NintendoDS mk2 :: テイルズオブイノセンスレビュー

ジャンルメニュー：

テイルズオブイノセンスレビュー

発売元	バンダイナムコ（オフィシャルサイト）
発売日	2007/12/06
価格	6,090（税込）
レーティング	【Ｂ】12歳以上(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon ／ YouTube
タギングトップ3
タイトル概要

オリジナリティ	グラフィックス	音楽	熱中度	満足感	快適さ	難易度
3pt	4pt	2pt	3pt	3pt	2pt	2pt

総合点
57pt

GOOD!

・まずグラフィック。俺好みのコミカルなDS系3Dでなかなか高評価！
　やっぱテイルズはこのくらいのスペックの方が一番いいもの作れるのかな？
・シナリオもいいね。特に主人公ルカの人間的成長が見てて心地いい！
　最初はいちいち人の顔色うかがったり自分の力に自惚れてたりしてた痛い子が
　前世とのしがらみや仲間たちとの関わりの中で徐々に大人になってゆく・・・
　何か彼見てると、自分もちゃんと見習わなあかんなって気になるねｗ
・このシナリオを彩る携帯ゲーとしては驚くべき量のボイスの数々！
　普通にディスクメディアの据え置きゲー並みのボイスが収録されております。
　そのいずれも非常にクオリティが高く、DSもここまで来たかと感心するばかり。
・続いてバトル面ね。リメDで好評だった空中コンボは今作も健在。
　仲間と協力してさくさくコンボつなげていく感覚がかなり快感！
　インフィニティジャムによるフルボッコ感も独特な爽快感を生み出しております。
・またスタイル＆アビリティで、ひとつのキャラにいろんな役割与えられるのがいいね。
　特にルカやアンジュは状況に応じて前衛にも後衛にもできるのがよかった。
・特に評価したいのが作戦システム。今までのテイルズと違って、
　今作はオートキャラにさせたい行動を優先行動として事細かに設定できます。
　作戦の練りこみ次第で回復も遠距離攻撃も自在にこなせる、
　今後のテイルズにもいい意味で継承していってほしいシステムです。

BAD/REQUEST

・先述したシナリオについて。今作のキーワードはずばり「前世」ですが、
　ほとんどのキャラの行動が前世キャラに引っ張られすぎで自分がなさすぎる感じ。
・ダンジョンの造りも不満。無駄に広く分かれ道だらけのくせに明確な目印もなく、
　一度入り込んだら自分の居場所を把握するだけで精一杯。
　しかも脱出用ロープがなぜかGD専用のため、脱出するには自分で歩くほかなし。
　こんな仕様のくせに肝心の下画面ナビマップはダンジョン内使用不可という謎仕様。
　正直フィールドなんかよりダンジョンのがよっぽど需要あるだろ、アレ・・・
・無意味に高いギルド専用アイテムにもいささか疑問が。
　グレードバグ（端的に言うと一発で所持グレードカンストできる裏技）を以てしても
　全ての最強装備が手に入らないって明らかに調整ミスだろ。
　優先行動や転生石（過去作品で言うところのグレードショップ引継ぎ要素）の
　必要グレードにしても、もう少し安めに見積もってもよかったのでは？
・細かいとこでは技ショートカットがない（つまり技設定可能数は一度に４つまで）、
　ナビマップに自分の進行方向が表示されないなど。
・あと空中コンボ入れるなら、せめてリメDにもあったエイミングステップ
　（空中にいる敵を自動追尾できるアレ）は最低限入れてほしかった。
　空中の敵を自力でジャンプして追いかけるのは少々骨が折れるので。

COMMENT

「お気に入りのキャラを育てる楽しみ」「仲間とつなぐコンボの快感」・・・
今作TOIは、そんなテイルズ本来の楽しさを素直に楽しめる良作です。
過去作品と比べて決して大きくとんがっているところこそないものの、
その万人が幅広く楽しめる間口の広さや基本に立ち返った丁寧な作り込みは、
さすが一大人気RPGシリーズとうならされるばかり。

それだけにダンジョンの不親切さやギルドアイテムの無意味な高騰ぶりは
もう少しどうにかならなかったのかな？と残念に思いました。

それでもシリーズ経験者はもちろん、これがテイルズ初体験という方にも
胸を張っておすすめできる１本です。

プレイ時間：30時間以上40時間未満（クリア済）
蛙バトラーさん [2008/02/09 掲載]

このレビューはオススメ？