NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

＜圧倒的なオリジナリティー＞
　
　・「インクレディブルマシーン」のような用意されたステージに対し、
　　オブジェクトを操作する事で解法を見つける環境パズルゲーム。
　　ただし、このゲームではマックスウェルのノートに書き込んだ物体が、
　　ゲーム内にオブジェクトとして実際に出現します。
　　そのノートから生み出されるオブジェクトの種類が凄まじい！！

　　例えばフィールド内に「一本の木」と「きこりの男」が一名いるステージ。
　　何をすればいいのかと考え、「男に木を斬らせよう」と考えます。
　　ノートに『チェーンソー』と書き込んでみると、ホントに出てきた！
　　これで木を切り倒してクリアできますが、ついでに他の言葉も試してみます。
　　『なぎなた』出てきた！でも斬れない！『ナイフ』ちっこいけど斬れた！
　　『たいほう』おお、撃った！『かえんほうしゃき』こんな物まで！？

　　ついでに更なる遊び心を出してみます。『くま』出てきた！そして襲われた！
　　きこりに先ほどの『なぎなた』を持たせてみると、バトルが始まった！
　　ええい、こんな物は出てこないだろ！『はつでんしょ』・・・出てきただと！？
　　『ゾンビ』『かいぶつ』・・・全部出てきて大戦争が勃発しました。
　　このようにプレイヤーの発想の数だけ解法と遊びがが無限に存在するのです。
　　そのオブジェクトの数は膨大で、プレイすれば必ず驚きが待っています。

＜グラフィック、サウンド＞

　・洋ゲー調のグラフィックは決して美しいとは言えません。
　　単純に静止画で判断すれば１点、人によっては０点かもしれません。
　　しかし、ノートに書いた物体が全て違うドット絵で現われる光景には
　　度肝を抜かれました。しかもこれが多間接で動く！
　　『くま』『しろくま』『こぐま』と全部違う絵で現われるのです！
　　逆に言えば、このグラフィックでなければ実現しなかったでしょう。
　　同じく、動物などもそれぞれが違う鳴き声をします。凄まじいです。
　　
＜熱中度、満足度、快適性＞　

　・全ての操作がタッチペンのみで行え、誰でもプレイできます。
　　また、ステージの種類は豊富に用意され、クリエイトモードまであるので
　　やりこみ度、熱中度共にかなりのものです。
　　ついついプレイしていても目的を忘れて脱線してしまう事もしばしば。
　　該当単語がなかった時に候補が現われるのも小粋な仕様で、
　　「なんだこれ！？」「こんな物まで！？」という発見が満載です。　　

BAD/REQUEST

基本的にはあまり欠点はありませんが・・・


　・操作性にややクセがあります。プレーヤーの移動まで全てタッチで行うので、
　　慣れるまでは若干操作しづらいですが、チュートリアルが用意されています。

　・「マックスウェルのノート」という素晴らしいアイディアを、
　　是非タイピング入力でなく手書き認識で作って欲しかったです。
　　ローカライズの問題もあると思いますが、より間口が広がったと思います。

　・文字の表示がやや小さいです。幅広い年齢層にアピールできる内容だけに、
　　もう少し見やすければなお良かったと思います。

COMMENT

某ゲーム雑誌で評判が良かったので気になってプレイしてみたのですが、
想像を超える自由度を持った細やかな作り込みに驚愕し、
このゲームを一人でも多くの人にプレイして貰いたくて投稿しました。
こんな気持ちになったソフトも久しぶりです。

コンセプト自体は単純明快ですが、それを本当に実現させてしまうとは・・・。
神様になった気分が味わえます。現実世界にも一冊欲しい！

惜しむらくはDS末期でほぼ広告もなく、グラフィックも一見が悪いため、
パッと見て「買ってみよう」と思う人はおそらく皆無な事でしょう。
ですが、プレイした人には必ず新鮮な驚きを与える事を保障します。
また、楽しみ方として是非２?３人で囲んでプレイしてみてください。
「そんな方法ってアリ！？」と大いに盛り上がること必至。

こんな素敵なゲーム、是非一度手にとってプレイしてみてください。