NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

まず、前作同様ゲームシステムが非常に面白いです。
シンプルでありながら、とても読み合い、心理戦の熱い将棋のような駆け引きのあるカードゲームです。
それでいて、ルールも非常に覚えやすく、チュートリアルも親切なので、
カードゲームをしたことがない人でも十分楽しめるゲームになっています。
デッキ構成やコンボを考えるのもとても楽しいです。

そして、今回から新たに加わったスピードルールですが、これがすごい！
元のルールのカードや骨組みを使っているのに、全くの別ゲーム。
それなのに、ゲーム展開の激しさは変わらず、逆転したりされたり、
とっても熱いのです。
よくこんなもの作ったなあ、としみじみ思いました。
ここから、オリジナリティを５にさせていただきます。

ゲームの快適さは格段にあがっています。
キーではなくタッチペン操作になることにより、操作の面倒さは格段に減りました。
また、動作も前作に比べ非常にさくさくとしています。
音楽やグラフィックも意外にいいです。

BAD/REQUEST

まず、これはカードゲームにとっては切っても切れない問題なのですが、
どうしても強いカードとそうでないカードができてしまって、
本気で勝とうと思うとデッキはある程度決まってしまう点です。
前作から一部調整が入ったのですが、それでも多少残っています。

また、ルールにはスピード、ジュニア、シニア、プロがあるのですが、
そのうちのジュニア、シニアルールは、プロへの導入のためのルールなのか、
ゲームバランスが悪いです。
ただ、ストーリー攻略中のカードの揃わない頃は楽しいルールなので、
これにカード制限や特殊ルールなどを設けると、かなり面白くなるかもしれません。

操作については、
タッチすべき位置がうろうろして、入力が少しまどろっこしいところがあります。
（これは、連打による操作ミスを防ぐためなのかもしれません。）
また、対戦画面では上画面のキャラクターのアニメーションが終わってから
入力をうけつける形なのですが、いつアニメーション終わったのかわかりません。
アニメーション中は操作画面が灰色になるなど、操作可能かをわかりやすくしてほしかったです。
また、私は特に困らなかったのですが、タッチペンだけでキー操作ができないことや、
カードの説明を見るときだけキー操作が必要なことへの不満が、
しばしば見受けられます。
とにかく、全体的に優秀なのですが、所々惜しいところが目立つ感じです。

また、セーブが変なタイミングで入っていて、テンポをちょっと悪くしています。
たとえば、デッキ編集画面で、新しくデッキを作るとき、
デッキの名前を変更してから内容編集画面までの間のセーブはちょっと困ります。
とはいえ、後で変更しようとしても忘れてしまい、「サトルのデッキ」になってしまいます。
マルヒゲヤでは、複数のシリーズのパックをまとめ買いできてもよかった。

COMMENT

とにかく、ゲームそのものが非常に面白く、とても熱中できるものなので、
前作をやってない人は、ぜひやってみてほしい一作です。
また、前作経験者の方も、目だった改悪などはありませんし、
スピードバトルが意外な伏兵となってくれるので、
期待を大きく超えることはあれ、まず裏切ることはない出来だと思います。
WiFiもあるので一生遊べます。

前作経験者の方にとっては、
グラフィックやネーミング、世界観などが一新されていて違和感があるかもしれませんが、
すぐになれるので大丈夫です。