NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

◇レトロ感という麻薬
　このゲームを遊んだときに感じる感覚はなんとも懐かしい。

　音・グラフィック・操作性どれをとってもファミコンのそれのよう。
　レトロゲーム以外の部分も80年代を感じさせる工夫が満載。
　畳敷きに部屋に小さいＴＶを置いて、母親の「もうゲームやめなさい」
　という言葉の中「いまいいところなの！」と言いつつ友達と楽な格好
　でゲームを遊ぶ。本棚には好きなゲーム雑誌が置いてあり、
　新作や裏技（最近は聞かなくなりましたよねぇ）の情報に一喜一憂
　する。こんな要素が溶け込んでいるから、あそんでいてついニンマリ。

　私は、映画のALWAYS 三丁目の夕日見たときも、同じ感覚
　だった。「あの感覚をもう一度」みたいな。
　他のゲームには無いオリジナリティーです。

◇シンプルながらぶつ切り感の無い展開
　レトロゲームに与えられたミッションをクリアしていくと
　新しいゲームが登場し、またミッションをクリアしていくという
　シンプルな流れながら、合間に適度（ホントに長すぎず短すぎず）
　な有野少年と主人公との掛け合いが楽しく、また「ゲーム雑誌
　買ってきたで?」や、「なんか裏技あるみたいや！」等、ゲーム
　に関係あることも絡んでくるので、見ていて飽きない。とくに、
　会話全体がファミコン世代の幼少時のあるあるネタなので、
　これまたニンマリ。よっぽどファミコン好きなスタッフが作った
　のだと思う。愛が無きゃこんな演出はできない。

◇遊びやすいレトロゲーム
　当時の雰囲気を最大限に再現しつつ、ゲームの難易度やシステム
　等がちょっとだけ現代風。よって、懐かしさを感じつつも、しっかりと
　ゲームとして楽しむことができる。（ココれスゴイ）
　特にスターソルジャーをオマージュしたシューティングは、
　「シューティングってこんなにシンプルで楽しかったんだよね！！」
　と再認識させられた。Wiiで出る本家スターソルジャーの新作が
　遊んでみたくなった。
　あと、ＲＰＧがどこでもセーブだったのもよかった。
　レトロを再現しつつも、現代の携帯機でしっかり遊べるように気を使って
　いる点に超好感です。　

◇裏技あり
　上記でも触れたが、このゲームにはミッションを攻略するための
　テクニック？として裏技が搭載されている。
　バグ技風味なものからデバック用風味なものまで多彩。
　ゲーム内のゲーム雑誌の攻略記事で裏技が紹介されていくのも
　楽しい。
　使うか使わないかをあえてミッション内で制限していないので、
　遊び手の技量にあわせた攻略ができてよかった。
　あまりストレスを感じません。

◇やりこみモード
　ミッションをクリアするだけではなくて、レトロゲームを１本のゲーム
　として遊びつくせるのがうれしい。
　久々にスコアアタックしたくなりました。

◇有野少年のちゃちゃ
　ミッションをくりあするためにレトロゲームを遊んでいると
　有野少年がヨコからちゃちゃを入れてきます。
　「逆パターン入った！」等のゲームセンターＣＸでおなじみの
　セリフも登場するのもＧＯＯＤ。
　まさに気分は友達と家ゲーム。

BAD/REQUEST

◇レトロゲームが少ない
　１本のレトロゲームを結構作りこんでいるので、難しいのかも
　しれませんが、遊べるレトロゲームの数が少ないです。
　全8本？でしょうか。
　贅沢かもしれませんが、20本くらい入ってたらよかったです。

◇2人プレイができない
　アクションなどは2人であそべたらよりよかったかな?と思いました。

◇パッケージが普通
　ゲームのパッケージデザインが普通すぎます。
　（宇宙をバックにタイトルロゴのみのデザイン）
　ここももっとファミコン風につくるべきだったかと。
　説明書の表紙の方がドット風味でいい味出してます。
　些細なことですが。

◇ミッションが少ない
　1本のレトロゲームに4つのミッションが課せられるのですが、
　ちょっとものたりないです。倍くらいあってほしかった！！

COMMENT

単なるレトロ風ゲーム集になっていない所がいいです。
といいつつ、クリアしていくと単なるレトロ風ゲーム集としても
楽しめるので、気軽にいつまでも遊んでいたくなります。
ということで満足度はＭＡＸです。

レトロ好き、ゲームセンターＣＸ好きな方は絶対にグッとくる
こと間違いなしです。

レトロゲームに思い入れが無い人でも、ファミコンを熱心に
遊んでいたひとだったら、やっぱりグッとくると思います。

とにかく、理屈じゃない楽しさ、面白さが詰まっています。
遊ぶとゲームがもっと好きになるかも。

次回作も是非是非作っていただきたいです。
もちろんファミコン風味で！！