NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

■オリジナリティ
2回目のリメイクではあるがオムニバス形式の章仕立てで展開されるストーリーは今やっても新鮮。
また追加要素のすれ違い通信を使ったシステムでは、自分でキャラの名前とセリフを決め、すれ違い通信によってそのキャラを他人の「移民の街」に配置できるという面白いシステムもある。

■グラフィックス
マップやキャラグラフィックは普通と言った所だが、特筆すべきは敵キャラのグラフィック。
今までは攻撃時にしか動くことの無かったドット絵が普段からグリグリ動きます。これは本当に見ていて楽しい。
2百数十種類全てのモンスターに新たにモーションが付けられたことにより、FC版やPS版で何度も戦ったモンスターをまた新鮮な気持ちで見れると思う。
ついでに言うと、アイテムの一つ一つにまで専用グラフィックが容易されていて、これまたいろいろ見てみるのが楽しい。

■熱中度
PRGでは、レベルや装備等を強化してキャラを強くするのは大きな楽しみの要素だ。
RPGをする時、レベル1からレベル10くらいまでが一番熱中してしまう、という人は多い。それはその時期が1レベルごとにキャラが強くなるのを実感できる時期だからだ。
DQ4では、5章からなるストーリーであり、それぞれの章で新しい主人公を操作する。単純に考えてこの「キャラを強くする実感」による熱中を5倍味わえるので、途中でだれる事が少なく、先へ進むことが出来る。

■快適さ
PS版に比べて大幅に改善されている。
特に戦闘の際のテンポが格段にサクサクで、上記の動くドット絵の楽しさも手伝ってレベル上げなど単純になりがちな作業をする時もそれほど苦にならなかった。
またツボを持ち上げずにその場で割ることができたり、気球の移動速度が上がったりという点から、ゲームをスムーズに進行するためのテンポという点ではかなり気を使っているように感じられる。

BAD/REQUEST

■アイコンを表示させるためとは言え、ふくろの中身を使ったり取り出す時に、1ページに6個しか表示しないのは多少不便に感じた。(一覧の画面で見れるのでそれほど大きな問題ではないが。)

■追加ダンジョンが無いのはやはり一番の不満点だ。

COMMENT

すれ違い移民とグラフィックとテンポ改善の３つが今回のリメイクのセールスポイントだと思う。
追加ダンジョンは無いものの、PSのリメイク時にあった隠しダンジョンが全て新しく作り直されている(PSの時はDQ7のマップの使いまわしだった)ため、実質新しいダンジョンと言えなくもない。
十分にリメイクされた価値がある作品になっていて、この先発売されるDQ5、DQ6のリメイクにも一層期待してしまうものとなっている。