NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

・なんといっても熱中できるところ。睡眠を削ってでもやってしまう。変則ダンジョンでアイテムを集めるのが楽しい。レアアイテムを見つけたときは感動する。そして、集めたアイテムを合成して武器・防具を強化するのも楽しい。

・ダンジョンが多くボリュームがある。本編だけなら全体の半分以下。

・サブストーリーが凝っていて面白い。ダンジョンに入るたびに変わるのは地形だけでなく人間模様も。何度も話しかけて顔見知りになったり、道中困っている人を助けたりして、その結果が他の場所で反映されたりするので、冒険が「単なる」ダンジョンの探索で終わっていないのが良い。

BAD/REQUEST

・アイテム管理のしにくさ。倉庫と所持可能数と壺の容量が少なすぎる。難易度云々の問題以前に、面倒くさい。（理由は後述）また、折角DSで出したのだから、タッチペンを使って壺から壺へ中身を移し変えることが出来るシステムがほしかった。

・モンスター肉システムは不要。本作の場合「モンスター肉」があり、食べることでモンスターの能力を使うことができる（ボスを瞬殺したりノーダメージで倒せるほど強力）が、エキストラダンジョンがこれを「大量に」使うことが前提となっている難易度（使わないと装備が最強でもクリアはまず不可能）に設定されているため、モンスター肉が大量に必要になり、所持アイテムも倉庫もすぐ満タンになってしまう。「保存の壺」でアイテムの嵩を抑えることが出来るものの、それでもまだ容量不足。泣く泣くレアアイテムも捨てる羽目に。また、倉庫に入りきらないため、一回挑むごとにいちいちモンスター狩りをしなければならないのだが、その対象となるモンスターが一度入るとクリアするまで出られないところにしか出ず、その上帰還アイテムが無いので肉を集めるのが大変面倒くさい。このシステムを入れるのならもっと倉庫や所持アイテムの容量を上げるべき。

・装備強化に上限があること。これが一番不満。上限があるせいで、高難易度ダンジョンに入ろうとすると必然的に上限の高い物にしなければならず、武器毎の個性が無くなる。しかも、上限が高いものはごく一部（片手の指で数えられるほど）しかなく、その上入手条件が難しい、または「面倒くさい」ものばかり。これのせいで、ダンジョン攻略の自由度と装備強化の満足感が大幅に減少してしまう。

・ストーリーが無いも同然。文字に直したら数行で全部書けてしまうほど薄い内容。サブストーリーは大変良いのだが。また、NPCが本筋に全く関わらないのが大いに不満。公式ページで暗い過去を匂わせて、パッケージにも大きく出ているお竜は一体何なのか。

・帰還アイテムが無い。冒険の途中で無くしたくないアイテムを持って帰ろうとすると、倉庫にアイテムを送る「倉庫の壺」を使うしかないのだが、前述の通り倉庫の容量が小さいせいで送れないことが殆ど。

・出現アイテムの種類に偏りがある。自分の場合、能力追加武器が「ドレインバスター」ばっかり出てきて、それ以外が殆ど出てこない。他にも、それほど珍しくないはずの「地雷ナバリの盾」が本編中一度たりとも出なかったこともあった。

・ダンジョンマップが見づらい。壁の凹みまで表示するため通路の出入り口なのか単なる地形なのか分かりづらい。

・NPCが弱すぎる。序盤は心強いが中盤以降は足手まとい（あっけなくやられて敵をレベルアップさせてしまう）。レベルが上がれば強いのだが、レベルが設定されているのは一人だけ。全員にレベル設定をするべき。

・「フェイの問題」がつまらない。簡単すぎる。また、入るたびに倉庫にアイテムをおいてこなければならず面倒。GB版「月影村の怪物」のように本編から独立させてほしかった。

・「冒険の足跡」（最高レベルやレアアイテムを入手したなどプレイ中に特定条件を満たした記録）が消せない。一からやり直したくても消せないせいで萎える。中古対策か。

COMMENT

　「クリアするまでは」ものすごく楽しいです。ただ、クリアしてからは装備強化の自由度が低いせいで急につまらなくなります。到底「1000回」もやる気にはなれません。次回作が出るのなら上記の欠点を改良してほしいです。さもなければ、到底購入する気にはなれません。