ポケットモンスター X/Yレビューチャート





サイト情報


2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
NARUTO -ナルト- 忍列伝

2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
チャリ走 DX

2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
星のカービィ ロボボプラネット

2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
PROJECT X ZONE

2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール

2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション

2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
3次元エアホッケー

2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁

2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
New International ハイパースポーツ DS

2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”

2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち

2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム

2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
新 絵心教室
トモダチコレクション 新生活
1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ

2020/03/06更新 (2020/01/03投稿分まで掲載)
G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
直感ヒトフデ
デジモンストーリー サンバースト/ムーンライト
レイトン教授と不思議な町

2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI

2019/10/29更新 (2019/10/28投稿分まで掲載)
ゼノブレイド

2019/09/29更新 (2019/09/28投稿分まで掲載)
デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編

2019/09/10更新 (2019/09/09投稿分まで掲載)
アッコでポン!イカサマ放浪記

2019/09/07更新 (2019/09/06投稿分まで掲載)
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト

2019/08/18更新 (2019/08/17投稿分まで掲載)
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

2019/08/07更新 (2019/08/06投稿分まで掲載)
NARUTO -ナルト- 最強忍者大結集4DS

2019/08/02更新 (2019/08/01投稿分まで掲載)
パズドラクロス 神の章/龍の章
スローンとマクヘールの謎の物語