NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

　ＰＳを持っていないので、ＤＱ本編は「???」のみ、また「ＤＱＭ」シリーズは今作が初プレイという前提になります。

１　グラフィックスについて、映像を３Ｄ化したことにより、モンスターに躍動感が感じられたのは高評価できます。また、一部のモンスター（個人的には、神獣スペディオなど）はデザインも可愛いです。
２　ストーリーについて、物足りなさを指摘されている方も多いようですが、今作については決して悪くないと評価しました。凝ったグラフィックや複雑な人間模様を売りにせず、「先が読めるストーリーなのに最後まで見届けたい」と思わせるＤＱシリーズの伝統は維持されていたと思います。
３　また、「ルーラ」について批判されている方も多いようですが、これにも特に不満はありませんでした。いわゆるＭＰは消費しませんから…。ただし、「キメラの翼」との差別化がなく、事実上の売却アイテムと化していたのは勿体なかったと感じます。

BAD/REQUEST

　残念ながら、結構多かったのも事実です。既に指摘されている項目も多いでしょうが、一応触れておきます。

１　主人公の足の遅さや左右の動きの悪さ、また上下移動時におけるアングルの悪さ。いずれも、無理に３Ｄ化する必要を感じません（３Ｄは、戦闘画面だけで十分かも知れません）。また、これと関連して「宝箱を足蹴りして開けるのは止めなさい」。行儀が悪すぎます。
２　通信機能を使用しないと、ライブラリを完成できないこと。これは反則でしょう。また、スキルについて種類が多すぎるのではないでしょうか？　とても（自分の頭で）覚えきれる数ではありません。
３　モンスターの成長度と経験値取得とのバランスの悪さ。結局のところ、これが悪いが故に「ルーラ」移動を含めた作業感を倍増させているように感じます（そんなこともあって、スカウト時以外は専らＡＩ任せの戦闘でプレイしていました）。また、単純なストーリーでもなかなか話が進行せず、その結果冗長な印象だけを与えている様に思えます。
４　データの保存が１つしかないこと。これは説明不要でしょう。強いて言えば、「限られたＤＳカード内におけるメモリ配分が悪い」結果となるでしょうか？
５　その他、ゲーム機自体が携帯化していることと反比例して、攻略本が分厚くなっていること。勿論、攻略本自体はなくともプレイ、クリアできますが、この風潮には疑問を覚えます。

COMMENT

　ＷｉＦｉ機能を用いた対戦プレイをしなければ、低レベルのモンスターでもクリアまでは可能です（私自身、３Ｄグラフィックが気に入ったので、神獣＋ダースドラゴン＋ブラウニーの組合せ（ただし、配合による成長はあり）でクリアまでは達しました）。
　しかし、難しいのは「モンスターへの強さと愛情」、どちらを優先するかではないでしょうか？　
　最強軍団を目指すなら自ずと魔王クラス主体になります。しかし、魔王は「悪の権現」をイメージして描かれたものですから、見た目はグロテスクなものとなります。これでスライムを倒そうとしたなら、それは「単なる弱い者いじめ」にも映ります。
　以前に指摘されている方もいらっしゃいましたが、このソフトは「本編?の試作的位置付け」の様に感じます。ここで得た様々な意見、感想等がどのような形で反映されるのか、注目したいところです。