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GOOD!

医療業界を題材にしたDSのゲームの代表例は「カドゥケウスシリーズ」と「天堂独太シリーズ」が挙げられると思う。

それらのシリーズと比較して、良いところを挙げるのは非常に難しいが、まぁまずはSIMPLEシリーズなので安いこと。
あとカドゥケウスよりも「一般的な疾病の治療」が多い、天堂独太よりも「シナリオシーンの長さ」が短い。
と2つのゲームで言われる欠点を強引に引き合いに出せばこんなところかと。


あ、若い看護士が可愛い。

BAD/REQUEST

GOODで代表的なゲームと比較して良い点を挙げたが、2つのゲームよりも優れているというわけではない。
1つ勝っている点があれば、3つ劣っている点があるというのが本音。

私が不満だった点を挙げると
・主人公の性格に難有り
冒頭のシーンでは主人公は他の医師と違って患者思いでなんたらかんたらって印象を与えていたはずが
ヘラヘラ手術の準備してて危うく患者を殺しかけた挙句、「俺の手術を横取りしやがった」とわめく同期の肩を持ち、そんな同期の代わりに患者を救い、同期を一喝し病院全体の意識改革を挙げた新入り凄腕医師に「勝手なことしやがって、どこまでコイツは俺たちの職場をかき乱すんだ」などと反感を持ち出す。
このように彼は時々本当に主人公なのかと思うほどまるで二重人格みたいにキャラが固まっていない。
登場人物も全体的に悪い個性を出しすぎて何かと気に障る人間が多い。

・なんのためのイベントか
1つ目の不満と似ているが、さっきまで険悪な間柄だった二人が次のシーンでは普通にからかいあったりする。それこそ殴り合いの喧嘩をしてしまうような罵詈雑言を受けたはずなのに。
キャラクターはみんな3歩歩いたら忘れるニワトリのような頭なのか。

・マップが広すぎる、わかりにくい、移動が面倒
このゲームでは医局棟、第1病棟、第2病棟、第3病棟、中庭とマップが5枚あり、さらにそのマップの中で部屋やロビーなどの場所をタッチして移動する。
正直言ってここまで増やす意味あるの？ってくらい移動先がある。
しかし実際にいけるのはイベントが起こる部分だけ。それ以外は「誰もいない…」イベントはおろか、選択すら出来ない。
それにマップは連結されており、たとえば医局から第2病棟へ行くには中庭を経由しないと駄目だったりと非常に面倒。
イベント有りのポイントはオレンジ色で塗りつぶされていて目印にはなるが、そのオレンジを見つけるまでは結局目印は無いのと等しくシラミ潰ししかない。

・手術に緊張感がない
カドゥケウスのように勝手にバイタルが低下するわけでもなし、天堂独太のように様々な器具を駆使するわけでもない。
その2作品はペンタッチによって手術をするのに対し、このゲームはどちらかといえばボタンで操作してペンで補助という感じなので
あまり熱中してるという感じがやっててしない。


もっとプレイすれば悪い点は出てくるとは思うが
私には登場人物やシナリオがどうにも合わないのでプレイをやめた。

COMMENT

ひたすら手術手術、その合間にイベントが起こるカドゥケウスとは全く異なるし、
シナリオを進めて患者や周りの人間と深い信頼関係を築き、いざ手術！という天堂独太も然り。
どちらかと言えば天堂?寄りだが、シナリオが非常にチープで天堂?ではお約束？の手術前後の患者とのふれあいも無いに等しい。
これならば最初からシナリオなど作らず、手術だけするミニゲームにすれば良いのではないかな。
実はこのゲームで実際の医療業界の現状を訴えかけているなら大したものだが…ｗ



配点
オリジナリティ：同ジャンルの2シリーズの後追いなのにこんなにも力不足とはいかに。
グラフィックス：手を抜きすぎ。特に術中の患者の体など。
音楽：耳に残らない。The歯医者ではあんなに強烈な物を作れたのに。残念。
熱中度：シナリオが面白くないので、手術まで面倒だった。
満足感：同じ値段ならば鑑識官や爆弾処理班を買ったほうがいい。
快適さ：移動が不便だがそれ以外は特に。