NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

■グラフィックス
　私はFF3もプレイしましたが、それに劣らない割りと綺麗なグラフィックです。
　ただ、DSだから綺麗に見えるのであり、このレベルのグラフィックでPS2にも
　ソフトを出してしまうのはいかがなものかとも思います。
　技、術のエフェクトがショボい、やや粗いので、そこだけ一点減点します。

■音楽
　気に入った音楽が何曲があります。一番初めのフィールド音楽や中ボス戦の音楽などです。
　しかしまぁ、ハードの影響もあるのか、音質がちょっと良くなかったかな?と
　思ったので、とりあえず三点、ってことで。

BAD/REQUEST

■快適さ
　ここは文句なしの0点。特に戦闘システムです。
　まずAIが馬鹿すぎる。HPがレッドゾーンで、術士が特に囲まれたりしていなくても、
　回復を全くしてくれず、攻撃魔法を連発します。
　そこで。
　仕方がないので術士キャラを操作しようと思っても、
　回復系で四つの術セット箇所がほとんど埋まり、また戦闘中には変更が不可能なため、
　敵の弱点に合わせた臨機応変な戦い方が不可能となります。
　戦闘中の術指定も出来ないため、敵に耐性があろうと、セットしている術を
　使用せざるを得なくなる。
　これは痛いです。

■ストーリー
　短い、ってのも問題ですが、私はあくまで中身にだけ視点を向けて評価します。
　リバースのときもそうでしたが、まず設定が薄すぎる。
　シンフォニアチームのシナリオ面での凝り様を考慮すると散々なストーリーです。
　キャンプスキットなるものを売りにしていたわりには発生回数は少なく、
　当たり障りが無かったり、心情描写の不足で「え？　どういう風の吹き回し？」
　といったキャラの言動が多々見られます。
　そして唐突に教皇だの国王だのが悪者にされ、
　明らかに理に適わない理屈をこねて主人公達が彼らを殺す。
　アビスでも致命的な矛盾点を見つけてしまいましたが、
　世界観の薄さ等も相俟って本当に酷いストーリーに仕上がっています。

COMMENT

元々RPGの少ない、もしかしたらRPGに適さないハードなのかもしれません。
容量、操作形態から見て。
それでもDSというハードで面白いソフト（特にRPG）を作るにはどういったことが必要なのか。
その実験台だったのかもしれません。ただ実験対象が悪かった。実験内容も悪かった。
まずメインシリーズで試みようというのが間違いだったと思う。
もっと完全に独立した一つのタイトルとして、何か作ってみてからでよかったのではないか。
そして、実験としての作りこみの甘さ。
同じくメインシリーズで実験的な要素を多数盛り込んでいるFFシリーズとは全く完成度が違う。

誰にオススメするべきかと問われると、もうその回答としては「子供」としか言いようが無い。
ストーリーの幼稚さやバランス面から考えたら自然にそうなります。

まぁ、このソフトが、今後ナムコが新作ソフトを作る布石になることを祈りますよ。