NintendoDS mk2 - ニンテンドーDSの参加型レビューサイト

GOOD!

まず音楽と絵。殆どの方がコレで購入を決められたのではないかと思う。
曲調は単純なれど、アコーディオンやピアノ、マレット楽器を基調にしたゲーム音楽と言うのは、実は今までそうそう無かったんじゃないだろうか？
雰囲気には良く合っている…どころか、音楽のおかげでようやく雰囲気が保たれていると言った感じ。
問題回答中のＢＧＭも邪魔にならず、ともすれば安眠につながりそうな大人しい曲。

グラフィックも暖色系で、絵本の中に居るよう。
ただ平常時とムービー時で映像の雰囲気がやや違う。それぞれのクオリティは低くはないものの、観ているプレイヤーが「はいはいココはムービーね」と、一瞬気を削がれてしまう。

コンセプトは成功だと思う。
過去クイズゲーム、ＩＱゲームは少ないながらも出たが、さすがにこの作品は多湖輝氏が監修、問題も「頭の体操」から抜粋とあってクオリティが高い。
ちゃんとペンを使ってこその問題も収録されている。
勿論、頭の体操シリーズを全巻所持している人には既知の問題ばかりで物足りないが…

あとはwifiで毎週新しい問題が送られてくる点が嬉しい。

BAD/REQUEST

短い。
たいへん短い。
けっこうな寄り道をしても８時間でクリアと言うのは、現代のゲームからするとややボリューム不足ではないか。

問題も、質はよいが「手数」のある問題…例えば箱入り娘や分配問題などが手数以上でも正解となってしまうのは非常にもったいない。一定の上限を設けても良かったのではないか。
またスライドパズル系のパーツの滑りが悪いが、これはゆっくり操作すれば良いことなので問題は無い。

人や物にタッチしてから、セリフが表示されるまでの暗転が長い。これはもっと改善できるはずである。勿論プレステよりマシだが。

場所移動の矢印がやや小さい。移動アイコンをタッチし、矢印を押そうと思ったが少し横を押してしまい矢印が消滅、また移動アイコンを…という事も、慣れない内はよくある。

中盤から主人公のライバルキャラが登場するが、彼の存在理由及び行動の動機が、それはもうメチャンコ薄い。
出てこなくて良い。というか出るならもっと必然性を持っていただきたい。

不思議な街の何が「不思議」なのかが中盤でなんとなく推理できてしまう。
「エーッ！ マジかよ！」という展開が一切無い。

そして続編を買わないと見られないコーナー…うまいと言うべきか、こずるいと言うべきか…

COMMENT

クイズの内容そのものは大変面白く、サブイベントもある。
子供向けゲームかと思ったが、大人でも数問に付き１、２回間違える程度には手応えはある。
音楽と絵の雰囲気は店頭や体験版の印象を裏切らない。

知識でない、発想のクイズが好きなら買っても良いと思う。特に某クイズ番組の「脳トレ系を騙ったただのダジャレ問題」に辟易しているのなら尚良いだろう。
ただ早解きには向かない。
１日ちょっとずつ、５問解いたらヤメとか、ゆっくりやるのが良いです。