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GOOD!

・往年の名作「武将風雲録」をベースにしたＤＳ信長の野望が更にパワーアップ！

・オリジナル武将作成機能

・読み込み時間の高速化（というよりゼロ）により快適なプレイ

BAD/REQUEST

始めてやった信長の野望がＳＦＣ版の武将風雲録だったので、懐かしくもあり手に取りましたが、正直期待はずれ・・・というよりガッカリゲーでした。
思い出補正もあるかも知れませんが、「安直なリメイク」という印象しか残りません。

まず第一に、シミュレーションとして求められる「プレイの多様性」が本作ではほぼ無理だということ。
基本的には内政→諜報→合戦のルーチンですが、「石高」や「商業」などの内政パラメータが非常に上がりにくい。
ＳＦＣ版では格内政コマンドの経費を調節できますが、本作では何故か一律に大量の金銭を消費します。
スタートの所持金が３００程度で一回のコマンド実行毎に４０も懸かります。（開始勢力による）
しかしパラメーターの上昇値はごく僅かで、当然の事ながら収入はすずめの涙ほど。
費用対効果があまりにも釣り合ってません。
ですので序盤で金欠から動けなくなることは当たり前。

そして敵に攻め込まれるとそれらの数値が下がるのですが、その下がり方が半端じゃありません。
場合によってはひたすら攻め込まれ続けて、国内をボロボロにされジリ貧になるという。
避けるには序盤から多少の無理をしてでも他国に攻め込んで領地を確保しないといけません。
攻撃は最大の防御なのでしょうが、のんびりじっくり内政を進めたい人にはストレスです。


肝心の戦闘も面白さより雑さが目に付きます。
まずターン制でユニットを動かすのに、行動順を自分で決められない。

例えば「Ａのユニットを先に攻撃させたいのにＢから動かさなければいけない」など、その時々に応じた選択が出来ません。これはシミュレーションとしては致命的です。

売りの一つである「戦術」も領土を広げないと出来ないことが殆どで、しかもそれほど面白みが増すわけでもありません。

そして敵の武将を捕虜に出来る確率は高いのですが、まず仲間になることはありません。
仲間になるときはその国を滅ぼしたと時くらい。
それでもかなりの割合で断られます。
しかし何故かＣＰ側はほぼ１００％仲間にしているという（たまに処刑もしてますが）･･･。

今川に滅ぼされた織田の武将が「忠義を尽くす」と頑なに今川勢として戦ってるのを見ると、うんざりして来ます。
そのくせこちらが今川を滅ぼした時も当然「忠義」を尽くしてました（笑）

COMMENT

結局、「空白地帯を早めに作って物量で押していく」という方法以外、プレイのしようがない。
という感じです。
携帯機で出したんですから、もっとじっくり遊べる仕様で良かったのでは。

とにかくガッカリ。
期待していただけに落差もあるのでしょうが、正直駄作といっても過言ではない出来栄え。

全くの初心者でしたらＰＳＰで出てる烈風伝の方がはるかにお勧めです。
これをやるくらいなら、11月の新作に期待したほうが無難ではないでしょうか。