NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・操作方法のオリジナリティー
タッチペンを駆使したこの操作感はまずDS以外では体験できません。


・メカのデザインが良い
機種によってはデザインや操作法が被ってはいますが、100体もの種類が用意されているのは素直に凄いことだと思います。『同じ人形を乗り続けるとメンテが必要』といったルールも、最初は別にいらないのでは？と思っていましたが、いろんな機種に乗りこなす喜びを知るきっかけとしてうまく機能していると思います。また変形するタイプのMGの変形モーションに矛盾がない辺りも素晴らしい！


・人形の詳しい操作説明がないところ
これには賛否両論かもしれませんが、個人的には初めて乗る機種のいろんな部分を触ってどんなアクションをするのか？といった楽しみができるのが良いと思っています（実際そうでしたし）慣れてきた頃に「こんな応用もできる」といった新たな発見ができるのも楽しかったです。

・世界観の設定がしっかりしている
ストーリーは少々地味目な王道モノでしたが、MGの背景設定等が矛盾無く、舞台にも素直に感情移入できる丁寧な作りだと思いました。

BAD/REQUEST

【あと一歩で…と思った部分】

・オーバーヒートしすぎでは？
ガンガン攻め込むだけでは駄目で戦略を練りながら攻略していくようにしていくための措置だというのは分かりますが、始終逃げて時間を稼ぐといったスタイルは少々ストレスが溜まりました。（攻撃の種類を小攻撃/大攻撃と細分化したりして小攻撃ならば、与えるダメージは少ないがオーバーヒートしにくいとか）
　あと前・横方向への移動はクイックステップで素早く動くことができるのに、後ろを向くのが鈍くてイライラしました。（バイオハザードのようなクイックターンがあればよかったと思います）

・マップの簡易検索等の補助が欲しかった
後半になるとマップが大きくなり、行きたい場所を探すのに苦労します。（ストーリー上の目的地は赤色に表示されて分かりやすいんですが）ストーりーのタイトルを進行順に並べた表等で即アクセスできる補助的配慮が欲しかったです。
また操縦面でも今いる場所と敵の位置が把握できるような簡易レーダーがあれば無駄な動きをしてタイムアウトになる回数も減ったような気がします。


・もう少しリアリティーが欲しかった
『ビルをまるごと持ち上げて別の場所へ移動』とかあり得ない。（岩等のオブジェクトならば理解できますが）逃げまどう人々がいない等の演出は『住民は全て避難済み』と脳内でフォローできますが、偶発的にビルを剣で刺してそのまま持ち上がった時はギャグ以外に見えませんでした。DSでそこまでするのは難しいかもしれませんが、ビルにぶつかったりした場合は『半壊』or『全壊して瓦礫の山』等の演出が欲しかったです。


・対戦が欲しかった
ミッションの途中で出てくる『MG同士の武道会』がありましたが、これをプレイして素直にそう思いました。
wifiまでとはいいませんが1カートリッジ対戦で各工房の代表MGの対戦、2カートリッジで全てのMGの使用可能で『タイマンバトル（チーム戦？）』『射的』『荷物運び』『レース』等のミニゲームが収録されていたら間違いなく一生モノのソフトになりえたと思います。




【これはちょっと…と思った部分】

・キャラクターのクオリティーが低い
個人的には一番これが痛い。メカのクオリティーが素晴らしく高いため、より目立って見える。先行してソフトの紹介記事等でキャラクターを見た瞬間、一気に購入意欲が落ちた事を覚えている。
酷な言い方かもしれないが、開発スタッフ内で全てを賄うのではなく、余分な予算はかかってしまうかもしれないが、それを承知で外部のイラストレーターに回して欲しい。（個人的には“逆転裁判”のようなタッチが大人・子供・男女に平均的に受け入れられるのではないか？と思う）


・ミッションが単調で中だるみしてしまいがち
似たようなミッションが続くと、一気に作業している感が高まりました。あとオートマンのデザインもダサく、倒してもあんまり達成感がありません（100体もMGがいるのだから悪役カラーに色替えして、標準よりも少しトリッキーな技を出す『裏キャラ』のような扱いで敵対させてもよかったのでは？）
レースももう少し『レースをしている感』を感じる仕上がりにして欲しかった。

COMMENT

偉そうに多くの不平不満を出してしまいましたが、それだけ今作には『もっと光り輝ける要素』を感じた上での感想であり、個人的には平均点以上に満足できた作品だと思います。　子供の頃にトランスフォーマー等に憧れたクチなので始終興奮して操作することができました。　DSの『応援団』に次ぐ『隠れた名作』な位置にいるのが勿体ない（同時発売のチンクルに食われた感がありますし…）是非とも次回作が出るのならば必ず買います。