NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

音楽…やはりシレンシリーズの音楽はいいものだ。サウンドテストなどでじっくりと聞きたい曲も多かったが（特に新規追加曲）。

BAD/REQUEST

熱中度…本来俺は「不思議のダンジョン」フリークであるがなぜかあまり熱中できなかったのもまた事実だ。その理由などをつらつらと書き連ねる。
・救助について
救助システムは「シレンＧＢ２」からの恒例であり、プレイヤーも救助を通じてアイテム入手、スキルアップなどで利益を得ることができる。
しかし、今作の救助システムはいろいろと問題があるのもまた事実だ。
まず、パスワードが長すぎること。Ｗｉ?Ｆｉ環境のないプレイヤーはこれしか救助に参加する術がないが、あまりにも長すぎるパスワードにげんなりさせられるのもまた事実だ。
そして、手に入るアイテムが妙にしょぼいこと。レアアイテムが手に入ることはほとんど稀で、死者の谷底などの危険なダンジョンで救助を達成したごほうびがしょぼいアイテムだと救いようなく脱力する。
それらが相まって、せっかくのシステムを使いたがらなくなる事も珍しくない。
・アイテムについて
「持ち帰りの巻物」がないのはプレイヤーにとって賛否分かれるが、「壷増大の巻物」「山彦の盾」などの便利なアイテムもないのがとにかく辛い。
前者はただでさえアイテムの収納に苦慮する今作の救世主になりえただろうし、後者は凶悪度が増したゲイズ系、ガイコツ魔王などからシレンを守るために欠かせない盾でもある。
こうした便利なアイテムの削除を「難易度の調整」と履き違えられてもプレイヤーのモチベーションが下がるので勘弁して欲しい。
・ダンジョンについて
新規ダンジョンがやや物足りなく感じた。今作ではフェイの最終問題をクリアすると「ボーグマムル」という旅仲間が加わるが、その活躍でき得るダンジョンがない、というのも問題であった。
「シレンＧＢ２」のトンファンの穴のように、ボーグマムルにアイテムを与えて身につけた特殊能力で戦っていくダンジョンがあっても面白かったのではないか？
・モンスターについて
新規モンスターの「カラカラペンペン」系が地味にムカつく敵であることは同感である。「電気を帯びた道具」になるとそのフロアの間使えない・アイテム欄はしっかり圧迫する・次のフロアで消えてしまうと何一つとていい事にならないため、プレイヤーのストレスを溜めうる。
また今作では前述のように「山彦の盾」がなく、その効果が２つの盾に分裂したためゲイズ系やガイコツ魔王などがとにかく嫌な相手である。「プリズムの盾」で魔法弾を防いでも１０ダメージに換算されるため、場合によってはそれで死ぬこともある。
レベル４モンスターの「アビスドラゴン」や「ヘンクツ戦車」も嫌な相手であり（復活の草が出にくく、持ち帰りの巻物もないので相対的に恐怖は増した）、「ドラゴンシールド」「地雷ナバリの盾」は盾に常に合成しておかないとおちおちダンジョンも歩けない。

快適さ…この項目にもいろいろ問題があるので。
・倉庫について
収納できる数が少なすぎる。渓谷の宿場・山頂の町・奇岩谷に倉庫はあるがそれぞれ独立しており、また壷の中身も含めて収納できる数が少ないため、あっという間に満杯になってしまう。
ただでさえ予備の武器や盾、役立つアイテムなどに倉庫の中身は割かれるので、「アスカ」のように「不思議な倉庫」という形（それぞれの倉庫は共通しており、収納数も多くなる）にしたほうがアイテムに四苦八苦しなくてすんだのではないか？
・武器と盾の限界値について
オリジナルと違い武器と盾に強化限界値があるが、＋９９にできる武器と盾は隠しの３つのみのため、最強の武器と盾以外はほとんど鍛える価値を持たない。
ただでさえ「印」の制限もないため、プレイヤーごとの武器・盾の個性（例えば一見弱そうでも合成能力が強力など）が無くなったのは痛い。
愛用の武器と盾はプレイヤーの個性が垣間見える部分であったのに。

COMMENT

初心者には入門用に丁度いいかもしれないが、熟練者の視点から見ると不満や物足りなさを感じるのもまた事実だ。
熟練者は素直に「アスカ」のＷｉｎ版を買ってプレイした方が本当の意味で一生遊べる（一生でも足りるまい）だろう。