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GOOD!

いってみれば、これが紛れもなく「ポケモン」であるということであろう。
初心者から上級者まで皆がはまれる懐の深さは、ポケモン独特の全体的な完成度の高さがあってこそなのだ。

良い点は逐一上げていくとキリがないので省略するが、「ポケモン」ならではの面白さがしっかりと残しつつ様々なところを変革し、シリーズ最新作として十分なゲームとなっている所が一番の良い所であると私は考えたい。

BAD/REQUEST

ポケモンには「究極」という言葉は似合わないと私は思う。

今回のソフトの出来自体は悪くない、むしろ良い部類に入ると思うが、少し開発者が力を入れ過ぎ、「ポケモン」というゲームの大きな特長の一つであるはずの「気張らない面白さ」が失われているような気がする。

特にそれが顕著なのは、「セリフ回し」であると私は感じた。
途中にスペースが開くポケモンらしい台詞回しが、その世界観に深みとアクセントを持たせ、プレーヤーの心に何かをもたらしてくれる隠れた特長である事は疑いようのないものである。

それが、今回は少しクドさ・・・というのだろうか。
「何か違うかなぁ」という違和感を、心の奥底で感じたのである。

ストーリーも、シリーズ通じてそこまで変わっていない。
「マンネリ」であるが、毎回何百万もの人々が支持するマンネリである。
今回のストーリーも、展開自体はある程度それを踏襲している。
しかし、根底に流れる「力の入り過ぎさ」がユーザーの心から少し離れているように感じるのである。

また、戦闘のテンポに関しては私はすぐ慣れたとはいえ、遅いと感じる人もいる早さだとは感じる。操作系統は確かにまだ改良の余地はあるだろう。

ここで書いたようなことを、次回作には期待していきたい。

COMMENT

ひとまず、ここに書かれている様々な方の投稿を眺めて見て欲しい。

「全体的なテンポ」が悪い点に多く挙がっていることを除けば、良い点などを評価基準の観点で見ると、人によって本当に様々な違いがあるということに気がつかれることだろう。

無論、同じ意見ばかりのゲームというのは現実的には存在しないだろう。
しかし、ポケモンに関しての感じ方の割れは相対的にかなり大きいものであるといえよう。

その理由は、人が楽しめる要素を段階的に、しかも沢山詰め込んであり、それがどれもクオリティの高いものであるからである。
まずRPG的なストーリーが基幹にあり、それで満足しない人はアンノ―ンや図鑑集めがあり、バトルタワーがあり、地下通路での穴掘りと秘密基地があり、木の実育てがあり、コンテストがあり・・・・しかもその要素一つ一つが非常に高い完成度を誇っている上、それらがワイヤレス通信とwi-fiによってさらに何倍にも楽しさが増す仕掛けになっている。

これにより、初心者は四天王を倒して十分満足し上級者は対人で育成理論や対戦を極めてハマることが出来るという、「初心者と上級者が両方とも楽しむことが出来る」という稀有な現象が起こりえるのである。

何故、これだけポケモンが売れ、しかも親しまれているのか。

それは本当の意味での「万人向け」ソフトであり、ユーザーが見えない所で恐るべき作りこみを誇っているからであると言えるのではないだろうか。

現在市場では品薄のようではあるが、今まで「ポケモン」を敬遠していた人も一度プレイし、その世界を感じて欲しい。