NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・非常に優しい難易度
流石にDSで出すだけあって、恐ろしいまでの低難度。誰でもクリアできるはずです。
自機の耐久力は高く、ショットは強い。敵雑魚も大きい弾をまばらに撃ってくるぐらいで、体当たりに注意すれば分かりやすい攻撃ばかり。
ゲージ消費で使えるサブウェポンも、回復アイテムが途切れることなく出てくるために何の制約もなく撃ち続けることが可能。ここまで優しいのは近年稀ですね。
STG入門にちょうど良いのではないでしょうか？ただし、これがクリアできるからといって現在のCAVE一強体制のアーケードSTG業界に切り込むと弾幕の壁に跳ね返されるはずですが。
もうちょっと頑張ってくれ他の会社。藤野社長とかマイルとか童とか！
あ、スコーネックは頑張らなくていいです。

・美しい画面
レイストームやレイディアントシルバーガンを思わせる超美麗グラフィック。これらがDSに移植されるというのも不可能ではない？と思わせます。
音楽も主張しすぎない程度に良曲。BGM系ですね。

・ショット切り替えボタン
なんとnanostray時代には存在しませんでした。これ一つで大幅に評価を上げます。

・奥深い戦略性
ただクリアするだけならその低難度ゆえにあっさりクリアできるはずですが、各種チャレンジとアーケードモードの稼ぎに手を出すといきなりゲーム性自体が変化します。
まずはチャレンジ。どれを選んでも実際のスコア稼ぎの練習になっていることが一目瞭然であり、サウンドテストという餌で自然にプレイヤーをスコアの海へ導く目的が見え見え。このような配慮は嬉しいところですね。
やっていくうちに、「ボムを投下して3000点（ボム、残機ボーナス）以上の点が稼げる場所」が見えてくるはず。自機潰しを駆使してボム数を確保することまで視野に入れ始めたら、そろそろ初心者は卒業です。あとはボーナスと道中で稼げるスコアの兼ね合いを考えていきましょう。

ある程度出来るようになったら、チャレンジの技術を総合的に問われるアーケードモードに挑戦したいところ。
全世界のランキングに、貴方も挑戦してみませんか？

BAD/REQUEST

・タイトーの手抜き
こらタイトー！チャレンジ15面「No Rapid」何だこれ！普通に押しっぱなし連射できるじゃないか！
「連射できない設定」をAボタン（ボム）に割り振ったまま修正してないっていうのがバレバレ！
・・・頭が痛い・・・なんでこのような初歩的ミスを・・・

・ボスの強さ
えーと、無茶苦茶です。基本的にステージナンバーの若いステージのボスのほうが強いです。
ラスト面のボスなど、硬いだけのただの的。6面ボスにいたっては秒殺すら可能。7ボスは強いんですが・・・
逆に1面ボスは当たり判定を把握していなければノーダメージは無理でしょう。開幕攻撃もかなり避けづらい。
2ボスに至っては「視界に入らないところでの想像避け」を強いられるという鬼っぷり。なんだこれ。

・タッチパネル？
何といいますか、「無理やりタッチパネルを使わせる」ようになっています。
これなら無くていいと思うのですが、強迫観念にも似た「なんとかしてタッチパネル使わなきゃ」な時期に製作されたので仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。
なら移植のときに変えればいいような気もしますが・・・

・メニューの不親切さ
十字キーでメニューを操作するとちょっと不親切さが目立ちます。
タッチパネルで操作すればいいのですが、ゲーム内容が基本的に十字キーなのであまり使いません。

COMMENT

本作はドイツの会社「深淵」の製作したSTG「nanostray（ナノストレイ）」の日本語ローカライズ移植です。前2作の移植予定は無い様子。
この深淵という会社、ロゴにもカタカナが描いてあったり、ステージ名も日本語だったりすることから分かるように日本マニアとして有名（笑）

全8面。横画面縦シュー、クォータービュー（見下ろし型）のギミック系STG。いわゆる「覚えゲー」という奴ですが、低難易度から誰でも手が出せるようになっています。
これからSTGをやってみたい！という方にお勧め。

移植はタイトー。ほぼ完全に移植されており、変わった所といえばタイトルを変えたことと、ボタン配置を変えたのにアレを変えなかったこと（悪いところ参照）ぐらいでしょうか？
「前哨」の字がステージセレクト画面と実際のステージで違うところまで忠実に移植（苦笑）
ただ、ショット切り替えボタンを追加したのは好感触ですね。やれば出来るじゃないですか。もっと頑張ってください。コレに限らずアレとかソレとか。