【DS】SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員 1つの真実、6つの答え レビュー
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ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
■ 292人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 2pt | 2pt | 1pt | 2pt | 1pt |
35pt
GOOD!
ある程度取材に基づいているため
実際に法廷にいるという雰囲気はいい。
専門用語解説などを、そのつど参照出来るのも良い。
ゲーム中にヒントが多数出るので
悩まずにサクサク進められる。
クリア後のスキップ、特に次の選択まで飛ぶ機能ありがたい。
BAD/REQUEST
他の裁判員と裁判官の説得がゲームの主体となるが
基本的に1対1の会話になるため、9人もの人間が参加する
評議の雰囲気は微塵も感じられなかった。
また、ゲーム的な表現として仕方ないが
説得率100%という数字も「洗脳」ではないかという疑問も拭い去れなかった。
裁判員制度がテーマのゲームにもかかわらず
主人公が大まかな正解を知ってしまっているのは
事前の先入観による裁判に近く、問題があるように思う。
また、別件とはいえ被告人を良く知る人間(?)が
裁判員として参加する形となるためこれも問題。
裁判を通じて、私刑肯定とも取られかねない流れは大いに疑問である。
さらに、セーブデータ関連のバグも致命的。
例えば、1話と3話で全員を説得しきれないB判定のまま
最終話まで一通りプレイし、1話を再プレイしセーブすると
2話以降、自由に選択できなくなってしまうので
3話をプレイするには強制的に2話をプレイさせられることになってしまう。
COMMENT
総じて裁判員制度を出汁にした
いかにもゲーム的なシナリオを読むだけのゲームで
単調さは否めず、他のゲームを意識したような箇所が
随所に見受けられ、オリジナリティがあるとも言いかねる。
タイトルだけみると裁判員制度を再現したゲームに見えるが
BAD欄で述べたように基本的な設定に問題があるため
裁判員制度に関心や不安のある人にはお勧めできない。
また、シナリオやテキストにもクセがあり、
アドベンチャーゲームのファンにも手放しではお勧めできないのも残念だ。
オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt |
72pt
GOOD!
画面デザイン等の基本的なゲーム構成は逆転裁判以降の法廷モノのフォーマットに近いが、主人公の立場はあくまで裁判員であり、そのため自分たちで捜査をして情報を集めるのではなく検察や弁護人が集めてきた証拠や証人の発言など「裁判の中で正しい手順で認められた証拠」を基に判決を下す。
証拠からの情報取捨選択や評議の内容は推理の領域に近いため、やっている事はいわゆる安楽椅子探偵に近い印象。
そこに裁判員ならではというか「他の裁判官/員の説得」という要素が追加されている。
相手の立場や嗜好を踏まえて「どういう内容で説得すれば正しい判決の方に傾いてくれるか」を考えながら説得を進めていくのは新鮮だった。
特筆すべきはストーリー。
全5話の全てが、所謂「勧善懲悪」的な簡単な話ではない。
主人公の相棒に被告人の嘘を見抜く能力があるため、被告人が(訴えられた罪において)有罪なのか無罪なのかが事前に分かるのだが、被告人やその周囲の人々にはそれぞれの事情があり「正しい判決」を迎えたとしてもそれで万事解決という事にはならない。
被告人や周辺人物、そして主人公自身の去就も含めて、何が正しくて何が幸せな結論なのか、常に意識させられる。
裁判というものの「重さ」のようなものを前面に押し出しつつ、ゲーム的なドラマ性も豊富に盛り込まれているのは見事。
また各裁判で登場する6人の裁判員たちは基本的に法律の素人であり、それぞれの価値観や都合によって判決を出そうとしている辺りの描写もきっちり行き届いている。
ストーリー展開と併せて、数多くの登場人物達による味のある掛け合いも実に秀逸。
各裁判でレギュラーの裁判官3名+裁判員6名。
例外1名を除いて裁判員は全5話で全て違う人物。
被告人や証人などを加えるととんでもない数であるが、その全ての人物描写にかなりの力が入っている。
キャラ立てや本筋がしっかりしている分、時折差し挟まれるお笑い要素も引き立つ。
主人公が裁判員に憑依するたびに悪寒を感じる堅物裁判官は実にオイシイと思う。
全5話で各話全てにボリュームがあるので、この手のゲームとしてはやり応えは十分。
全員完全説得のパーフェクトクリアというちょっとしたやりこみ要素もあり。
人物図鑑や用語図鑑により世界観をしっかりフォロー。
特に人物図鑑はゲーム内では語られないような細かい設定まで触れられており、更に立ち絵ギャラリーにもなっている。
クリア後のシナリオは話単位でリトライ出来るようになり、チャプタースキップも出来るようになるので各話個別でパーフェクトを狙うのも比較的やりやすくなる。
タッチペンを使わなくても全ての操作が可能なのは好印象。
音楽は緊張感のあるシーンをうまく盛り上げてくれるものが揃っており中々良い出来だったと思う。
BAD/REQUEST
評議フェイズがイマイチ。
自分以外の裁判員と裁判官を「正しい判決」に導くために説得する「評議」。
数ある証拠の中からその裁判官/員に有効と思われる証拠を話題として振る事で心証を傾けようとするのだが、これが主人公と相手との1on1を8人に繰り返すシステムになっている。
基本的に完全説得するまでは全員に話しかける事になるので個別説得は冗長な印象。
評議という雰囲気的にも、振った話題に全員が同時に参加して話し合い、説得度は個別に変動、形の方が良かったのでは。
セーブ・ロードのシステムがイマイチ。
セーブできるタイミングが結構限られている。
またロードはセーブした箇所からの再開ではなくチェックポイントからの再開になる。
説明書で秋月裁判官が必死に謝ってはくれているが・・・自覚があったのなら直して欲しかった。
バックログがないのが残念。
誤植がしばしば見受けられる。
あまりに雰囲気やテキストが本格的なため、第1話の時点では展開や用語に敷居の高さを感じやすい。
COMMENT
ゲームである事を逃げとしないストーリー進行が最後まで徹底されており、いい余韻を持ってスタッフロールを眺められました。
ただ、判決以前のテーマ性がかなり強い話も含まれているので肌に合わない人も居るかもしれません。
また、主人公達だけ「正しい判決」を知っていて、それに伴い他のメンバーが「正しい判決」に流れてさえくれればよい、というシステムになっており、難癖みたいな論拠で無理矢理心証を操作するような選択肢も取り得る仕様です。
なので、純粋に公平な目線で「裁判員」としての立場を楽しみたい人にはオススメできません。
まぁ裁判員シミュレータ的なゲームではないのは主人公の設定だけ見てもすぐわかるとは思いますが・・・。
読み物としてはかなり高評価ではありますがゲームシステム的には粗削りな面もあるので、そこは値段相応とでも言いましょうか、もうちょっと頑張って欲しかった。
発売スケジュール
- 2017/07/20
-
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀
- 2017/07/29
-
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 2017/08/03
-
大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
サイト情報
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
NARUTO -ナルト- 忍列伝
- 2020/08/31更新 (2020/08/30投稿分まで掲載)
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チャリ走 DX
- 2020/08/24更新 (2020/08/23投稿分まで掲載)
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星のカービィ ロボボプラネット
- 2020/08/21更新 (2020/08/20投稿分まで掲載)
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PROJECT X ZONE
- 2020/08/09更新 (2020/08/08投稿分まで掲載)
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ハイキュー!! Cross team match!
偽りの輪舞曲
遊戯王 ナイトメアトラバドール
- 2020/07/21更新 (2020/07/20投稿分まで掲載)
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初音ミク and Future Stars Project mirai
電波人間のRPG
ハココロ
トモダチコレクション
- 2020/07/12更新 (2020/07/11投稿分まで掲載)
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3次元エアホッケー
- 2020/07/08更新 (2020/07/07投稿分まで掲載)
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メタルマックス4 月光のディーヴァ
世界樹と不思議のダンジョン
牧場物語 キミと育つ島
たまごっちのプチプチおみせっち ごひーきに
1500 DS Spirits Vol.10 囲碁
- 2020/07/05更新 (2020/07/04投稿分まで掲載)
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New International ハイパースポーツ DS
- 2020/06/26更新 (2020/06/25投稿分まで掲載)
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NARUTO -ナルト- 疾風伝 最強忍者大結集5 決戦!“暁”
- 2020/06/14更新 (2020/06/13投稿分まで掲載)
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Hey! ピクミン
いきものづくり クリエイトーイ
解放少女
RPGツクールDS+
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー
レーダーウォーシリーズ 軍人将棋
スティッチ!DS オハナとリズムで大冒険
たまごっちのプチプチおみせっち
- 2020/06/11更新 (2020/06/10投稿分まで掲載)
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真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
エースコンバット 3D クロスランブル +
だるめしスポーツ店
Girls Mode 4 スター☆スタイリスト
みんなのポケモンスクランブル
ルーンファクトリー 新牧場物語
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
わがままファッション ガールズモード
ダン←ダム
- 2020/06/10更新 (2020/05/20投稿分まで掲載)
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真・女神転生IV FINAL
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK
ポケモンピクロス
とびだせ どうぶつの森
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
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1500DS spirits Vol.2 将棋
ウィッシュルーム 天使の記憶
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
ディズニー・フレンズ
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G.Gシリーズ 超ヒーロー皇牙2
閉ざされた病棟 -DEMENTIUM II-
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レイトン教授と不思議な町
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ドンキーコング リターンズ 3D
ぷよぷよテトリス
真・女神転生 STRANGE JOURNEY
HOSHIGAMI
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ゼノブレイド
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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
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スローンとマクヘールの謎の物語
GOOD!
まず第一に裁判員制度をテーマにした作品であるという点。その為、各専門用語の解説も成されており、私のように「なんとなく知ってるけど詳しくは知らない」といった者でもスムーズに知識として吸収でき、より深く勉強する切っ掛けにもなりました。
次にストーリーです。これは所謂ゲーム性を重視したものに仕上がっておりますが、アドベンチャーゲームとしては値段相応もしくはそれ以上に楽しめる内容で、意外にボリュームもあり少なくとも個人的には満足できる内容でした。
BAD/REQUEST
面白いと感じた点でもありますが、ストーリーは現実的ではありません。霊的な存在が登場する事で興を削がれる方はお止めになった方がよろしいかと思います。後は、個性的なキャラクターが何人も出てきますので、これも人によっては不快に感じることでしょう。
致命的な減点として、評議の際に何故か一人づつ真実へ導かなければいけないシステムが挙げられます。どうにも「議論している」という感覚が湧かず、いま一つ臨場感に欠けました。
他には、セーブスロットが一箇所、バックログ機能が無い、結局ストーリーは一本道、といった所も減点対象でしょうか。とは言っても、安価のSIMPLEシリーズである事を考えれば贅沢な意見ですかね。
COMMENT
読み物・謎解き系がお好きな方にはお勧めできる一本です。ただし、純粋に裁判員制度を擬似体験したい方は同時期に発売された『有罪×無罪』の方が望んでいるものに近いかもしれません。
多くを期待すると残念に思う点もあるかと思いますが、それでも決して駄作とは言えない作品だと考えております。お手頃な価格で手に入れる機会があれば、是非プレイしてみて下さい。