NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

非麻雀プレイヤーからのレビューですので、何言ってるんだろうという点もあるでしょうが・・・
１）まず携帯機で麻雀が楽しめること、一時中断ができ、基本操作もタッチペンで良好…という点はこのソフトの存在理由として当然のことですが、良い所だと思います。
２）点数計算画面が今までの麻雀ゲームとは違い、符数内訳詳細に切り替えられるので、初心者向けソフトとして一歩踏み込んでいる印象がある。
３）目玉として謳っている、用語辞典。アクセスが快適。連鎖的に知りたくなる用語もストレスなく追求できる。
４）１カートリッジで通信対戦ができる（面子足りなくてもCPUが担当）。
５）アガリ役ごとの達成回数やプレイ成績などの記録が残るので少しやりこみ度がある。

BAD/REQUEST

非麻雀プレイヤーからのレビューですので、何言ってるんだろうという点もあるでしょうが・・・

用語・ヘルプ関連は充実していますが、ある意味シチュエーション限定です。本当の初心者が気になる、最初のサイコロの意味が分かるよう、山積みのところのアニメーションをON/OFFできたりしてもいいと思います。そこを知りたいという人も多いでしょうから（そこまでいくとフリー打ちなど、実際の対人対局を勧めるようで問題あるのかもしれませんが、礼儀・作法などのレクチャーがあってもいいのでは）

携帯機なのでしょうがないですが、相手の捨牌が激小です。画面構成を変更してでも拡大できるモードがないと、いちいち注視するのメンドくさいし、河なんか見なくてもいいや…と投げやりになりがちです（その割には、上画面の中心に顔表示・点表示がドッカリ面積を占めています）。

多くの人が書いていますが、捨牌アドバイス・危険牌予測がセットで連動していること。危険牌予測だけ使いたいのに、まずヘルプ設定をONにしなくてはいけないので、面倒です。常時ONにすると相手の捨牌にいちいち「見送りましょう」などと反応するので今度はそれが気になります。

チー・ポン・カン・リーチ・ツモ/ロンは、多くのアーケードやパソコン麻雀ゲームが採用しているように、常時メニューを表示しておき、必要に応じてタッチする方式がいいと思います（ヘルプ段階をさらに細かくして、Lv1:常時アドバイスカットイン?Lv2:利用可能時のみ点灯表示?Lv3:常時点灯＝チョンボあり、とかでも）。ヘルプメッセージカットインで流れが詰まる、必要タッチ回数実質倍増は正直うざいです。

入門レッスンが３コースのみ。そんなことはないのだろうが、とってつけたような印象が。

符数詳細はアガリ時のみ。手を進めていく途中で、点数高め/アガリ可能性高めなどの指針は与えられない（そのときの理想系が１種のみ表示）。そのため、手配構成能力は人によってはいつまで立っても進歩しない可能性が。
せめてアガリ牌表示のときに、アガリ得点予想（ツモ/出アガリ）・残り枚数・可能性などを任意で表示切替できるようにするだけでもだいぶ違うのに。

中途半端に符数詳細表示が親切なだけに、なんで自分でエディットできないんだろう…と思ってしまう。テンパイ形を自分でタッチペンで快適にエディットして、アガリ牌の種類によって符数合計・翻数を表示できるモードがあれば、点数計算理解度の自己テストもできるのに。

それをいうと、チャレンジ対局もルールや持ち点・勝利敗北条件を設定できれば、神スルメゲーになりえたのに（自分に厳しい人はとことん厳しく、漫画から入った人はあの名場面を再現…とか）。

COMMENT

このソフトを選んだ人のなかに、購入動機が「漫画などの影響で麻雀をしてみたくなったけど、聞く人もいないし、いたとしても気の済むまでそう質問もできないだろうし、入門本はたくさんあってどういうのがいいのかよく分からないし、任天堂が出している入門用ソフトなら大丈夫だろう・初心者に親切でモードもたくさんあるそうだし…」という人は結構多いことと思います。ですが、あまり過度の期待は禁物です。
基本はできてます、アプローチも一歩進んでいます。ですが、一歩止まり…というところが正直な感想です。学習意欲が旺盛な人ほど、「このケースだとどうなるんだろう」と疑問が次々出てくると思います。

というわけで、このソフトを買ったら今度は解説本が読みたくなることマチガイなしです。ソフトの用語辞典の項目に一通り目を通せば、解説本の内容も今までよりも頭に入りやすくなっていることでしょう。


・・・長くなりましたが、携帯機での麻雀ゲームとしては及第以上です。「初心者にもやさしい?」と謳うから悪いところが目に付くだけなんです。

システム流用して、悪いところで書いた数々の要望を実装して「役満教室ＤＳ」「役満ＤＳ入門編」とか販売されれば絶対そっちも買ってしまうでしょう。