NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

　ＧＢＡ版で初プレイした作品です。この時は、戦闘時のゲージがまるで解らず挫折したものですが（後に「バグ」であったことを知りました）、今回は気を取り直しての再プレイ。さすがに、今回は「意味の解る」戦闘になっています。
　しかし、今回高く評価できることはこの「当たり前」なこと程度。少し辛口ですが、意外と表裏一体のレベルで良い点を見出せません。

BAD/REQUEST

　まず、グラフィックから。凝った仕上がりになっていることは解るのですが、天野喜孝氏のイメージからおよそかけ離れた雰囲気。このギャップは、どうにも受け容れがたい感じがします。
　それから、サウンド。と言っても、つまりはボイスのこと。ＯＮ，ＯＦＦ設定できるのは救いですが、やはりリメイクで大なり小なりキャラクタのイメージを事前に抱いていると、違和感は拭えないでしょう。リメイクにおける積極性、意欲性は察しますが、「こんな要素採り入れる必要があったのか」疑問を覚えます。因みに、ボイスを抜きにした純粋なサウンドで考えれば、４点相当以上の仕上がりと感じます。
　また、更にいけないことが「バグ」の存在でしょう。幸い、今のところ私は経験していませんが、２回連続してリメイク時に「バグ」を発生させるのは、作品タイトルの名を汚します。こんな新要素を導入するくらいなら、従来の「バグ」解消に徹した作品に仕上げて欲しかった、そう思えてなりません。

COMMENT

　プレイ中はそれなりに夢中になれるのですが、少し距離を置くと「理想的なリメイクとは何ぞや」と考えさせられるような、どうにも微妙（絶妙ではない）な作品です。極端かも知れないですが、対照的な事例として「天外魔境２（ＤＳ版）」とどちらが優れたリメイクと言えるのか、自分なりに考えてみる良い機会になってしまいました（私の場合では、廉価版がある分「天外魔境」に軍配を上げるでしょう）。
　いずれにしても、「好みが分かれそうな作品である」ことは確かと言えます。商品価格は決して安くはないので、「たとえ自分には合わない雰囲気だったとしても、決して後悔しない」と言える方なら、迷わずプレイされると良いでしょう。